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埋没法の腫れ・内出血はどれくらい? ダウンタイムの目安と早く引かせるコツ
二重の埋没法についてご相談でい多いのが、「どれくらい腫れますか?」「いつから仕事に行けますか?」という質問です。
まぶたが顔のど中央にある以上、術後の腫れの影響は生活のあらゆる場面に及びます。医師としては“個人差があります”の一言で片づけたくはありません。
本稿では、腫れ・内出血がなぜ起こるのか、一般的にどれくらいで落ち着くのか、そして生活の中でできる工夫を、形成美容外科医の視点から具体的にお話しします。
腫れ・内出血が起こる理由
腫れと内出血は異常ではなく、身体が刺激に反応して回復していく過程の一部です。
埋没法は切開を伴わないとはいえ、局所麻酔の注射を行った後に、まぶたの皮膚に糸を通すために極細の針穴をいくつか開けます。
まぶたの皮膚はとても薄いうえに血管が密で、わずかな刺激でも腫れや点状出血が生じやすい部位です。
ダウンタイムの時間
当日から翌日は「泣いた後のようなむくみ」を自覚する方が多く、鏡の前では幅広に見えることがあります。
二~三日目で腫れのピークを過ぎ、四~七日目にはかなり目立たないくなります。
内出血が出た場合、初期は赤紫~濃い紫の小さな点や線に見え、数日で黄色~薄茶に変化し、一~二週間で吸収されわかなくなります。
安定した二重の見え方が安定してくるのは二~四週ごです。
個人差を生む要素
腫れ方は、日常の要素でも変わります。むくみやすい体質、アレルギー性鼻炎や花粉症の時期、月経周期、睡眠不足、塩分やアルコールの摂取、長時間の入浴・サウナ・激しい運動などが影響します。
広めの二重を希望される場合は、腫れは長続きします。
麻酔の効き方にも個人差があり、注射後のむくみの出方が人によって異なることも珍しくありません。
術前にできる準備
前日は深酒を避け、十分な睡眠をとってください。就寝直前の長風呂やサウナは体温と血流を上げ、翌日のむくみを助長します。
まつ毛エクステは術後の清潔維持に影響することがあるため、事前にご相談ください。
アイプチやアイテープを強く使っている場合、皮膚が薄くなっていたり刺激で赤みが出ていることがあり、そのまま当日を迎えると腫れがよりひどくなります。可能なら数日前から控え、皮膚を落ち着かせておくと安心です。
術後に早く引かせるコツ
冷却は冷やすほど良いではありません。当日から四十八時間程度、清潔な保冷材で十分前後の短時間冷却をこまめにしてください。
直肌は避け、薄手のガーゼ越しに当てます。就寝時は枕をやや高めにし、朝のむくみを軽減します。
入浴はシャワー中心で、長風呂・サウナ・岩盤浴は数日控えめにしてください。
飲酒は血管拡張により腫れや内出血を助長しやすいため、術後しばらくは控えてください。
食事は塩分を控え、水分は適切にお取りください。
洗顔・メイク・コンタクト・運動の再開
洗顔は当日から、シャワーは翌日から可能です。
アイメイクは3日目からでき、クレンジングはこすらず軽くしてください。
コンタクトは3日後からできます。ゴロゴロ感が強い場合はしばらく眼鏡を使用してください。
スポーツやジムは腫れが収まる1週間後より可能です。
再診すべきサイン
私のクリニックでは術後1週目に受診されてください。二重の状態を確認したり、心配なことがあれば何でもご質問ください。
また、その前に、
・急に強い痛みが強くなる
・腫れが急に増大してきた
・片側だけ極端に腫れる
・視界のかすみや視力低下
・発熱や膿を伴う赤みが広がってくる
など場合は すぐにご連絡ください。
左右差について
術直後から1か月は左右差が生じることがあります。しかし、この左右差が時間とともに小さくなっていきます(へリングの法則)。
どうしても気になる場合は、受診されてください。
3が月過ぎても左右さが大きい場合は、再手術を考える場合もあります。
よくある「腫れ」に対する質問
・冷やせば冷やすほどいいですか?――いいえ、やり過ぎは逆効果です。短時間をこまめに、が基本です。
・温めて血流を良くした方が早く吸収されますか?――初期は温めると出血・浮腫が増えやすく、推奨しません。
・サプリや塗り薬で劇的に早くなるのか?――科学的根拠はありません。睡眠、塩分・アルコールのコントロール、こすらないことが確実に効きます。
・二点・三点・四点にすると腫れは減りますか?――止める箇所が増えれbあそれに伴って晴れhあ強くなります。
・幅を広くすれば長持ちするのか?――まぶたの厚みや眼瞼下垂の有無にもよりますが、幅を広くすると腫れは強く、緩みやすいです。
仕事・学校・イベントのスケジュール設計
デスクワーク中心なら、翌日〜数日で復帰可能です。
接客・営業の場合は、メイクで腫れを隠せても表情や顔の印象が気になることがあるため、1週間程度の余裕を見てください。
部活や格闘技など接触のあるスポーツは、傷めないためにもさらに期間を空けましょう。
就活や顔写真の撮影がある場合は、1か月前に受けるか、撮影後に手術を受けるかを予定に合わせてご検討ください。




