上腕の外側と内側  傷跡はどちらがキレイでしょうか?


刺青治療で一番多き場所が上腕です。

 

理由はわかりません。

 

遠山の金さんよろしく、腕のシャツを捲り上げて見せられるからでしょうか? 

それとも半袖シャツを着た場合でも見えないからでしょうか?

とにかく刺青治療の半数以上は上腕です。

 

さて、上腕は大きく内側と外側に分けられます。通常は外側に多いのですが、時に内側にも彫られています。

 

ところで、上腕の外側と内側では傷跡はどちらがキレイでしょうか?

 

結論から言えば内側です。絶対ではないのですが、長年の経験からも内側の傷跡がキレイなようです。当然、個人差はありますが。

 

その理由は?  

 

詳しいことはわかりませんが、おそらく皮膚の厚さや動きなどが関係してくると思われます。上腕の外側の皮膚は厚く、また内側が薄いのですが、これは腕の動きに合わせて進化してきたものと考えられます。

 通常、薄い皮膚は伸縮性がありますが、厚い皮膚にはあまりありません。

 

傷が治る過程には拘縮と言う現象があり、一時的に傷は固く縮まり、その後柔らかくなります。

この拘縮の期間で傷跡の良し悪しが決まるようです。

 

柔らかい皮膚は縮まりやすく、厚く硬い皮膚は縮まりにくい。それが傷跡に影響するのではないでしょうか。

まだ傷跡のメカニズムはわからないことばかりです。

実際の治療法から言えば、内側がある程度の大きさの刺青を切除縫縮することができます。

 

一方、外側の刺青では、皮膚に余裕がないために、切除縫縮術よりも炭酸ガスレーザーを用いた皮膚削皮術を行う場合が多いようです。

 

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