多汗症

汗は体温を一定にするために、重要な働きをしています。
しかし、多汗症の方は手のひら、ワキ、足の裏など局所的に多量の汗をかくため、
日常の生活や仕事に障害がおこり精神的苦痛も伴ってしまいます。

4段階に分けられる症状の程度

  • 軽度:湿っている程度
  • 中度:濡れているが汗が流れ落ちるまではいかない。
  • 重度1:水滴ができ汗が滴りることで、日常生活に支障きたす
  • 重度2:我慢ができず常に支障をきたす

症状は上記の4段階に分けられ、通常、思春期に強くなり、多くの場合は生涯続くといわれます。
原因は遺伝的要因や自律神経障害などと言われていますがはっきりはしていません。

当院が行っている多汗症治療の特徴

・使用していますA型ボツリヌス毒素製剤は、厚生労働省から医薬品として承認を受けたアラガン社の「ボトック・ビスタ」です。

・アラガン社公認の経験豊富な形成外科専門医が治療を行います。

・治療費は、多汗症の患者さまが長期的に通院できるように比較的に安価となっています。

ボトックス治療について

多汗症に対するボトックスの働き

汗を出すエクリン汗腺は交感神経の支配を受けておりその神経伝達物質はアセチルコリンです。
ボトックスはこの放出を止める事で、汗腺から汗を出す機能を抑える働きをします。

ボトックスとは、ボツリヌス菌由来の神経毒素複合体のうちから、A型という血清型毒素だけを精製して取り出した製剤です。
ボツリヌス菌と聞くと食中毒を連想してしまいますが、あくまでも調整した毒素を使うので全く問題ありません。

欧米では1970年代よりボトックスによる眼瞼痙攣、片側顔面痙攣、痙性斜頚、斜視、顔面チック、
多汗症、片頭痛などの多くの疾患の治療に用いられており、その安全性はすでに確立されています。

治療の痛みと治療時間

ワキも手のひらも発汗の多い部分に約30箇ほど細かく注入します。
冷やしながら極細の針を使用することで痛みを軽減します。
治療は1部位 5~10分程度です。

両手掌は脇と比べるとかなりの痛みを伴いますので麻酔クリームを使用します。

ボトックスの持続期間

ボトックスの効果は注射直後にはみられず、2〜3日後より効果が始まり、2〜3週間程度で効果が最大となります。
3ヶ月程から徐々に効果が弱くなり、6カ月程でみられなくなります。効果を持続させるためには定期的な注入が必要です。

また、ボトックス注射の効果期間には個人差があり、さらに同じ患者さまでも効果が長くなった短くなったりすることもあります。

万が一、1回の施術で十分な効果が得られなかった場合には、追加治療が可能です。
追加治療は1回目注入後3~4週間目に行ないますが、この場合の治療費は使用量により異なります。

多汗症がみられる部位と治療方法

 

ワキ(腋窩多汗症 えきかたかんしょう)

ワキの下に大量に汗をかき、服に汗ジミができます。
電車に乗った時つり革が持てない、好きな白い洋服が着れないなどの問題が起きてきます。
患者さんが一番治療を希望が多い部位です。
治療方法はワキで汗の出やすい部分に注射します。
注射の痛みを軽減するために氷で冷やしながら注入します。

手のひら(手掌多汗症 しゅしょうたかんしょう)

手のひらに多量の汗をかきます。
症状としては、

触ったものがベタベタになり、手が滑って物を落としやすくなったことがある。
試験用紙が汗で書けなくなった。
パソコンのキーボードが汗で故障したことことがある
握手をすることができない
ピアニストが途中で演奏ができなくない
いつもタオルを持っていなければならない

等、毎日の生活に支障をきたし、職種を変更しなければならないこともあります。
両手掌はボトックス注入時に痛みを伴いますので、マスイクリームを30分塗布した後に氷で冷却しながら行います。

足の裏(足蹠多汗症 そくせきたかんしょう)

足の裏に、靴下が濡れてしまうほどの多量の汗をかくため、
1日に何回も靴下を交換したり、靴を脱いで食事をする事を控えがちになります。
また、蒸れるため足の臭いも強くなります。
両足底もボトックス注入時に痛みを伴いますので、マスイクリームウィ30分塗布した後に氷で冷却しながら行います。

顔(顔面多汗症 がんめんたかんしょう)

普通にしているのに額から多量の汗が流れ落ちてきます。
いつも汗を拭くためにいつもタオル持ち歩かなければなりません。
女性ではすぐに化粧が落ちてしまいます。そのために外出を控える方も多いです。
顔のボトックス注射には特殊手技を必要とします。
麻酔クリームでは皮膚炎を起こしやすいため、氷で冷却しながら少量ずつ注入していきます。

頭(頭部多汗症 とうぶたかんしょう)

頭に多量に汗をかくため、髪の毛がいつのビショビショに濡れていたり、顔に汗が流れ落ちてきます。
また、頭皮が蒸れることは薄毛の原因ともなります。
顔同様、頭のボトックス注射には特殊手技を必要とします。
麻酔クリームが使用できないため氷で冷却しながら少量ずつ注入していきます。

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注意事項

注入直後の問題点

注入部の針穴の赤みと、まれに内出血を起こす方がいらっしゃいますが、4~7日でなくなります。ただ、注入当日は熱めの入浴(シャワ-は可)やサウナなどは控えてください。

副作用

全身的時に、吐き気、倦怠感、頭痛、発熱、散瞳などが起こる可能性がありますが、1日ほどで改善します。
局所的注射部の痛み、腫れ赤み、皮下出血などがみられる場合があります。

ボトックス治療が受けられない方

妊婦や授乳中の方
製剤中の成分にアレルギーを持つ方
筋弛緩剤や筋弛緩作用のある薬を服用中の方

多汗症のボトックス治療は保険適応外治療です。

費用一覧

費用一覧

部位 料金
両ワキ(ボトックス50単位) 60,000円(税抜)
両手のひら(ボトックス50単位x2) 90,000円(税抜)
顔(ボトックス50単位) 60,000円(税抜)
頭(ボトックス50単位) 60,000円(税抜)
足の裏(ボトックス50単位x2)

90,000円(税抜)

初診料

2,500(税抜)

再診料

500円(税抜)

費用には両手のひら・足の裏の麻酔代が含まれています


ボトックスの効きが弱いとき

万が一、1回の施術で十分な効果が得られなかった場合には、追加治療が可能です。追加治療は1回目注入後3~4週間目に行ないますが、この場合の治療費は使用量により異なります

よくある質問

Q治療当日の入浴は大丈夫ですか?
A

熱めの入浴(シャワ-は可)やサウナなどは控えていただければ問題ありません。