あなたの「まぶた」は大丈夫?  眼瞼下垂についてのインタビューより


あなたの「まぶた」は大丈夫?

年齢を重ねるごとに感じる『見づらさ、見えにくさ』

「年だから仕方ない」と思いがちですが、もしかすると「まぶた」が原因かもしれないということ、ご存知でしたか。

1.上の方が見えづらい。それは「まぶた」が原因?


年齢を重ねるにつれて、目がだんだん小さくなってきた。

夕方になるとまぶたが重く、目が疲れる。額のしわが深くなって、肩こりや頭痛もひどくなってきた。

そんな症状を「もう年だから仕方ない」、そんなふうに思っていませんか。

実はこれらは「眼瞼下垂(がんけんかすい)」いう病気によって起こると症状と言われています

2.加齢により、誰もがなりうる「眼瞼下垂(がんけんかすい)」


新潟市で「新潟眼瞼下垂治療センター」を設け、眼科と連携して眼瞼下垂の治療や啓蒙活動を行っている 
やまもと形成外科クリニックの院長 山本光宏先生 に、眼瞼下垂について教えてもらいました。

「街を歩いていると、眼瞼下垂の方を見かけます。特に年配の方に多いです。それを見ると、まだまだ 眼瞼下垂(がんけんかすい)という言葉も、またそれが治療で良くなることも知られていないんだと痛感します。」という山本光宏先生。

その山本先生自身も、実は長年眼瞼下垂に悩まされていた一人。「3年前に手術を受けて衝撃を受けました。世の中はこんなに明るかったんだということ。特に視野の広がりには驚きました。

治療によって肩こりや頭痛も軽減し、見た目も若くなったといわれる一方で、いかに今まで暗く見えづらい中で生きていたのかと実感しました。」と言われました。

「多くの方が『年を取ったら見えづらくなるのは仕方ない』と我慢されているのではないかと思います。しかし、その見えづらさやそれに伴う不調は、日常生活の質の低下に直結します。人間は情報の8割を見ることで得ていると言われます。

より良い日常生活を送るためにも、ぜひ眼瞼下垂について知っていっただきたいと思います。

3.眼瞼下垂とは?


眼瞼下垂とは、まぶたを挙げる筋肉が衰えて、まぶたが挙がりにくくなる症状のことをいいます。

「例えれば、大好きなパンツを長年はき続けるとゴムが伸びてゆるくなり、パンツがずり落ちるでしょう。それと同じで、加齢によってまぶたを引き上げる筋肉が衰え、上まぶたが挙らなくなってしまった状態をいいます。」と山本光宏先生。

それによって起きる『見えづらさ』が、さまざまな不調を引き起こすといいます。

「例えば、お年寄りがテレビを見る時に、よく顎を挙げて見ていますね。眼瞼下垂では上まぶたが垂れ下がることで、視野の上の部分が見えづらくなり、そこでよく見ようとして無意識に顎を挙げて見るようになります。
同じように、見えづらさから上まぶたを無理に開けようとして額に力を入れると眉を挙げます。この動きを繰り繰り返すうちに額のシワは深くなり、目と眉の間が広くなっていきます。そのために眼瞼下垂は顔の老化の原因にもなります」。

眼瞼下垂の原因は、ほとんどが「加齢」によるものです。つまり程度の差こそあれ、誰にでも起こるものだと言われています。

外来手術で改善するのですが、ご自分で自覚するのが難しく、周囲の人に『まぶたがかぶさっている』などといわれて初めて気付く人も多いようです。

 

「もしかして自分も?」と思った方、まずは自分の「まぶた」について考えてみませんか

4.自分でできるセルフチェック!

 

 

まずはセルフチェックで、自分のまぶたの状態を確認することから始めませんか。

4項目以上あれば 眼瞼下垂の可能性があります。

□昔より、目が小さくなってきたような気がする。

□目と眉毛の間が広くなってきた。

□おでこのしわがどんどん深くなってきている。

□長年ハードコンタクトを愛用している。

□まぶたの上がくぼんできた。

□あごを上げて話すクセがある。

□夕方になると目の奥や頬に痛みを感じる。

□逆さまつげである。

□肩こりや頭痛に悩まされている。

□不眠、うつ、便秘、手のひらの発汗が強くなってきた

5.眼瞼下垂の自己診断法


セルフチェックでいくつか思い当たる項目があったら、今度は自己診断にトライ。

これは「上まぶたの筋肉で目がきちんと開けられるかどうか」を調べる方法です。

眉の上を人差し指で抑えて、眉やおでこの筋肉が動かないようにします。

この状態で目を開けます。目が開けづらい・目が開かない人は、一度診察を受けてみましょう


診断方法

1.顔を正面に向けて目を軽く閉じます。

2.目を閉じたまま、両方の眉の上を人差し指で押さえます。

3.そのまま目を開けてみてください。

この方法を試して、目が開けにくかったり、額に力が入って人差し指を押し上げてしまう人は、眼瞼下垂の可能性があります。

6.眼瞼下垂の治療手順と方法


1)写真を撮影します。

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2)皮膚を切る場所を決めます。

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3)局所麻酔

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4)炭酸ガスレーザーメスを用いて手術を行います。

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5)眼瞼挙筋腱膜の瞼板へ固定と調整

これが手術で一番難しい場面です。
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患者さんのまぶたの状態で多少は異なりますが、手順と手術方法は同じです。

7.眼瞼下垂手術の保険診療での治療費

眼瞼下垂で日常生活に支障が生じる場合は、健康保険での治療が受けられます。

保険診療割合 3割負担 2割負担 1割負担
初診料 846円 564円 282円
再診料 216円 144円 72円
挙筋前転法 約43,000円 約30,000円 約15,000円

*麻酔代 処方箋代は別途必要です。


8.眼瞼下垂についての5つのQ&A

Q1 眼瞼下垂とは?

まぶたが下がって、視野が狭くなり、ものが見えづらくなる症状のことです。

眼瞼下垂とは、上まぶたを挙げる機能に障害が生じて、まぶたが挙がりにくくなる状態のことです。

軽度であれば日常生活に特に支障はありませんが、中程度になると、次第に視野が狭くなるため、『見えづらさ』が起こります。

この見えづらさを解消しようとして、無意識に額の筋肉を使って眉毛を挙げて目を無理やり開こうとしたり、頭を後ろに傾けたりして、視野を広くしようとします。

この状態が続くと、顔の老化や、頭痛や肩こり、不眠やうつなどの自律神経症状を引き起こす原因にもなると言われています。

Q2 原因は? 

多くは加齢によって起こるものです。

眼瞼下垂には先天性と後天性のものがあります。

先天性のものは、上まぶたをひっぱり挙げる眼瞼挙筋(がんけんきょきん)が、生まれつき発育異常の子どもに見られます。

一方、後天性のものには、重症筋無力症や動眼神経麻痺などの病気によって起こるものと、加齢により眼瞼挙筋が衰えて起こる老人性のものがあります。

眼瞼下垂のほとんどは、この老人性のものです。

また、最近ではハードコンタクトの長期使用や、花粉症でまぶたを頻繁にこする癖のある人、白内障や緑内障で眼内術を受けた人にも起こりやすいことが分かってきました。

Q3 治療法は?

眼瞼下垂は手術で治療できます。

眼瞼下垂は日常生活に支障がなければ特に治療の必要はありません。しかし日常生活で支障がでるような中程度〜重度の場合は、手術で治療できます。

手術自体はのびてしまった眼瞼挙筋の断片を短くして瞼板に再固定することで、まぶたを引き上げる力を改善します。

この手術は入院の必要はなく、通院治療で行います。

Q 4 眼科を受診する目的は何でしょうか。

よくされる質問です。

当クリニックは眼科と連携し、術前の目の状態を確認してから治療を行い、また術後も変化があればすぐに検査をお願いしています。

以前は、治療の目的は手術で下がったまぶたを上げ、視野を広くすることでしたが、最近は手術後に視力が変化してり、ドライアイの状態が改善したりと眼科的症状の変化がみられる事がわかってきました。そのために、眼科にて術前・術後に目の状態を検査することが重要となってきました。

このように「まぶた」と「目」はとても密接な関係にあるため、当クリニックは眼科の連携を大切にしています。

Q5 眼瞼下垂の治療は健康保険の適応になりますか?

眼瞼下垂は健康保険の適応となります。

眼瞼下垂によりまぶたが十分に開かないことで日常生活に支障をきたします。

それを手術で改善して、日常生活を快適に過ごしていただくことが目的です。

そのために、眼瞼下垂の手術は健康保険の適応となります。

治療費は手術の内容で異なりますが、
両眼で3割負担で約45000円程です。

Q6 高齢者でも眼瞼下垂の手術はできますか?

もちろん可能です。

加齢による老人性の眼瞼下垂の場合、その方の健康状態に特に問題がなければ、年齢による制限などはありません。

治療のための手術を希望されるのは50代〜70代の方が多いのですが、中には90代の方も手術を受けて、見えづらさから解消されています。

まとめ

・年齢を重ねるにつれて、目がだんだん小さくなってきた。
・夕方になるとまぶたが重く、目が疲れる。額のしわが深くなって、肩こりや頭痛もひどくなってきた。

これらの症状の原因は「眼瞼下垂(がんけんかすい)」いう病気によって起こります。

年だと諦めず、一度 当クリニックを受診されては如何でしょうか。

手術による快適な生活が送れるようになります。


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保険であっても、美容(見た目)を配慮した治療を行います。
形成外科医としてケガ、傷あと、まぶたのトラブル(眼瞼下垂・逆さまつ毛)、皮膚腫瘍の治療は専門的治療を行っています。
また、子供の外見的な形態異常、ケガ、傷あとの治療には特に力を入れています。
当院の診療には保険診療と自由診療がございます。美容治療はすべて自由診療となっております。

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