眼瞼下垂 原因


原因1
緑内障や白内障の手術を受けた後にも起こる
眼瞼下垂!!

緑内障や白内障の手術を受けた後にも起こる眼瞼下垂!!

眼瞼下垂症の原因の1つに内眼術(緑内障や白内障の手術)があります。
一般に「内眼手術後眼瞼下垂」と言われています。

 問診票に「緑内障や白内障の手術」を受けたことがあるがないかを書いていただいてるのは この「内眼手術後眼瞼下垂」を考えるからです。

 ただし、緑内障や白内障の手術を受けたからといって、必ず眼瞼下垂が発症するわけではありません。

あくまでも原因の一つと考えられているからです。

 緑内障や白内障の手術の後に眼瞼下垂が発生する理由はまだ分かってはいませんが、考えられることは

1)手術中に上下の瞼を大きく開けるために「開瞼器」を使用されますが、これにより眼瞼挙筋腱膜が上の方に引っ張っれるためにゆるくなるため

眼科手術で使用する開眼器 開眼器

2)手術後に炎症が大きく起こり、これがまぶたの動きを悪くするため

3)緑内障や白内障の手術後に偶然に眼瞼下垂が起こるため等ですが、正確なことはわかっていません。

 ただ、内眼手術後眼瞼下垂はたとえ起きたとしても、数カ月で自然治癒することもありますので、急いで手術を受ける必要はありません。

緑内障や白内障の手術後に瞼が下がり物が見えにくくなってきたら、ご相談ください。

 ご質問がございましたら お問合せメール をご利用ください

やまもと形成外科クリニック 併設

新潟眼瞼下垂治療センター

原因2
重症筋無力症でも眼瞼下垂が起こります。検査方法もお教えします。

o0261018013795216757

重症筋無力症とは、末梢神経と筋肉の接ぎ目(神経筋接合部)において異常が起きている自己免疫疾患です。

 通常、筋肉を動かすためには 神経筋接合部の神経終末からアセチルコリンという神経伝達物質がたくさんでて、これを筋肉側の受容体が受け取ってその刺激で筋肉が動きます。

 ところが重症筋無力症では アセチルコリンを分解するコリンエステラーゼという分解酵素がたくさんあり、これがアセチルコリンを分解して筋肉側に届かないようになっている疾患です。

 そのため全身の筋力が低下、疲れやすくなりますが、特に眼瞼下垂・複視などの眼の症状がおこりやすいことが特徴です。

 治療は対症療法と根治的な免疫療法に分けれれます。

 重症筋無力症による眼瞼下垂は手術では改善できませんので、一時的には抗コリンエステラーゼ点眼薬を使用します。

眼瞼下垂の方で「重症筋無力筋」を心配さえている方は下記の方法をお試しください。

o0240018013795216783

 「アイステスト」
眼瞼下垂のある目にアイスパックを2分間ほどあてていただくと、眼瞼下垂が改善することを言います。

 これは目を冷やすことによって、神経筋接合部の神経終末からアセチルコリンという神経伝達物質がたくさん出るためと、アセチルコリンを分解するコリンエステラーゼという分解酵素が温度の影響を受け、温度が低いと活性が下がってきて働きが抑えられる両方の効果によるものです。

ご質問がございましたら お問合せメール をご利用ください

 やまもと形成外科クリニック 併設

潟眼瞼下垂治療センター