炭酸ガスレーザー照射後のケア


通常、刺青の色素は皮膚真皮の浅い所にある場合が多いのですが、濃い色や盛り上がった色の場合は深い層まで色素が入っていることがあります。

 

炭酸ガスレーザー照射による削皮術は表面より色素が入っている皮膚を徐々に削り取るわけですが、色素が深い場合は当然深く削ります。

 

そこで問題になるのが照射後の傷のケアです。

 

レーザー照射後の皮膚はやけどと同じ状態ですので、その後のケアもやけどのケアと同じになります。

 

さて、やけどの程度は深さと範囲により決まります。

このうち深さは1度、2度、3度に分けらます。1度は日焼けと同じで赤くなってひりひりしますが、放置していても治ります。

 

3度のやけどは皮膚全部が焼けてしまう事により、かえって痛みはみられません。

2度のやけどはこの中間の深さで、浅い2度と深い2度に分けられます。

 

浅い2度のやけどは赤みと痛みが強いのですが、2週間ほどで自然に治りますので問題ありません。

深い2度のやけどはやや白っぽく痛みは軽いのですが治癒に4週間ほどかかり、後にかなり目立った傷跡を残します

 

このうち、炭酸ガスレーザー照射後の傷は、深い2度に近い状態です。したがって治癒に1か月以上かかります。

その間は、創保護の目的で創傷被覆剤を使用して経過をみていきます。

 

ただ、この治癒までの期間は刺青の入っている場所や体質によりかなり異なります。

予想以上に早く治癒する方もおられますが、2ヶ月以上もかかった方もおられます。

 

傷の管理は可能ならクリニックで定期的に受けられるのが望ましいのですが、実際は仕事の都合とうで自宅でケアをされている方がほとんどです。

 

この場合は、クリニックよりガーゼ・軟膏・包帯等をお渡しして、具体的ケアの方法を指導し、何か問題があった場合に受診されるようにお伝えしています。

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