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眼瞼下垂と肩こり・頭痛は関係ある?「起こる人/起こらない人」がいる理由
肩こり・頭痛は「必ず起きる症状」ではありません
ネットでは「眼瞼下垂になると肩こりや頭痛が起きる」と断定している情報も見かけます。しかし、臨床の実感としては、肩こりや頭痛が強くなる方もいれば、ほとんど感じない方もいます。
つまり、眼瞼下垂があっても、肩こりや頭痛が必ず出るわけではありません。関係することがある、という程度に捉えるのが正確です。
なぜ関連することがあるのか:目を開けるための“余計な力”が増えることがある
眼瞼下垂は、視力が落ちる病気というより、「まぶたを上げる機能が弱くなり、目目を開けるのに余計な力が入ってしまう状態です」です。
この余計な力が続くと、次のようなことが起こる方がいます。
・眉を上げて目を開けようとする
・額に力が入りやすい
・無意識に目を見開く努力をする
・視界を確保しようとして姿勢が固くなる
こうした状態が長く続くと、「目の疲れ」だけでなく、首まわりが緊張しやすくなったり、夕方にどっと疲れが出たりする方がいます。
その結果として、肩こりや頭の重さにつながることがあります。
ただし、全員に当てはまるわけではありません。
逆に、起こらない人もいる理由
同じ程度の眼瞼下垂でも、肩こりや頭痛が目立たない方はいます。理由は次のどれかです。
・もともと肩こり・頭痛が少ない体質
・目を開けるときのクセ(力の入れ方)が強くない
・生活の中で休憩が取れていて、疲れが溜まりにくい
・下がり方がゆっくりで、体が慣れてしまって自覚が出にくい
ネットで必ず起きると書かれていると、当てはまらない人は不安になったりします。症状には人それぞれ差があるからです。
大切なのは「眼瞼下垂のせい」と決めつけないこと
肩こりや頭痛は、原因が一つとは限りません。たとえば、眼精疲労、ドライアイ、噛みしめ、睡眠不足、ストレス、首や肩の筋肉の緊張、血圧、片頭痛など、いろいろな要素が絡みます。
だから、肩こりや頭痛があるからといって「眼瞼下垂が原因」と決めつけるのは危険です。逆に、眼瞼下垂があっても、肩こりや頭痛の原因が別にあることも普通にあります。
このブログで伝えたいのは、「眼瞼下垂が関係している可能性がある人がいる」ということです。
受診の目安:肩こり・頭痛より「目の使いづらさ」を基準にする
受診の目安としては、肩こり・頭痛の有無よりも、次のような目の使いづらさがあるかどうかを基準にすると分かりやすいです。
・まぶたが重い、開けにくい
・夕方になると目がしんどい
・写真で眠たそうに見えると言われる
・眉を上げて目を開けるクセがある
・上の方が見えづらい気がする
・目を開けるために力が入っている自覚がある
このあたりが複数当てはまる方は、まぶたの診察を受ける意味があります。
眼科と形成外科、どちらに行けばいい?
目の痛み、急な視力低下、強い充血、片目だけ急に見えにくいなどがある場合は、まず眼科で目の病気を確認するのが優先です。
一方で、視力の数字は大きく変わらないのに「まぶたが邪魔で見えづらい」「目を開けるのがつらい」といった困りごとが中心なら、形成外科でまぶたの診察を受ける価値があります。
診察で何を確認するのか:原因を決めつけず、整理していく
形成外科の外来では、肩こり・頭痛だけで結論を出すのではなく、まぶたの状態と生活の困りごとがつながっているかを確認します。
・まぶたの位置
・目の開き方のクセ
・視界への影響が疑われるか
・日常生活で具体的に困っている場面は何か
・別の原因(目の病気や他の不調)が疑われないか
こうした点を順番に見て、必要があれば治療の選択肢と回復の見通しを説明します。
「受診=手術」ではありません
ここは何度でもはっきり言いたいところです。受診は手術を決める場ではなく、今の状態を確認する場です。
保険が使えるか、どこまでが治療の対象か、経過を見てよいのか、生活の中でどれくらい困りごとが出ているのか。まずそれを診察で確認するだけでも、迷いはかなり減ります。
まとめ:ネットの情報を見て焦らずに、自分に当てはまるかどうかを確認する
眼瞼下垂と肩こり・頭痛は、必ず結びつくわけではありません。ただ、目を開けるために余計な力が入りやすい方では、首や肩の緊張につながることがあります。
大切なのは、「自分がそのタイプかどうか」を診察で確認することです。ネットの情報で不安になるよりも、日常で何に困っているかを伝えて、まぶたの状態と確認してもらう方が分かりやすいです。




