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末広・平行・奥二重――あなたに合う「二重幅と形」の選び方
二重の手術を考える時に考えるとき、まず多くの方が迷うのは二重の形です。「末広か、平行か、奥二重か」という形の選択です。
特に、NSや写真アプリの影響で「平行型=可愛い・華やか」ということで希望される方も多いのですが、日本人は骨格やまぶたの厚み、蒙古ひだの形、目と眉の距離などでによってなりに杭場合が多いです。
本稿では、形の違いと選び方等について丁寧に解説します。
二重の基本形(末広・平行・奥二重)
末広二重:内側(目頭側)は狭く、外側(目尻側)に向かって自然に広がる形の二重です。日本人に多く、違和感が出にくいデザインです。
平行二重:内側から外側まで幅がほぼ一定の二重です。華やかでメイクが映えやすい一方、蒙古ひだが強い・まぶたが厚いなどの条件では埋没法単独では安定しにくく、目頭切開などの併用を検討することがあります。
奥二重:日本人では「ぱっちりした目」を望む方には、まつ毛の立ち上がりが良く、目をくっきり見せるや奥二重が適応です。ただし二重の線自体は目立ちにくいため、あまり好まれないことがあります。
なぜ日本人には末広が似合いやすいのか
・平行二重になるには内側のラインをはっきり出す必要がありますが、日本人は蒙古ひだがあるため末広方の二重になりやすいです。
・末広は、骨格に沿った自然なラインで、まぶたになじみやすい形です。時間が経っても安定しやすいので、結果として取れにくく、目がすっきり大きく見えやすくなります。
平行二重を作るには
A. 幅を広めに設定する
内側のラインを出すためには、幅広い二重意を作らなければなりません。
B. 目頭切開を併用する
蒙古ひだが強い場合は、目頭のかぶりを少し開いて、平行ラインの通り道を作ります。切る量の見極めが大切で、やり過ぎると顔の印象が大きく変わります。傷跡とダウンタイム、将来の変化も含めて、適応は慎重に判断します。
C. 平行気味の末広で折り合いをつける
真正の平行に固執せず、内側はやや控えめ、外側で平行感を出す。自然さと華やかさのバランスが良くなります。
埋没法を行う前のチェックポイント
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眉とまつ毛の距離:距離が短いほど広い幅は重たく見えやすい。
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まぶたの厚み・脂肪量:厚いほど食い込みを強めないとラインが出にくい。無理な幅は不安定。
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眼瞼挙筋(目を開ける力):弱いと広い幅に耐えにくく、眠そうに見えやすい。
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眼球の突出・目の横幅:突出が少ない・横幅が短い場合、広幅にすると白目の見え方が不均衡になりがち。
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顔全体のバランス:鼻根や頬のボリューム、輪郭との調和。目だけぱっちりになっても子全体のバランスが合わなくなる。
目頭切開を検討すべきケースと注意点
検討するケース
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蒙古ひだが強く、目頭側の皮膚がかぶって内側の二重ラインが見えなくなるとき
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はっきりした平行二重を希望し、幅を広げるだけでは不自然・不安定になりそうなとき
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目の横幅を少し広げて、目の形のバランスを整えたいとき
注意点
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切る量が多いと、顔の印象が大きく変わりやすい
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傷跡が落ち着くまで時間がかかる
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将来の加齢変化も見越して、やり過ぎない控えめなデザインにする
“取れにくさ”を左右するもの
・幅の現実性:広すぎる幅は短期の腫れが増え、ライン安定まで時間を要する。
・まぶた条件:厚みが強い、皮膚が硬い、ドライアイでこすりがちなとき
・手術方法:止める数ではなく、取れにくい方法で行う(ループ法や交差法など)
・生活習慣:こする、長風呂・サウナ直後の発汗、寝不足、過度な飲酒は不利。
カウンセリングで必ず確認したい10の項目
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希望の形と優先順位(自然さ・華やかさ・バレにくさ)
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現実に似合う幅の候補(鏡の前で実物合わせ)
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まぶたの厚み・脂肪・皮膚質の評価
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目を開ける力(眼瞼下垂の有無。必要なら別治療を優先)
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蒙古ひだの強さと目頭切開の適応有無
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点数・術式(瞼板法/挙筋法/ループ法など)の選び分け
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ダウンタイム計画(就活・イベント・撮影から逆算)
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メイク・洗顔・コンタクト再開のタイムライン
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禁忌とリスク(腫れ・内出血・糸の露出・感染などの説明)
よくある誤解と解き方
誤解1:平行は誰でも作れる?
→ 条件が揃わないと不自然・不安定(骨格・蒙古ひだ・厚み・開瞼力)。
誤解2:固定点は多いほど良い?
→ 数では決まらない。位置・層・力加減と無理のない幅が本質。
誤解3:広いほど目が大きい?
→ 黒目の露出とまつ毛の立ち上がりのバランス。広過ぎは眠そうに見えやすい。
誤解4:末広は地味?
→ なじみやすく清潔感が出やすい。平行寄りに調整すれば華やかさも出せる。
ダウンタイムの逆算術
・面接・撮影・式典は2~4週間手前が安心。
・平行寄りや目頭切開併用は余裕を長めに。
・仕事復帰は職種次第。デスクワーク数日、対面職は1週間目安。
・在宅勤務・メガネ・前髪など“ばれにくい工夫”を事前に準備。
まとめ
二重は、流行や写真だけで選ぶと“自分の顔に合わない”仕上がりになりがちです。日本人の骨格と蒙古ひだを前提にすると、まずは末広が似合いやすく、安定しやすく、目もすっきり大きく見えやすいです。
平行を望む場合は、幅を控えめにするか、必要に応じて目頭切開を併用するなどの現実的な選択が必要(適応・ダウンタイム・印象変化の理解が前提)。
最終判断は、まぶたの厚み・開瞼力・生活背景を踏まえ、鏡の前で医師と実物合わせをして“日常で無理のない幅”を選ぶ――これが後悔を減らす近道です。




