手術

二重まぶた

一重まぶたを二重まぶたにする手術は重瞼術(じゅうけんじゅつ)といわれます。当クリニックでは、埋没法による重瞼術を行っています。

  定価
二重埋没法 120,000円 (片方70,000円)
(税抜き)
目頭切開法 150,000円 (片方80,000円)
(税抜き)

二重まぶた

私は長年、形成外科医としてまぶたの先天異常、外傷、腫瘍の手術を行ってきましたが、経験を重ねるにつれて

まぶたの手術の難しさ

を改めて感じてきています。

二重まぶたの手術は、美容外科の手術で最も多いものの1つですが、広告で簡単、クイックと表現され一見簡単そうに思われているこの手術は、難しくかなりの経験が必要となります。

二重まぶたの手術を考えられている方は、参考にされてください。

まぶたには一重まぶたと二重まぶたとがありますが、その割合は人種により異なります。日本人のまぶたは60%が一重で、欧米人に比べて目が出て脂肪が多いため、全体的に厚っぽくみえます。そのため「ねむたそうな目」とか「細い目」などと言われています。一方、欧米人はほとんどが二重まぶたで、それも幅が広く切れ込みが深くぱっちりしているため、一重まぶたの人にはとても魅力的です。

二重まぶたには遺伝性があります

二重まぶたには遺伝性があり、両親のどちらかが二重まぶたであれば、やがて二重まぶたに変わる確率は高いと言われていますが、しかし実際はその遺伝子が働きだすまでにはかなりの時間がかかりますので、自然に二重になるのを待てない方は、手術を受けるしかありません。

二重まぶたの幅と形

日本人の二重まぶたの幅は、まつげのところから5〜8mmといわれ、手術の時もこれを基準に考えられています。ただこれはあくまでも平均ですので、まぶたの形や年齢によっても異なってきますが、極端に広い二重まぶたはお薦めできません。あまり広くすると機械的眼瞼下垂(まぶたが上がりにくくなることです)を生じることがあるからです。

まぶたの形としては、末広がり型と並行型とがあります。末広がり型はすっきりとして自然な形、平行型はぱっちりとして大きい目となります。

手術を受けるための心がまえ

はじめに、なぜ二重まぶたにしたいかを十分に考える必要があります。

人からよく言われたいからか、それとも自分のためですか。私のクリニックで手術を受けられた方の中で、本人はその結果に満足されたのに、しばらくして元に戻してほしいと受診される場合が時にあります。理由を聞くと友人に「なぜ手術を受けたのか、前の一重まぶたの方が良かった」と否定的なことを言われ、そのことが悩みとなり元に戻したくなったそうです。当然、手術前にそのことについても十分に説明しているのですが、実際に言われると悩んでしまったと言うことです。まず、自分のために手術を受けるのであって、決して周囲の友達のために受けるのではないことを十分に認識してください。

手術を受けられた方に対して否定的な意見を述べられる方の特徴としては、一重の方で、実はご本人も二重まぶたの手術を受けたいと思われている方が多いようです。これは手術は怖い、手術料が高い、また自分より人がきれいになることに対するうらやましさなどからきているようです。私は、手術を受けられる患者さんには、「大きなお世話よ、私は自分のために受けるのだから」といった強い気持ちをもたれるようにと言っています。毎日、鏡を見るのが楽しくなったと言っていただきたいと思います。

オリジナル法とは?クイック法とは?

雑誌の広告でオリジナル法とかクイック法と言う言葉が目に付きます。これはどのような方法でしょうか。現在行なわれています二重まぶたの手術方法は数人の有名な美容外科医の先生が考えだされた方法をそのまま行なっているか、多少変更して行なわれている場合がほとんどです。それらの手術方法はいくつかの医学書や医学雑誌に詳しく記載されていて、それを参考にして行われています。私自身もこれらを参考にして手術を行なってきましたが、患者様によってはそのまま利用できない場合が多くあり、少しずつ工夫をしながら現在に至っています。オリジナルと言えば言えないこともありませんが、有名な先生方の長年の研究と経験を考えますと、恥ずかしくて言えません。これは私だけでしょうか。また、クイック法という言葉もよく目にします。当然早いと言う意味ですが、早い=手術が上手という意味にも捉えられます。患者様としては早く手術を終わってもらいたという気持は分かりますが、それが手術結果に比例するでしょうか。私の場合は、手術室に入ってからしばらくは二重まぶたのデザインに時間をかけます。手術の結果はこのデザインで決まってしまいます。それから手術が終わってからも患者様と一緒に確認して、場合によってはやり直しをする場合もあります。私はこれらの手順を丁寧に納得いくまで行います。

オリジナル法やクイック法はとても魅力的な言葉ですが、手術は結果が全てであることは忘れないでください。

診察の内容

手術で最も重要なことの一つは、診察です。
患者様と私が信頼関係を築き上げるスタートです。
具体的な流れをお話します。

まずどのような形の二重まぶたを希望されているか、どれほどの変化を望まれているかお聞きします。また、どれぐらいの期間仕事を休めるか、人に会わないでおられるかも大切です。この時、ご自分の意見をはっきりと伝えていただきます。これが手術の結果を一番左右します。また、アイプチやアイテープを使用している方は、伝えてください。特に長年使用している方の中には、アイプチなどによる皮膚炎が起きていて、手術に支障が生じる場合があるからです。手術を受けられる時は、2〜3日前からは使用しないでください。

ご希望の二重まぶたを鏡で見ていただきながら専用の器具を用いてシュミレーションしていきます。この時、ご納得頂いたらそのラインで手術を計画します。

手術は診察当日には行いません。クリニックによっては当日すぐに行う所もありますが、1回の診察では十分に自分の希望を伝えられない方や、私の説明にも納得できない事があるからです。手術ですので、いくら考えても考えすぎる事はありません。少しでも疑問やわからない事があれば、当日手術を勧められても断り、しばらく考えてみることが必要です。

手術方法

一重まぶたを二重まぶたにする手術は重瞼術(じゅうけんじゅつ)といわれます。当クリニックでは埋没法による重瞼術を行っております。

埋没法 埋没法 はもっとも多く行なわれている方法です。医療用の糸でまぶたの皮膚と瞼板といわれる硬い組織を留めて、目を開いたときヒダができることで二重まぶたを作る方法です。この方法は糸で留めるという単純なものなので、切開法のようにまぶたにダメージを与えることなく、手術後の修正も比較的容易に出来ます。しかし糸で留めるだけですので、糸が緩むことがあり、朝起きたら二重の幅が浅くなっている場合があります。広告ではクイック法と言われ、5〜6分で行なうことを売りにしていますが、手術は早ければ良いと言うものではありません。手術時間は問題にしないでください。

手術手順

始めに、麻酔を行ないます。目薬タイプの表面麻酔を行なってしばらくしてから、まぶたの裏側の結膜と表側の皮膚に局所麻酔を行います。これで手術中の痛みはありません。ただ、局所麻酔は針を刺さなければなりませんので、全く痛くないわけではありません。少しは痛いと思って下さい。広告ではよく無痛手術の言葉が見られますが、これは、手術中は全く痛くないということだと思ってください。

手術は2点固定を基本としています。手術前にデザインした二重予定線の上に2箇所にメスを用いて2mmほどの切開を行い、糸を通す穴を作ります。よく「全く切らないで」とありますが、これはメスの代わりに針で穴を開けて行なうので切るわけではありませんが、結果的には2mmほどの切開と同じこととなります。次に、この部分にまぶたの裏側から専用の糸を通し、まぶたの表でその糸を結び、二重を作ります。1箇所固定する方法もありますが、2箇所固定することが、二重のラインははっきりとします。

手術後のアフターケアー

手術後の腫れが気になる方はサングラスをお持ち下さい。また、まぶたの裏側がごろごろしますが、2〜3時間程でおさまります。洗顔は当日より、化粧は翌日より可能です。1週間後に一度診察に来ていただきますが、腫れの状態や幅の確認のためばかりでなく、周囲の人からの発言で悩んでいないかもお聞きしています。

術後の問題点

二重まぶたの手術はいくら簡単、クイックと言われても、手術には変わりはありませんので、問題もいくつかあります。これらの全てが起こるわけではありませんが、知っているかいないかで、対応の方法が違ってきます。

腫れ まぶたは泣いただけでも腫れる箇所ですので、手術を受ければ当然腫れます。また、麻酔薬を注射したり針で糸を通すことで、皮下の血管を損傷して内出血を起こす場合もあります。腫れの程度は、翌朝が一番強くなります。これは寝ている間に目のポンプ作用が少なくなり、それが腫れを強くするためです。腫れの程度は個人差がかなりあり、3〜4日で気にならなくなる方や、2週間悩まれた方もおられます。よく手術翌日から出勤やデートができるという広告もありますが、目が腫れても仕事はできますし、人には会えるという意味です。腫れが完全に無くなるまでには1か月程かかりますが、気になるのは1週間程ですので、何か御予定がありましたら、その場合は余裕をもって行動されると良いかと思います。
二重の線の消失 毎日数千回のまばたきや擦ったりする刺激によって糸がはずれ、二重の線が消失することがあります。1か月で起きる方もいらっしゃいますし、一度も起こってない方もいらっしゃいます。また、コンタクトレンズを使用している方はその消失率が高いと言われています。残念ながら、手術の性格上避けられません。この場合、3年以内でしたら処置料(1500円前後)で再手術を行ないます(ただし、幅を同時に変えられたい場合は、別料金をいただくこともあります)。
二重の幅の変化 手術3か月ほどで、最初のころの幅が狭くなってきます。これは二重の線が皮膚に馴染み緩んだためです。したがって、希望されるよりやや広めの幅をお薦めしています。また、年齢とともに皮膚のたるみが伴い、まぶたの幅や形が変化してきますので、いつまでも最初の形を保つことはできません。
二重の幅の左右差 目の形は、多少左右差があります。手術はこの左右差のあるまぶたを基にして行なわれますので、出来上がった二重にもその差があらわれてきます。しかし、生まれつき二重の方も多少の左右差があり、これが自然さを出していますので、無理やり左右同じにすることはかえって不自然となります。
縫合糸の露出 まれにしか起こりませんが、縫合糸にアレルギー反応を起こしてまぶたの縫合部がしこりのように膨らんできたり、糸が露出してくる場合があります。腫れてる場合は薬や処置でおさまりますが、糸が露出した時は抜糸し、再度埋没法を行ないます。