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肝斑
肝斑 (かんぱん)とは おでこ、頬、口周囲などに比較的境界明瞭な左右対称性の淡い褐色ない黒色のシミとして見られますが、目の周りにはできないのが特徴です。
肝斑 と主に思春期以後、特に30歳~40歳代の女性の顔に出現しますが、男性にも1割程度生じることもあり、人種的にはアジア人(黄色人種)に見られます。
また、老人性色素斑やそばかすなどの他のシミと混ざっていることが多いので、見極めるのが難しいとされています。
肝斑 の原因
肝斑 の原因はまだ分かっていませんが、女性ホルモンや摩擦による刺激さらに紫外線が影響しているとされています。
・女性ホルモンの影響
肝斑は、妊娠後に濃くなることから、女性ホルモンバランスが乱れることでメラニン色素の分泌が活発となり発生しやすくなると言われています。
・紫外線
メラニン色素は紫外線から皮膚を守る役割も果たしていますが、紫外線を浴び続けるとメラニン色素が過剰に作られます。これにより肝斑が悪化する可能性もあります。
・顔への摩擦
日本人の肌は刺激に弱く、損傷が起きると炎症性色素沈着が起こります。そのため、洗顔などによる顔への物理的な刺激が悪化の原因となります。
肝斑の治療
肝斑 を完全になくすことは現在の治療ではできませんが、放置していると確実に濃くなっていきます。そのため肝斑の治療の方針は
濃くならないようにする
少しでも薄くする
ことが目標となします。
当院での 肝斑 の原因を考えて4つの治療方法
- 内服薬:トランサミン(トラネキサム酸)は止血効果と抗炎症作用があり怪我や手術後または扁桃炎などに処方される内服薬です。しかし、肝 斑に対する薬理効果はわかっていませんが、肝斑 は炎症と関係があり、炎症を抑えることでメラニンの産生を抑えることで薄くなると考えられています。
・トラネキサム酸が処方できない方
・ピルを内服している人
・タバコを喫煙している人
- 外用薬
内服薬として使われているトラネキサム酸をもとにした「オリジナル高濃度トラネキサム酸ローション」です。トラネキサム酸は長期間内服薬しなければ効果が見られないため、躊躇される方が多いため、ローションをメーカーと協力して作ってもらいました。朝晩2回肝斑部分に塗ってもらいます。
また、メラニンの刺激を抑えるために「オリジナル高濃度ビタミンCローション」も併用されることをオススメします。 - 紫外線対策
紫外線は 肝斑 を確実に濃くすると言われていますので、徹底的な紫外線対策を指導しています。通常市販されている日焼け止めは汗で落ちるため1日2回塗らなければなりませんが、朝塗ると夕方まで取れにくい日焼け止めをオススメしています。
また、外でスポーツをされる方にスポーツ専用の日焼け止めも準備しています。 - スキンケアの方法を見直す
日本人の肌は洗顔などの強い刺激で炎症性色素沈着(シミ)になりやすい傾向があります。そのため、肝斑 部分を擦ると刺激になり濃くなることが考えられます。
洗顔の際は強く肌を強くこするのではなく、泡で擦らず洗顔することが大切です。また、保湿などの基本的なスキンケアをしっかり行うことも重要です。
紫外線対策と擦らない効果の検証:
肝斑 の強い患者さん数名に1週間左の頬にガーゼ付きのテープを当てたまま、普段の生活をしていただきました。1週間後テープをはがすと擦らないことと紫外線を完全に遮断していたために周囲より薄くなっていました。
レーザートーニング治療
しみの治療というとレーザー治療が効果的と思われていますが、肝斑 では一般的なシミ用レーザー治療ではかえって濃くなってしまします。
その理由はわかっていません。
しかし、レーザートーニング”というQスイッチヤグレーザーの1064nmの波長の低出力のレーザーを照射すると薄くなることがあります。
レーザートーニングが 肝斑 に効果がある理由
・色素の原因であるメラニンが破壊されて、照射部位のメラニン量が減少する
・照射により変性したメラニンが排出されに伴い皮膚のターンオバーがが促進されことで色調が薄くなる
・通常のシミレーザー照射後に起こるかさぶたや炎症性色素沈着が起きにくい。
・トーニングにより肌の若返りが得られる。
- 照射の回数
当クリニックでは、①~④を習慣化して 肝斑 が薄くなってきたら、レーザートーニングを1~2か月に1回の間隔で行います。
強い日焼けや摩擦で肌が損傷により 肝斑 部や顔全体の色素が悪化してる場合はおこないません。
効果があるということで短期間でたくさん照射すると肌の色が白くなりすぎてしまうため間隔をあけます。 - 問題点
肝斑 の悪化・蕁麻疹点状出血・白毛化・色素脱失(照射か回数が増えると起こりやすい)
注意:
外用薬には、昔から 肝斑 治療に使用されていたハイドロキノンという薬があります。
世界中で使用されており、安全性が高く手軽な美白剤です。しかし、ケミカルピーリングや美白効果のあるハイドロキノンなどは肌に炎症を起こし 肝斑 が濃くなることがあるため、積極的な使用はオススメしておりません。
肝斑 と区別しなけれシミの種類
・老人性色素斑
日光性黒子にっこうせいこくしとも呼ばれ、顔、手の甲、背中の上部、脛すねなどにできる褐色の色素班のことを指します。これは主に40歳代頃からでき始め、紫外線に当たっている場合加齢に伴い増えていくとされています。肝斑との違いは発生する場所や症状で、長年放置するといぼ状に隆起するといいます。
・そばかす
そばかすの発生する場所や主な発症原因は肝斑と同じとされていますが、そばかすは10歳代から好発するとされ、小さく丸い斑点がいくつも散在する点と鼻に生じる点が肝斑とは異なります。
・炎症性色素沈着
キズ、やけどなどの炎症が起こった場所や洗顔などによる刺激でできることがある色素沈着で、肝斑などとは発生する原因が異なります。
肝斑 の診療の流れ
予約
診察は毎日行っています。予約制ですのでまずはご予約ください。
診療後の治療を希望される場合は、予約時にお申し付けください。
外来診察
待合室にて問診表をお渡ししますのでお書きください。
予約制ですので、比較的他の患者さんと一緒になることは少ないです。
診察から説明が終わるまでは約15分です。
肝斑 は単独ある売位は少なく老人性色素斑やそばかすなどが一緒にあることが多いので、診察ではダーマスコピー用いて詳しく確認し、治療方法を決めていきます。
患者さんにご希望があればお聞きして適切な治療をご提案いたします。
肝斑 の治療
1)内服薬:トランサミン(トラネキサム酸)
2)外用薬
内服薬として使われているトラネキサム酸をもとにしたオリジナル「高濃度トラネキサム酸ローション」と「高濃度ビタミンCローション」を朝晩2回肝斑部分に塗ってもらいます。
3)紫外線対策
4)スキンケアの方法を見直し
洗顔の際は強く肌を強くこするのではなく、泡で擦らず洗顔することが大切です。また、保湿などの基本的なスキンケアをしっかり行うことも重要です。
5)レーザートーニング
1)~4)を習慣化して肝斑が薄くなってきたら、レーザートーニングを1~2か月に1回の間隔で行います。
6)肝斑 に老人性色素斑やそばかすが混ざっている場合
レーザーフェイシャル(ロングパルスアレキサンドライトレーザー)
冷却装置がついていますので、冷やしながらレーザーを照射することで肝斑には影響はないようです。シミやそばかすには効果がありますが、肝斑には効果は見られませんが、濃くなることはありません。
費用一覧
費用一覧
治療費 | ||
---|---|---|
レーザー・トーニング(両ほほ/1回) | 11,000円(税込) | |
レーザーフェイシャル(顔全体/1回) | 16,500円(税込) | |
トラネキサム酸内服薬(1ヶ月分) | 5,500円(税込) | |
高濃度トラネキサム酸ローション(医療機関限定) | 5,500円(税込) | |
初診料 | 2,750円(税込) | |
再診料(相談のみ) | 550円(税込) |