形成外科 やけど

やけど

やけどは日焼けやお湯によるものから、火事や爆発などによるものまで様々ですが、大切な事はそのやけどの程度にあります。具体的にはやけどの深さの程度と範囲により決まります。

深さは1度、2度、3度に分けられます。1度のやけどは、日焼けと同じで赤くなってひりひりしますが、放置していても自然に治ります。3度のやけどは皮膚全部が焼けてしまう事により、かえって痛みはみられませんが、手術を必要とします。2度のやけどはこの中間の深さで、水泡(水ぶくれ)が認められるもので、浅い2度と深い2度に分けられます。浅い2度のやけどは水泡の所が赤く痛みが強いのですが、2週間ほどで自然に治ります。深い2度のやけどはやや白っぽく痛みは軽いのですが、治癒に4週間ほどかかり、後にかなり目立った傷跡を残すことから、手術を必要とする場合が多いようです。

一方、範囲とは、体の面積の何%がやけどを受けたかということで、1度の部分を除いた2度、3度のやけどを合わせた面積が体の15%以上であれば重症と考えられ、入院して積極的な治療を行わないと生命の危険に関わります。また、小範囲でも顔・手・肛門部などの特殊部位のでは入院の必要があります。

家庭でできる応急処置としては、まず、冷たい水で冷やすことです。具体的には水道水の水を流しぱなしにしてやけどをした部分を冷やしたり、清潔なタオルを水に浸して冷やしたりします。冷やす時間は20分から30分ほどは必要です。また衣服の上からのやけどの場合は、無理に脱がさず、直接衣服の上から水で冷やすことが大切です。これは無理に脱がせると水泡膜を破損してしまうからです。

しかし、大やけどの場合は、体全体を冷やすとかえって全身を衰弱させる場合があるため、全身を毛布でくるんで保温することが大切です。

また、病院へ行く前にやけどの部分にアロエ・たばこ・馬の油・チンク油など塗って来る人がいますが、これは治癒を遅らせるばかりか、やけどの深さを深くします。冷やした後は、何もつけずに、清潔なタオルで傷を覆うことが大切です。

やけどの後遺症としては、傷痕や関節の運動制限、変形などがあり、また数十年後に傷痕から皮膚がんが生じることもあるため、長期的な経過観察で治療を考えることが必要です。

やけどは極めてありふれた外傷ですが、多くの問題が生じますので、小範囲でも専門の先生の治療を受ける事が必要です。