粉瘤、放って置いて大丈夫?

粉瘤は垢や皮脂などの老廃物が皮膚の下に溜まることできる良性腫瘍です。

はじめは皮膚表面の小さなしこりですが、細菌感染を起こすと赤く腫れ上がり痛みが生じます。

当院における粉瘤治療の特徴

  • 日本形成外科専門医で皮膚腫瘍外科指導医である院長が診察、治療そして傷あとのケアまで一貫して行います。
  • 手術は腫瘍の直径よりやや大きく皮膚切開し、発生元である袋を取り残さないように摘出し、形成外科手技を用いて傷あとを目立ちにくくなるように縫合します。
  • 小さい粉瘤の場合は、傷あとをより小さくできる炭酸ガスレーザーと使用しています(レーザー治療は自由診療となります)。

治療費は健康保険の適応

診察・検査・手術、病理検査すべて健康保険の適応となります。

部位や大きさ・健康保険の種類で異なりますが、7,000円〜15,000円程です。

粉瘤について

 

粉瘤(ふんりゅう)とは、アテロームや表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)とも言われ、垢や皮脂などの老廃物が皮膚の下に溜まることによりできる良性腫瘍のことです。

症状は、はじめは皮膚表面に現れるごく小さなしこりですが、悪化するにしたがって、じょじょに大きくなります。

最初の症状がニキビに似ているために放置されることが多いのも特徴です。

さらに細菌感染を起こすと赤く腫れ上がり痛みが生じます。この場合は薬を飲んでも治りませんので、早急な外科的処置が必要となります。

 

下記の症状の場合は早めの治療が必要です。

  • 何度も再発を繰り返すできもの
  • 軟膏や内服で改善が見られないできもの
  • 顔にできた場合
  • 人の目にふれる場所にできてしまったできもの

部位別の粉瘤の特徴

■顔にできる粉瘤

当クリニックでいちばん手術件数の多い部分です。ほとんどが皮膚科医からの紹介です。顔は隠せない場所ですので、完全に摘出するのは当然ですが、傷あとが少しでも目立たなよういように細心注意を払って治療を行います。また、手術後も積極的な傷あとのケアを行っています。ほかの科で安易に手術を受けられて目立った傷あとになった患者さんも多いため、顔にできた粉瘤の治療は形成外科にお任せください。

■耳にできる多発性の粉瘤

耳たぶ・耳の後ろ・耳の付け根・耳の下・耳の裏など耳周辺は、粉瘤の好発部位とされています。また、傷あとの治りが悪いところではあるために、患者さん自身で潰されることで目立った傷あと(瘢痕)となる場合が多いです。

■背中にできる粉瘤

背中も粉瘤ができやすい部位です。普段は鏡などでは確認できないため、気がついたら大きくなっていたという方もおられます。放置しておくとかなり大きくなりますので、「粉瘤かも」と思ったら早めに医療機関を受診することをお勧めします。

■首にできた粉瘤

首特に裏側にできやすいです。自分では確認できにくい部分ですので、かなり大きくなるまで放置される患者さんもおられます。長期間放置されると炎症を起こす可能性もあり、臭いを発してしまったり傷跡が残りやすくなったりしてしまうため、「粉瘤かも」と疑った際は医療機関を受診することをお勧めします

■胸にできる粉瘤

胸の粉瘤の場合は、初期症状がニキビと似ていることからニキビの治療行われることがあります。治療が長引くと炎症がひどくなり摘出術が困難となることがあります。また、胸は体の中でも肥厚性瘢痕(盛り上がった傷あと)やケロドが起きやすい部分ですので、傷おと治療を専門としている形成外科での治療がオススメです。

  • おしりにできる粉瘤

お尻の粉瘤は、恥ずかしく医療機関の受診をためらわれる患者さんも多く、放置されて大きくなって受診されます。また、お尻は傷の治りが悪い場所ですので、大ぬん粉瘤の場合は治癒までにはかなりの時間が必要です。

小さいうちに治療を受けられることをお勧めします。

■その他 頭・肩・ワキ・腹部・腕・腰・足の裏など体のあらゆる場所にできます。気がつかれたら早いうちに形成外科を受診されてください。

 

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治療の流れ

治療の流れ

予約

お電話でご予約ください。
保険診療ですので保険証をお持ちください。
また、予約制ですので、待ち時間が少なく他の患者さんとお逢いすることはあまりありません。

診察

患部の粉瘤を診察後、具体的な治療方法・治療後の通院回数や傷あとのケアについて詳しく説明いたします。

少しでもご不明な点がございましたら御遠慮なくご質問ください。

手術の前の検査

血圧測定・感染症検査を行います。

その後、手術日を決めていただきます。また、治療前の注意事項についての説明も行います。

治療

1)切開のデザイン

2)局所麻酔
極細の針を用いた痛みの少ない局所麻酔を行っています。

3)手術後の傷あとを目立ちにくくするために、比較的小さな切開を行います。
腫瘍の直径よりやや大き皮膚切開をして、発生元である袋(capsule)を取り残さないように摘出します。
摘出後にはそれによりデッドスペースという空間ができ、放置していしていると血液がたまり傷の治りが遅くなります。
形成外科では特殊は縫合法でこの空間を小さくして傷の治りを早め,傷あとを目立ちにくくします。

4)傷に軟膏を塗りガーゼをテープで固定します。

5)手術時間は30分ほどです。

6)翌日の診察時間を予約してお帰りください。

8)当日はシャワーや入浴飲酒はお控えください。出血の原因となります

 

「再診」

1)翌日に診察の来られてください。
傷の状態を確認します。

2)1週間後に糸を取り、1週間テーピングを行います。

3)2週間後にテープを取り、傷専用のクリームを開始していただきます。

ご心配ごとがございましたらお尋ねください。

手術後の問題点

1)出血及び血腫

2)局所の感染

3)再発
稀に完全摘出できなかった場合に再発する場合もまれにあります。その場合も再手術で完全に取り除くことができます。

4)傷あと
傷あとは完全にはなくなりませんが、傷専用のクリームを使用することでかなり目立ちにくくなります。

費用一覧

費用

 

診療名 料金
保険適応  
粉瘤摘出術 7,000円〜15,000円程
血液検査 3,000円程

粉瘤の治療は、診察・検査・手術、病理検査すべて健康保険の適応となります。

レーザー治療は保険外診療となります。料金は診察後にお知らせします。

よくある質問

Q形成外科と皮膚科 どちらが良いのでしょうか
A

一般に皮膚腫瘍は皮膚科で治療が行われていますが、摘出には外科的手技が必要です。皮膚科は皮膚の病気を内服薬や塗り薬を用いて治療することが得意とするため、たとえ手術が必要な場合でも内服薬や塗り薬での治療が優先されます。形成外科は皮膚腫瘍に対しては、再発のない積極的は摘出術をお薦めしています。

 

Q粉瘤は痛くなることがありますか?
A

粉瘤は、細菌感染が起こる「炎症性粉瘤」と痛みを感じることがあります。細菌感染の治療のために抗生物質を使用することで痛みがなくなることもありますが、決して治ったわけではありません。

Q粉瘤は治療が必要ですか?
A

粉瘤は良性の腫瘍ですが、皮膚の下にできる腫瘍で、自然治癒することはありませんので摘出する以外に完治はありません。

Q粉瘤は再発するのか?
A

粉瘤は、確実に摘出すれば再発することはありません。

しかし、炎症を何度も繰り返している粉瘤の場合、粉瘤の病片が周囲に残るため時に完全には取り切ることができず、新しく粉瘤が起こることもあります。

炎症が起きていない早い段階で摘出することが重要です。

Q粉瘤を自分で潰すことは大丈夫ですか?
A

粉瘤の症状がニキビと似ていることもあり、「自分で潰せそうだから、潰しての構いませんか」というご質問を受けることがあります。潰すことで一時的には炎症は良くなりますが、すぐに元通りかそれ以上の状態になります。潰さず形成外科を受診されてください。

Q自然に治りますが?
A

粉瘤は放っておくと徐々に大きくなります。すぐ体に感染などの異常を来すということはありませんが、早めに病院で医師の治療を受けることをお勧めします。

Q手術後には傷あとが残りますか?
A

手術ですので傷あとが全く残らないということはありませんが、手術後のケアでかなり目立ちにくくすることが可能です。

 

Q手術後に入浴は可能でしょうか?
A

手術当日は出血が考えられますので、入浴・シャワーはお控えください。翌日よりシャワーは可能です。

Q翌日から仕事はできますか?
A

翌日からのお仕事には問題ありません。

Q手術後はどれくらい通院したらいいですか。
A

手術の翌日と翌々日に来ていただき患部の状態を確認します。その後は1週間後の抜糸となります。