「これって、シミ？イボ？それとも…がん？」

鏡でふと見つけた、茶色くて盛り上がった小さな皮膚の変化。
「いつの間にできたの？」「最近、少し大きくなった気がする」
そんな不安を抱えて受診される患者さんが当院にもたくさんいらっしゃいます。

この症状のほとんどは脂漏性角化症（しろうせいかくかしょう）という良性の皮膚疾患です。
年齢とともに誰にでも出てくる可能性がある年齢サインのひとつです。

見た目の変化に、不安と戸惑い

脂漏性角化症は、顔や首、胸元など目立つ場所にできることも多く、特に女性の方では「化粧で隠せない」「老けて見える」など、美容的な悩みにつながりやすいものです。

また、色が濃かったり、少し盛り上がってきたりすると
「もしかして皮膚がんでは？」と心配される方も多くいらっしゃいます。

皮膚がんとの違いはある？検査しなくても大丈夫？

結論から言うと、脂漏性角化症は良性です。
ただし、急激に大きくなったり、出血を伴ったり、形がいびつな場合には、皮膚がんとの鑑別が必要になることもあります。

当院では、見た目の診察に加え、必要に応じてダーモスコピー検査（拡大鏡）なども行い、慎重に判断しています。

「治療した方がいいですか？」に対する答え

脂漏性角化症は、医学的には放置しても問題のない皮膚疾患です。
ですが、以下のような理由で治療を希望される方も多くいらっしゃいます。

• 見た目が気になる
  
• 化粧で隠れず、目立つ
  
• 服やマスクでこすれて出血する
  
• 増えてきたので今のうちに取りたい
  

治療は主にCO2レーザー（炭酸ガスレーザー）を用いて除去します。
自費診療となりますが、サイズや数によって料金が異なりますので、診察時に丁寧にご説明いたします。

保険はききますか？

基本的には自費診療ですが、出血や炎症があり、医学的に除去が必要と判断される場合には保険適用となるケースもあります。
詳しくは診察のうえで判断いたします。

「これって、取った方がいいのかな？」と悩んだら…

気になっているけれど、受診するほどでもないかな…
そんなふうに思っている方こそ、ぜひ一度ご相談ください。

最後に

脂漏性角化症は、命にかかわる病気ではありません。
でも、見た目や心理的なストレスという意味では、日常生活に大きく影響を与える症状です。

「こんなことで受診していいのかな？」
そう思ったときこそ、お気軽にご相談ください。

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