副耳(ふくじ)耳の周りに生まれつき、イボのようものができている状態
耳には異常が見られないので気にされない方もいらっしいますが、副耳には小さいものから大きいもの、複数ある場合もあり、お母様方はお悩みになっている方も多いようです。
お子さんの副耳に対する
お問い合わせが最近増えてきました。
その中で、あるお母さまからのご質問にお答えいたします。
ご参考にされてください。
1.ご質問の内容

私の息子は、現在生後1ヶ月です。
生後、左右の耳にそれぞれ1つずつの副耳がありました。
総合病院で出産したため、入院中に形成外科を受診しました。
形成外科では左の副耳は糸で縛って取っていただいたのですが、右側はは軟骨もあるため手術が必要で、手術は1歳過ぎてから全身麻酔で行なうととのことでした。
私としては、なるべく早目に取りたい気持ちもあって、こちらのHPを見てご連絡しました。
「3ヶ月頃までなら局部麻酔でできる」とのことでしたが、住まいが新潟県以外ですので すぐに受診することができません。
現在住んでいる地域で、早めに治療ができる医療機関がないか教えていただけないでしょうか。
以上のようなお問合せでした。
2.質問のお答え

生後3か月までに副耳を局所麻酔で取り除く医師は全国でも少なく、残念ですがお住まいの地域にはご紹介できる医療機関はありません。また、私も軟骨がある場合は、生後1か月でも行わないことがあります。

理由としては
軟骨のない副耳は数分で切除できますが、軟骨がある場合はそれを除去するのにかなりの時間がかかり、その間ずっとスタッフが動かないように赤ちゃんを抑えなければなりません。しかし、実際は長時間抑えることはスタッフ及び赤ちゃんの状態を考えるとできないことです。
この場合は、1歳まで待って全身麻酔で取り除くか、または、お子さんが気になる年齢(娘さんの場合は小学校2~3年ごろ)まで待って、局所麻酔で取り除く方法をお薦めしています。
お母さまの早く取ってあげたいというお気持ちは十分にわかります。
しかし、私は仕事柄、顔の手術をたくさん行っていますが、副耳をお持ちの方が意外と多くおられます。手術説明の時に、副耳の手術も同時に受けられることをお薦めしますが、ほとんどの方があまり気にしていから手術は希望しないと言われます。
お母様がどうしても副耳除去を希望される場合は、1歳過ぎてからご相談された形成外科で治療を受けられては如何でしょうか。
または、お子さんが気になり手術を希望されるまで待つということも選択の一つかと思います。
ご参考になれば幸いです。
3.副耳(ふくじ)について
副耳は生まれた時から耳の前や頬にイボのように突起しているものです。
生まれる赤ちゃんの約1.5%に見られます。
片側の場合が多いのですが、両側に見られることもあります。
副耳の原因は現在のところ不明で、「たまたまできた」と言われています。また、遺伝性はほとんどありません。
副耳(ふくじ)の治療時期については、急いで治療する必要はないことより、通常は全身麻酔が受けられる1歳過ぎと言われます。
しかし、ご両親は少しでも早い時期の治療を希望されているため、私は生後3か月まででしたら局所麻酔下で行っています。
それを過ぎると局所麻酔ではできなくなり、全身麻酔ができる1歳過ぎまで待ってもらっています。
これは、生後3か月までは、スタッフ2名で赤ちゃんを動かないように抑えて摘出することができるからです。
4ヶ月を過ぎると赤ちゃんの力が強くなり、スタッフ2名では全く抑えることができず、手術がかえって危険となります。4ヶ月過ぎで副耳の治療を希望される場合は、1歳過ぎまで待っていただき全身麻酔で手術を予定いたします。
まとめ
- 生後3か月までに局所麻酔で副耳除去を希望されるお母様からの質問を掲載いたしました。
- 軟骨のない副耳は数分で切除できますが、軟骨がある場合はかなりの時間がかかるため、局所麻酔ではできません。
- 局所麻酔でできない場合は、1歳まで待って全身麻酔で取り除くか、または、お子さんが気になる年齢まで待って、局所麻酔下で取り除く方法をお薦めしています。
やまもと形成外科でも治療しております。

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