あきらめていませんか、アザの治療

アザは命に関わるようなことがないために軽視されがちです。
しかし、見た目からくる悩みで苦しんだり、人に会うことを嫌がり、ひきこもりの原因となる場合もあります。

アザを完全に無くす方法はありませんが、新しいレーザー装置の開発や傷あとが目立ちにくい外科的治療が行われています。
これまでアザ治療をあきらめていた方や、効果のない民間治療を受けられていた方は形成外科にご相談ください。

アザ治療の原因に遺伝性なく、現在でも、その明確な原因は解っていません。

「アザは生きている」と言われています。

  • 生後一定の時期まで成長・増殖を続け、そこで休止期に入り、ほとんどそのままの状態で生涯変わらないもの。
  • 休止期より自然に消えていくもの。
  • ある時期にあざの一部から他の腫瘍が生じ、それが徐々に変化していくもの。

アザの診断と治療は、それぞれのアザの生活史を十分に理解したうえで行わなければなりません。

当院のアザ治療の特徴

1.日本形成外科専門医で皮膚腫瘍外科指導医である院長が診察・治療・ケアまで一貫して行います。

2.ダーマスコープという拡大鏡を使用して、アザを詳細に診察します。

3.多数のレーザー機器から症状に適したレーザー治療を行います。

4.手術が必要な場合は、極細の針を用いた極力痛みが少ないよう麻酔を行っています。

5.手術後の傷あとは目立ちにくくするために、細い糸を使用し、細かく丁寧な縫合を行います。

6.治療は可能な限り健康保険で行います。

7.治療に全身麻酔が必要な場合は、信頼のおける関連病院をご紹介します。

あざは生涯を通じて変化し、それに応じた治療が必要となます。
そのためにも、あざの専門である当院にご相談ください。

 

アザの種類と治療方法

黒アザ(先天性色素性母斑/せんてんせいしきそせいぼはん)

色は黒~褐色で、中には黒い部分に剛毛が生えているもの(有毛性色素性母斑)もあります。
大きさは小さいものから大きいものまで様々で、20センチ以上の大きいものも(巨大母斑)あります。
巨大母斑は将来的に皮膚がん(悪性黒色腫)を生じる可能性がほかの色素性母斑よりあるため、切除手術が望ましいといわれています。

治療は基本的には手術による切除となります(保険適応)

先天性色素性母斑は通常の「ほくろ」より深部まで病変があることや再発の可能性が高いといわれていますので、当院では手術による切除を行っています。

小さい場合は、傷あとを最小にするために炭酸ガスレーザーを使用する事もありますが、この場合は保険適応外となります。

青アザ

色素細胞(メラノサイト)が皮膚の深いところ(真皮)に集まって出来るあざで、生まれつき、または生まれて間もなく出来るもの 大人になってから出来るものなどがあります。

太田母斑(おおたぼはん)

額、目の周り、頬、鼻、耳介に生ずる青アザです。
生後半年くらいから生じたり、思春期頃に急に濃くなったり、新たにできたりします。
眼球の白い部分にも生じたりすることがあります。
ダーマスコープで青色〜灰色調の色素沈着を確認できます。

Qスイッチアレキサンドライトレーザーを使用し治療します。
レーザー治療を3~4ヶ月間隔で5〜6回以上行えば色素斑はほとんど目立たなくなります。
ただ、照射後はしばらく色が濃くなることがありますが(炎症後色素沈着)、通常3~4ヶ月で自然に消失します。

太田母斑の治療は赤ちゃん時期から始めことをお勧めします。
赤ちゃんの皮膚が薄くレーザーがよく効き、レーザー照射面積が少なくてすみます。
ただ、全身麻酔が必要ですので、レーザー治療の経験の多い信頼できる医療機関をご紹介します

異所性蒙古斑(いしょせいもうこはん)

日本人の赤ちゃんのお尻から背中にかけて青アザがあり、これを蒙古斑といいます。
蒙古斑は生後2歳頃までには青色調が強くなりますが、その後徐々に薄くなり、10歳前後までには大部分がなくなってしまします。

この蒙古斑が稀に腕や足、お腹や胸などに生じることがあり、年をとっても消えないで残ることを異所性蒙古斑といいます。

レーザー治療が適応です。
Qスイッチアレキサンドライトレーザーを使用し治療します。
3~4ヶ月以上間隔でレーザー治療を5、6回以上行えば色素斑はほとんど目立たなくなります。
ただ、照射後はしばらく色が濃くなることがありますが(炎症後色素沈着)、通常3~4ヶ月で自然に消失します。

青色母斑

青色母斑細胞というメラニンを持っている細胞が増殖して生じた母斑で、多くは乳幼児期に生じ直径1cm以下のやや硬い青色から黒色のしこりとして見られます。
青色母斑でやや大きいものは悪性化する可能性がありますので、早めの手術が必要です。

茶アザ(扁平母斑/へんぺいぼはん)

生まれつきの茶色の色素斑です。
出生時から見られるものと、思春期前後から目立ってくるものもがあります。
全身に多くできている場合、遺伝性の疾患があることもあります。

また、春期に生ずる大きな褐色の色素斑はベッカー母斑または、遅発性扁平母斑とも言われています。肩甲部から前胸部に多くみられ、約半数の患者では色素斑に多毛がみられます。

先天性、遅発性の扁平母斑とも、悪性化することは通常ありません。

治療はレーザー治療で、Qスイッチルビーレーザー、Qスイッチアレキサンドライトレーザー、QスイッチYAGレーザーなどが使われます。
効果は他のアザと異なり、薄くなる割合が少なく、一旦薄くなっても毛根から点状に再発することが多いのが特徴です。
そのため、健康保険でのレーザー治療は2日までと決められています。

当クリニックではQスイッチアレキサンドライトレーザーとQスイッチヤグレーザーをあざの状態に合わせて使い分けまた、毛根からの点状再発に対しては、毛根にダメージを与え再発を抑えるアレキサンドライトレーザーを照射するというコンビネーション照射治療を行っています。
健康保険適応外ですが 1回/2cmx2cm/1万円(麻酔込み)で、3〜4か月間隔で何回も受けられます。結果は照射回数に比例する場合が多いです。

また、外から見えない部分で小さい場合は、傷あとは残りますが手術で完全に除去することができます。この場合は健康保険の適応となります。

赤アザ

血液中に存在する赤血球のために赤く見えるアザを言い、医学的には血管腫と呼ばれています。

単純性血管腫(ポートワイン血管腫)

生まれつき存在する平らな血管腫で、部位によっては自然に消えるものもあれば、長い経過で少しずつ色が濃くなったり盛りあがったりすることもあります。

治療は色素レーザー治療が第一選択となっています。
小範囲であれば無麻酔で治療可能ですが、広範囲の場合には、全身麻酔を考慮にいれて生後3ヶ月より治療を開始します。

特に、乳幼児の単純性血管腫は成人に比べ皮膚が薄く血管腫が浅い所に存在するため、レーザー治療の開始が早ければ早いほど治療回数は少なく治療効果も優れています。

イチゴ状血管腫(乳児血管腫)

生後まもなく生じ、1歳頃までに急激に大きくなり、その後自然に小さくなるため、治療されないこともありました。
しかし、生まれてすぐに急速に大きくなるものもあり、特に目のまわりのものでは視力低下をきたすなど様々な障害を生じる可能性がある場合は早めの治療を必要とします。

スポンジによる圧迫、レーザー治療、凍結療法、ステロイドの局注・内服、
外科手術、硬化療法、放射線照射などの治療法がありますが、効果は方法により様々です。

海綿状血管腫(静脈奇形)

皮膚の深いところに存在する柔らかい腫瘤で、皮膚が少し盛り上がり押すと軟らかく中に血液を含んでいるので「ぷくぷく」とした感じがあります。
成長の過程で小さくなることがあることはありません。

海綿状血管腫に放射線やレーザー治療は効果がありません。
血管腫の血管の中に特別な薬を注入して血管を固めてしまう硬化療法や血管腫の主要な血管に詰め物をして血管腫自身をしぼませてしまう塞栓療法が行われています。
また硬化療法や硬化療法で腫瘍を小さくなった後に、摘出手術を行う場合もあります。

血管拡張性肉芽腫

直径1cm以内の柔らかい腫瘍で、赤く見え、表面を擦ると簡単に出血します。外傷などの傷口をきっかけに生ずる血管腫です。

治療法としては外科的切除が第一選択です。

脂腺母斑

出生時または幼少時から見られる表面が凹凸で黄色調の母斑(あざ)です。
頭部に発生するとハゲとして気づかれることがあります。
そのため見た目からくる精神的悩みが強くなります。

脂腺母斑は自然になくなる事はなく、また、その割合は少ないのですが悪性に代わることがあるため、外科的治療がすすめられます。
手術後は必ず傷あとが残りますが、形成外科は傷あとをより目立ちにくくする切除・縫合方法で治療を行います。
外科的治療の場合は健康保険で受けられます。

表皮母斑

出生時または幼少時から見られる皮膚表面である表皮の過形成によるあざです。
原因は不明で新生児1000人に約1人の発生頻度とされています。悪性化は見られません。
自然に消退することはなく、他の母斑と同様に体が大きくなるのに比例して母斑も大きくなります。

見た面を重視して傷あとが少ない炭酸ガスレーザー治療ですが、再発がある場合は手術となります。
外科的治療の場合は健康保険で受けられますが、
炭酸ガスレーザー治療は健康保険外となります。

治療費

診療名  
保険適応  
アザレーザー治療 健康保険の負担率で異なります。
保険外診療  
炭酸ガスレーザー 5.000円(税別)〜
初診料 2.500円(税別)
再診料 500円(税別)

保険治療の場合は、初診料・再診料・麻酔料及び処方せん料が別途必要です。