ブログBlog
気になるお悩みや最新治療について、ぜひ参考になさってください。
眼瞼下垂の受診を迷う方へ|相談だけでも大丈夫。まずは「今の状態」を一緒に確認しましょう。
1. 受診に抵抗がある理由は「怖さ」より「思い込み」
眼瞼下垂の症状があっても、受診に踏み出せない方はとても多いです。けれどその理由は、ほとんどが「痛いから」「怖いから」ではありません。「受診したら、手術を受けなけれbあならないのでは」「診察をうけたら治療を断りにくくなるのではないか」「自由診療での治療になるのでは」 など思い込みと不安が、受診のハードルを押し上げています。
まぶたの手術は「眼科的手術」と違って腫れやむくみが出やすく、術後しばらく違和感が続くことがあるため、「生活ができなくなるほど腫れるのでは」「周囲に気づかれるのでは」「仕事や家事にいつ戻れるのか分からない」と想像してしまう人が多いのです。
受診は、手術を決めるためではありません。今の状態を確認して、どうするかを整理するためのものです。
まずは今の状態を確認し、保険の対象になりそうか、経過を見てよいのか、治療が必要そうか、どんな方法が合うのか、術後の回復の目安はどれくらいか——これらを一つずつ整理していきます。
2. 眼瞼下垂は「視力」より「視界」の病気
眼瞼下垂は、視力そのものが落ちる病気ではなく、挙筋(瞼を上げる筋肉)の働きが弱くなる病気です。そのため、目を開けるときに無意識に余計な力を使ってしまい、視界の上側が瞼で隠れる、夕方に疲れて開けにくい、首やあごの角度を変えて見やすい姿勢を作る癖が増える、といった形で症状が出ます。さらに、瞼の負担が続くことで、肩こり・頭痛・夕方のだるさとして日常の困りごとにつながることもあります。
視力検査は「視力を測る検査」なので、まぶたの位置や筋肉の働きが原因で起こる「視界の欠け」や「生活の不便さ」は検査で数字に出にくいことがあります。そのため、「検査では異常ありません」「まだ大丈夫ですね」という説明になることがありますが、、確認しているポイントが違うために起きるすれ違いです。
眼科は「目の病気(網膜・角膜・水晶体・眼球疾患)」の検査と治療が主な目的です。一方で、まぶたの位置や挙筋の働き、まぶたが原因の視界の欠けや生活の不便さは、眼科の診療の中心にはなりにくいことがあります。そのため、まぶたの手術を行っていない開業眼科クリニックも多く、手術を積極的に勧めない先生がおられます。
形成外科では、瞼の状態と生活の困りごとを一緒に確認し、治療が必要か、どんな方法が合うか、回復の目安まで整理してお伝えします。
3. 保険適用の判断は「見た目の希望」とは別の話
眼瞼下垂は、保険で治療できる場合があります。でも、その判断は「見た目の希望があるから」ではなく、「生活での視界の欠けや疲れが、まぶたの位置や筋肉の働きの機能低下と関連しているかどうか」を評価して判断します。
ところが、ネット検索の入口には「眼瞼下垂なら保険で二重ができる」と読めてしまう情報があるため、「二重希望を満たす手術も保険で申請できる」と患者さんが勘違いしやすくなっています。実際のところ、形成外科では「二重の治療」を保険診療で行うわけではなく、「挙筋の働きが落ちていることで起きている生活の視界や疲れの改善」を目的に治療方法を考えます。
見た目の変化は、目的というより「結果としてついてくる変化」です。たとえば、「眠たそう」「怒って見える」「写真のときだけ目元が重そう」「あごを上げていない?」など、本人では気づきにくいサインを、ご家族や周囲が先に指摘し、そこから受診に進むケースも多いです。多くの方の受診理由は、見た目を変えたいというより、視界の不便さや疲れを改善したいという気持ちです。
ただ、ネットの書き方によっては「眼瞼下垂で受診すれば、保険で二重手術ができる」と受け取られてしまうことがあります。その結果、保険の扱いについて誤解が広がりやすくなります。
大切なのは、誰かを責めることではありません。必要な説明が足りないまま情報だけが先に増えると、患者さんが迷ってしまいます。だからこそ外来では、今の瞼の状態を確認し、治療が必要か、様子を見てよいか、必要ならどの方法が合うか、回復の目安はどれくらいかを順番に整理してお伝えします。それだけで不安はかなり減ります。
4. ダウンタイムの本当の中心は「生活復帰までの見通し」
眼瞼下垂の手術後は、腫れやむくみ、内出血、つっぱり感などが出やすい手術です。まぶたは皮膚が薄く、血流やリンパの流れも豊富で、まぶたの開閉の動きも多いため、術後の組織反応として腫れやむくみが出やすい構造があります。手術の直後は、どうしても腫れやつっぱり感が出るため、思っていたより大変だと感じる方が多いです。
これは異常ではなく、瞼の手術でよくみられる経過です。
でも、腫れが出る=異常ではありません。腫れは「回復の途中で必ずある反応」です。ただし、その反応がいつ落ち着くのか、仕事や外出、家事にいつ戻れるのか、生活復帰のペースをどれくらい見ておけばよいのか——この見通しが一番知りたい部分です。
術直後〜3日目
腫れやむくみがピークになることが多く、涙が出やすい、まぶたがつっぱる、目が重く感じる、鏡で見ると左右差が強く見える、などの症状が出やすい時期です。これは、体が回復に向かって動き始めたサインです。
4日目〜1週間
腫れのピークは越えていますが、まだ腫れや違和感は残ります。ここで焦って普段どおりに戻そうとしなくて大丈夫です。無理にペースを上げなくても、日がたつにつれて少しずつ楽になっていきます。
2週間〜1ヶ月
腫れやつっぱり感は、日常生活で困らないレベルに収まることが多いですが、完全に消えるわけではありません。これは「少しずつ落ち着いていく時期」です。額の力みやあご上げ姿勢が減り、視界が明るく感じられる変化として実感されやすい時期です。
6週間〜3ヶ月
見た目も生活の不便さも、ほぼ落ち着いていく期間です。多くの患者さんがこの頃に「いつの間にか気にならなくなっていた」「もっと早く受診しておけばよかった」と言われています。
つまりダウンタイムは「必ずある」。でも「必ず落ち着く」。この2つを知っておくだけで迷いはかなり減ります。
5. 眼科で「まだ大丈夫」と言われたあとに形成外科を受診するときの安心ポイント
-
紹介状がなくても相談だけで受診できます
-
まずは診察だけでも構いません
-
手術を決める前に「今の状態」を確認できます
-
保険の対象になりそうかを診察で判断します。
-
経過観察でよいケースも診察で分かります
-
生活復帰までの目安も診察で説明できます
-
まぶたの厚みや左右差で術式が変わるかも説明できます
これらはすべて、「手術を決めるため」ではなく「迷いを減らすための確認」です。
6. 形成外科での評価と治療の満足度が高い背景
形成外科で診察から治療まで確認しながら整理すると、満足度が高い背景には共通点があります。
視界が明るく感じられる変化、額の力みが減る、肩こりや頭痛が軽くなる、夕方のしんどさが減る、外出や仕事に戻るタイミングが想像できる安心感、必要な治療を、必要な範囲で選べたという安心感などです。これらは「見た目」より「生活の改善」として実感される変化です。見た目の変化は、治療の目的そのものではなく「結果としてついてくる変化」です。
7. まとめ——大切なのは「迷いを減らすための診察」と「必ず落ち着くダウンタイムの見通し」
眼瞼下垂の手術後は、腫れや違和感、つっぱり、涙、生活のしんどさとして実感されやすい時期があります。でも、回復は確実に進み、やがて安定し、いつの間にか生活の負担が減っていきます。受診のタイミングは「手術を決めるため」ではなく「今の状態を迷わないために確認するための診察」から始められます。
ネットの情報が増えたことで、眼科で聞いた説明と違うように感じて、混乱する方が増えています。
ただ、これは「どちらが正しいか」ではなく、診察で確認している点が少し違うことで起きるすれ違いです。形成外科の外来では、その違いを診察で一つずつ確認し、今の状態を整理したうえで、必要なら術式の理由と回復までの目安まで説明します。
迷っている方は、いきなり手術を決めなくて大丈夫です。まずは外来で、今の瞼の状態を確認します。
そのうえで、治療が必要か、様子を見てよいかを一緒に整理します。治療が必要な場合も、「どんな方法が合いそうか」と「回復の目安」を先に知ってから考えれば十分です
気になる段階での相談だけでも大丈夫です。
ご相談・ご予約はこちらから




