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ほくろ除去の費用は結局いくら?部位・個数・方法別の考え方(追加料金の不安を解消)
ほくろがレーザー治療の適応で、診察上、悪性を疑う所見が乏しい場合は、当日治療が可能なことも少なくありません。ただし全例で当日対応できるわけではなく、最終的には診察で状態を確認したうえで治療方針を決めます。また、患者さんが最も不安に感じやすいのは「結局いくらかかるのか」という総額の見通しが、治療前の時点で明確になるかどうかです。
なぜ費用の不安が生まれるのか?
多くの患者さんはネットでほくろ除去の費用を調べますが、クリニックごとに書き方が異なり「麻酔は別?テープ代は?再発したら?追加で何か買わされる?」という疑問が残りやすいのです。
結果、診察の前から費用の総額の見通しを先にお伝えすることが、離脱を防ぎ、安心して治療に進むために最も重要です。
治療方法別の費用の考え方
ほくろ除去には主に「レーザー治療」と「手術(切除縫合)」があります。ただし、治療法によって費用や仕上がりが変わります。傷あと・再発・通院回数・生活上の注意点まで含めて、診察で状態を見たうえで治療法を決めます。
1. レーザー治療(自由診療)
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当日対応が比較的しやすい
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小さく隆起したほくろや縫合が難しい部位(瞼縁・鼻周囲・眉毛・頭髪内など)に向く
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1回目は削りすぎない深さで正常皮膚を追い詰めない照射を行うのが安全
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追加料金が発生しない総額提示を最初に行います。
当院の費用方針(レーザー)
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ほくろは当日レーザー治療が可能
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照射1年以内に再発した場合は再診料550円(税込)で再照射
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個数は何個でも同額(1回の再診料で対応)
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1回目は控えめの深さで照射し、再発時は半年以降に再照射をご案内します。
2. 手術(保険診療)
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悪性が疑わしい場合や、レーザーで深く削ると仕上がりが不利な場合は手術を優先
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術前に感染症検査(B型・C型肝炎)などの準備が必要になることがある
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抜糸が必要で、術後は赤みが数ヶ月続くことがある
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保険適応でも病理検査は可能
欠点
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レーザーより術後のトラブル頻度(感染・出血・Dog ear変形など)が比較的多い
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生活の制約がレーザーよりやや長い
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体質・部位で肥厚性瘢痕のリスクが出ることがある
再発はなぜ起こる?顔と体の違い
再発(戻ったように見える状態)は顔のほくろで多い
顔面のほくろの多くはミーシャー型(垂直方向の成長主体)で、若年層で細胞活性が高い時期は再発しやすく見えることがあります。ただし再発率は実際にはそれほど多くありません。
一方、体幹・四肢のほくろは比較的根が深いものが多く、顔より再発は起こりにくいですが、顔より体のほうが傷あとが目立ちやすいため術後ケアがより重要になります。
「再発」と「再発に見えるPIH(炎症後色素沈着)」は別物
治療後の赤みや色素沈着を「戻った」「再発した」と誤解される患者さんは多いですが、PIHは腫瘍の再発ではなく、炎症の結果として一時的に色が濃く見える状態です。これにレーザーを追加照射しても炎症を増やし、色素沈着を長引かせるだけです。この場合は照射ではなく経過を待つのが正解です。
術後ケアはどう生活に乗せるのがいいのか
顔のレーザー後のテープ
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1回目の保護テープは1日(24時間)貼付
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翌日から洗顔・メイク・シャワーは可能
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ただし擦過・サウナ・長時間の熱負荷は1〜2週間控えていただきます。
体のレーザー後のテープ
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4〜5日間のテープ保護が安心
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翌日から入浴・シャワーは可能
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ただし強い摩擦や熱刺激は避けます。
外用薬と傷あとクリーム
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軟膏や処方の塗り薬は2週間使用
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その後は瘢痕(傷あと)専用クリームでケア
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目的は「跡を消す」ではなく「跡を目立ちにくく成熟させる」ことです。
ほくろ除去で重要なのは“取読む力
当院では最初から深く広く削ることはしません。
理由は、深く削れば再発は防げても、顔は凹みや色ムラが目立ちやすく、日本人は瘢痕が成熟するまでに炎症が長引きやすい人種だからです。
1回目は削りすぎない深さで丁寧に照射し、再発した場合は半年以降に追加照射して仕上げます。無理に深く削らない方が、跡が目立ちにくくなることが多いからです。
再発したらどう向き合う?
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「取ったのに戻った」で検索に戻る心理はとても強い
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しかし再発したら気にせず再レーザーを受けてください
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ほくろが1年以内の再発なら再診料550円(税込)で何個でも再照射
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再照射は半年以降に行うのが炎症を追い詰めない最適解
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2回目以降の照射は再発組織が十分蒸散されるためさらに再発が起こりにくい
よくある質問
Q1. 当日希望と言うと、必ず当日に取れますか?
A. いいえ。必ずではありません。診察で悪性が疑わしい所見がある場合や、手術適応と判断した場合は当日は診察のみになります。
Q2. 当日できないと言われたらどうなる?
A. 「できない」ではなく「今日行うのが最善ではない」という意味です。検査・デザイン・術後ケアの計画を立てて、より安全な日をご提案します。
まとめ
ほくろ除去は当日できるケースも多いですが、全例ではありません。
大事なのは「費用の総額」と「治療後どう過ごすか」を、診察の最初に一緒に決めておくことです。そこが分かると安心して治療に進めます。
事前に総額と術後経過を共有することで、不要な追加提案を避けられ、治療選択の迷いも減ります。その結果、納得したうえで治療に進めるため満足度が高まりやすくなります。
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