2014年9月3日 4日 東京ドームで第37回日本美容外科学会総会が開催されました。


2014年9月3日 4日 東京ドームで第37回日本美容外科瓦解総会が開催され、私も2題発表してきました。

日頃診療している治療法をまとめて発表する機会です。

1題目

「炭酸ガスレーザーを用いた「くり抜き縫縮法」による多発性神経線維腫の治療」

意外と質問があり、嬉しかったです。

抄録

<目的>神経線維腫症1型の皮膚病変である神経線維腫は患者の整容上の問題から積極的に外科的除去が行われている。数が少ない場合は短時間の単純切除縫縮で対応できるが、数が多くなると手術時間が延長し、また手術回数も多くなる。演者は炭酸ガスレーザーを用いた「くり抜き縫縮術」を用い一度に多数の神経線維腫を除去している。

今回、具体的方法について若干の考察を加えて報告する。

<使用器具>レザック社製CO2-25の炭酸ガスレーザーとハンドピース内のレンズの保護・

臭いの除去および C型肝炎ウイルス等の除去のために煙吸器ドイツTBH社N100を使用した。

<治療手順>0.3.%エピネフリン入りリドカイン局所麻酔を行う。

腫瘍中心部を鑷子で把持し、腫瘍基部を取り囲むようにレーザーを照射する。次に、鑷子で把持した腫瘍を引き出しながら 腫瘍皮下部と正常組織の間を剥離しながら摘出する。生じた欠損にたいしては4-0ナイロンにて皮膚縫縮を行う。

<考察>多発性神経線維腫の治療の目的は、患者の整容的かつ精神的苦痛の改善である。そのためには可能な限り短時間で多数の神経線維腫の摘出が必要であり、炭酸ガスレーザーを用いた「くり抜き縫縮法」は有用である。本法の利点は、手術時間・回数の短縮と出血が少ないことである。一方、欠点としては炭酸ガスレーザー機器が必要である。

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