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卒業式・入学式までに二重にしたい学生さんへ
春休み前になると、「卒業式までに二重にしたい」「入学式の写真は二重で写りたい」という学生さんの相談がぐっと増えます。
二重埋没法は「切らない二重手術」として比較的受けやすい治療ですが、タイミングを間違えると、
・思ったより腫れが引かない
・卒業式や入学式の写真に間に合わない
・新生活が始まってからも気になってしまう
といったことになりかねません。
この記事では、学生さんが「卒業式・入学式シーズン」に埋没法を受けるときのスケジュールの組み方と、事前に知っておきたいポイントをまとめました。
なぜ春休みに二重にしたい人が多いのか
写真に残るタイミングが重なる
高校・大学の卒業式、入学式、クラス会、部活の送別会。
春は「写真が残るイベント」が一気に重なる時期です。
・卒業アルバム
・門出の家族写真
・入学式のスーツ姿の写真
・SNS にアップされる集合写真
「どうせなら、その前に二重にしておきたい」という気持ちは、とても自然なものです。
長めの休みが取りやすい
春休み中は、授業や部活がなくなり、
・友だちと会う頻度が減る
・マスクやメガネでごまかしやすい
・少し腫れていても「寝不足かな?」程度で済む
といった意味で、ダウンタイムを確保しやすい時期でもあります。
卒業式・入学式に間に合わせるためのスケジュール
「いつカウンセリング」「いつ手術」を決めるとき、目安として考えやすいのは次の3ステップです。
① カウンセリングは式の1〜2か月前までに
埋没法を受ける前には、必ずカウンセリングが必要です。
まぶたの状態を診てもらい、
・埋没法が向くまぶたか
・どのくらいの二重幅が現実的か
・希望のデザイン(末広・平行など)が叶えられるか
・ダウンタイムの期間
などを相談します。
卒業式や入学式の日程が決まっているなら、
少なくとも「1〜2か月前」には一度カウンセリングを受けておくと安心です。
理由としては、
・予約が混み合う時期は、希望の日に手術枠が取れないことがある
・家族との相談や、他院でのセカンドオピニオンを検討する余地を残せる
・「やっぱりやめておこう」と思ったときも落ち着いて判断できる
といった点が挙げられます。
② 手術は式の2〜3週間前がひとつの目安
埋没法の腫れや内出血には個人差があります。
・腫れのピーク:数日〜1週間前後
・人前に出てもあまり気にならない状態:1〜2週間
・かなり自然に落ち着いてくる:2〜3週間〜
というイメージで考えておくと良いと思います。
卒業式・入学式当日に「ほぼ自然な状態」で出席したい場合、
手術のタイミングとしては「2〜3週間前」がひとつの目安です。
もちろん、
・もともと腫れやすい体質
・高めの(二重幅の)ラインを希望する場合
・初めての手術で不安が強い場合
などは、余裕を見て「3〜4週間前」に受けておくと、より安心です。
③ 直前すぎるスケジュールは避ける
「春休みに入ってから考えればいいや」と思っていると、
いざ予約しようとしたときには
・その週の手術枠が埋まっている
・カウンセリングと手術が別日で、希望の日程が合わない
・腫れが引く前に式本番を迎える
といったことが起こりやすくなります。
卒業式の1週間前など直前の手術は、
よほど事情がない限りおすすめしません。
未成年の方が気をつけたいこと
保護者の同意が必要になります。
高校生や未成年の方が埋没法を受ける場合、
・保護者の同伴
・同意書への署名
が必要です。
前もって保護者の方に相談しておくと、診察の時に、
・費用のこと
・ダウンタイム中の生活
・学校への説明の仕方
なども含めて質問することができます。
「内緒でやる」ことが絶対にダメとまでは言いませんが、
腫れや内出血のリスク、万が一のトラブルに備える意味でも、
可能であれば保護者の方と一緒に考えてもらうのが理想です。
学校の校則・アルバイト先のルールも念のため確認を
学校によっては、
・まつげエクステやカラコン
・極端なメイク
・手術痕が目立つような治療
に厳しいところもあります。
埋没法は「切らない二重」ですが、
術後しばらくは
・腫れや内出血で「何かした?」と気づかれる
・二重のラインが一時的にくっきりしすぎて見える
こともあります。
生徒指導の先生が厳しい学校や、
接客バイトをしている場合は、
春休み中の予定と合わせてスケジュールを考えておくと安心です。
「友だちと一緒に受ける」前に考えてほしいこと
春休みには、
「友だちと二人でカウンセリングに来ました」
「同じ日に一緒に手術を受けたいです」
というケースも少なくありません。
楽しみながら決めるのは悪いことではありませんが、
注意してほしいポイントがいくつかあります。
まぶたの条件は一人ひとり違う
同じクラスの友だちでも、
・皮膚の厚さ
・脂肪の量
・もともとの二重の有無
・目の開きの強さ
は人それぞれです。
友だちが「平行二重で3点留め」と言われたからといって、
自分も同じプランにすればうまくいくとは限りません。
大切なのは、
「友だちと同じメニュー」ではなく、
「自分のまぶたに合ったやり方」を選ぶことです。
ノリだけで即決しない
カウンセリングの雰囲気が良く、
「今日このまま手術できますよ」と言われると、
つい勢いで決めてしまいたくなることもあります。
ただ、学生さんの場合、
・親御さんにきちんと話していない
・お金の負担を誰がどこまでするか決まっていない
・卒業式や入学式の日程との兼ね合いをちゃんと考えていない
といった状態のまま手術を受けたしますと、
あとで後悔することになります。
できれば一度持ち帰って、
・家族と話し合う
・別のクリニックにも相談してみる
くらいの余白を持っておくと安心です。
クリニック選びで学生さんに見てほしいポイント
料金だけで決めない
学生さんにとって、費用はとても大きな問題です。
ただ、「一番安いから」という理由だけで選んでしまうと、
・オプションがどんどん追加されて結果的に高くなる
・保証がほとんど付いていない
・自分のまぶたに合わない高いメニューを勧められる
といったこともありえます。
「総額いくらになるのか」
「保証はどうなっているのか」
は、事前に必ず確認しておきましょう。
デザインの説明が具体的かどうか
・どのくらいの幅で
・末広か平行か
・自分のまぶたの条件だと、どんな仕上がりが現実的か
こういった説明を、
まぶたを鏡で見せながら具体的に示してくれるかどうかも大切です。
「人気の女優さんみたいにしましょう」
「このコースが一番人気ですよ」
といった雰囲気だけの説明ではなく、
自分の目にとって無理のないラインを一緒に考えてくれる医師を選んでください。
春休みに二重を考えている学生さんへ
春は、環境が大きく変わる季節です。
新しい自分でスタートしたい、という気持ちはとても自然ですし、
二重埋没法がその背中を押すこともあります。
一方で、二重の手術は「やって終わり」ではなく、
その後の写真や日常の中で、長くつき合っていくものでもあります。
・スケジュールに余裕を持つこと
・家族とも一度は話をすること
・自分のまぶたに合った方法を選ぶこと
この3つを意識しながら、
「本当に今やるのが自分にとってベストか」を、
落ち着いて考えてみてください。
そのうえで、もし二重埋没法を選ぶのであれば、
卒業式・入学式の思い出が、少しでも前向きなものになるように、
医師としてもしっかりお手伝いできればと思っています。
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