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粉瘤腫保険適用
粉瘤腫
粉瘤腫 は垢や皮脂などの老廃物が皮膚の下に溜まることできる良性の皮膚腫瘍です。
はじめは皮膚表面の小さなしこりですが、細菌感染を起こすと赤く腫れ上がり痛みが生じます。
当院における 粉瘤腫 治療の特徴
- 日本形成外科専門医で皮膚腫瘍外科指導医である院長が診察、治療そして傷あとのケアまで一貫して行います。
- 手術は腫瘍の直径よりやや大きく皮膚切開し、発生元である袋を取り残さないように摘出し、形成外科手技を用いて傷跡が目立ちにくくなるように縫合します。
- 小さい粉瘤の場合は、傷あとをより小さくできる炭酸ガスレーザーを使用しています。
粉瘤腫 の治療費は健康保険の適応
診察・検査・手術、病理検査すべて健康保険の適応となります。
レーザー治療は自由診療となります。
粉瘤腫 について
粉瘤腫 (ふんりゅう)とは、アテロームや表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)とも言われ、垢や皮脂などの老廃物が皮膚の下に溜まることによりできる良性腫瘍のことです。
症状は、はじめは皮膚表面に現れるごく小さなしこりですが、悪化するにしたがって、徐々に大きくなります。
最初の症状がニキビに似ているために放置されることが多いのも特徴です。
さらに細菌感染を起こすと赤く腫れ上がり痛みが生じます。この場合は薬を飲んでも治りませんので、早急な外科的処置が必要となります。
下記の症状の場合は早めの治療が必要です。
- 何度も再発を繰り返す場合
- 軟膏や内服で改善が見られない場合
- 顔にできた場合
- 人の目にふれる場所にできてしまった場合
部位別の 粉瘤腫 の特徴
■顔にできる 粉瘤腫
当クリニックでいちばん手術件数の多い部分です。
これは、顔は毛嚢脂腺組織が発達していることが理由と考えられています。
かなりの患者さんは皮膚科医からの紹介です。
顔は隠せない場所ですので、完全に摘出するのは当然ですが、傷あとが少しでも目立たなよういように細心注意を払って治療を行います。また、手術後も積極的な傷あとのケアを行っています。
他の科で安易に手術を受けられて目立った傷あとになった患者さんも多いため、顔にできた粉瘤の治療は形成外科にお任せください。
■耳にできる多発性の 粉瘤腫
耳たぶ・耳の後ろ・耳の付け根・耳の下・耳の裏など耳周辺は、粉瘤の好発部位で、多発しやすいです。また、耳周辺は傷あとの治りが悪いところのため、患者さん自身で潰されることで目立った傷あと(瘢痕)となる場合が多いです。
■背中にできる 粉瘤腫
背中も粉瘤ができやすい部位です。これは、顔同様には毛嚢脂腺組織が発達していることことに加えて、面積が最も広いことが理由の一つと考えられています。
普段は鏡などでは確認できないため、気がついたら大きくなっていたという方もおられます。放置しておくとかなり大きくなりますので、早めに形成外科を受診することをお勧めします。
■首にできた 粉瘤腫
首、特に裏側にできやすいです。自分では確認できにくい部分ですので、かなり大きくなるまで放置される患者さんもおられます。長期間放置されると炎症を起こす可能性もあり、臭いを発してしまったり傷跡が残りやすくなったりしてします。「粉瘤かも」と疑った際は形成外科を早めに受診することをお勧めします
■胸にできる 粉瘤腫
胸の粉瘤の場合は、初期症状がニキビと似ていることからニキビの治療行われることがあります。治療が長引くと炎症がひどくなり摘出術が困難となることがあります。また、胸は体の中でも盛り上がった傷あと(肥厚性瘢痕)やケロドが起きやすい部分ですので、傷あと治療を専門としている形成外科での治療がオススメです。
■おしりにできる 粉瘤腫
お尻の粉瘤は、恥ずかしく医療機関の受診をためらわれる患者さんも多く、放置されて大きくなってから受診されます。また、お尻は傷の治りが悪い場所ですので、治癒までにはかなりの時間が必要です。小さいうちに治療を受けられることをお勧めします。
■鼠蹊部(Vライン周囲)にできる 粉瘤腫
女性に多い傾向があります。これは、日常行われている剃毛等の行為が皮膚を損傷するためと考えられています。
■その他 頭・肩・ワキ・腹部・腕・腰・足の裏など体のあらゆる場所にできます。気がつかれたら早いうちに形成外科を受診されてください。
治療の流れ
予約
お電話でご予約ください。
保険診療ですので保険証をお持ちください。
また、予約制ですので、待ち時間が少なく他の患者さんとお逢いすることはあまりありません。
診察
患部の 粉瘤腫 を診察後、具体的な治療方法・治療後の通院回数や傷あとのケアについて詳しく説明いたします。
少しでもご不明な点がございましたら御遠慮なくご質問ください。
手術の前の検査
血圧測定・感染症検査を行います。
その後、手術日を決めていただきます。また、治療前の注意事項についての説明も行います。
治療
治療は 粉瘤腫 の感染の状態により、切開・排膿術と完全摘出術があります。
「感染が起きている場合」
摘出術はできませんので。痛み軽減し粉瘤を小さくするために、局所麻酔下に切開・排膿を行います。
その後しばらく処置を続け、炎症が治まったら残りの腫瘍を摘出します。
感染した粉瘤腫
痛みが強く夜も寝れなくなります。
切開・排膿と内服処置で症状を改善させます。
「感染が起きていない場合」
粉瘤腫 は被膜という膜に包まれていています。治療の原則は被膜を含めて完全摘出です。
- 切開のデザイン
- 局所麻酔
極細の針を用いた痛みの少ない局所麻酔を行っています。 - 手術後の傷あとを目立ちにくくするために、比較的小さな切開を行います。
粉瘤腫 の直径よりやや大き皮膚切開をして、発生元である袋(被膜)を取り残さないように摘出します。
摘出後にはデッドスペース(死腔)という空間ができ、放置していしていると血液がたまり傷の治りが遅くなります。そのため、形成外科では特殊は縫合法でこの空間を小さくして傷の治りを早め,傷あとを目立ちにくくします。 - 傷に軟膏を塗りガーゼをテープで固定します。
- 手術時間は30分ほどです。
- 翌日の診察時間を予約してお帰りください。
- 当日はシャワーや入浴飲酒はお控えください。出血の原因となります
術後経過
- 翌日に診察の来られてください。傷の状態を確認します。
- 1週間後に糸を取り、1週間テーピングを行います。
- 2週間後にテープを取り、傷専用のクリームを開始していただきます。
ご心配ごとがございましたらお尋ねください。
炭酸ガスレーザー治療
小さい粉瘤の場合は、手術より炭酸ガスレーザー治療をお薦めします。
1)希望される場合は診察後にすぐに受けら、治療時間は1個5分程です。
2)治療後の傷あとは手術より小さくなります。
3)自由診療となりますが、血液検査は必要なく、通院も2週間後の1回だけです。
瞼の 粉瘤腫 に対する炭酸ガスレーザー治療 傷あとはは小さい
粉瘤腫 手術後の問題点
- 出血及び血腫
小さい場合は自然に治りますが、強い場合は早急い対応いたします。 - 局所の感染
抗生物質の内服で改善します。 - 再発
稀に完全摘出できなかった場合に再発する場合もがあります。その場合は再手術で完全に取り除きます。 - 傷あと
傷あとは完全にはなくなりませんが、傷専用のクリームを使用することでかなり目立ちにくくなります。
費用一覧
費用一覧
治療費 | ||
---|---|---|
保険診療 | 手術費用 | 7,000円〜15,000円程(3割負担の場合) |
血液検査 | 3,000円程(3割負担の場合) | |
保険外診療 | 初診料 | 2,750円(税込) |
炭酸ガスレーザー治療 | 5,500円 (税込)~ | |
再診料 | 550円(税込) |
よくある質問
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- 粉瘤腫の治療は 形成外科と皮膚科 どちらが良いのでしょうか?
- 一般に皮膚腫瘍の治療は皮膚科で治療が行われていますが、摘出には外科的手技が必要です。皮膚科は皮膚の病気を内服薬や塗り薬を用いて治療することが得意とするため、たとえ手術が必要な場合でも内服薬や塗り薬での治療が優先されます。形成外科は皮膚腫瘍に対しては、再発のない積極的は摘出術をお薦めしています。
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- 粉瘤は痛くなることがありますか?
- 感染が生じると管理の痛みを伴うことがあります。この場合は、早めに抗生剤の内服が効果的です。
しかし、炎症が強くなると抗生剤の内服では改善しないことが多く、局所麻酔下に切開・排膿を行って痛みを改善します。
自然治癒することはありませんので、症状がないうちに手術で摘出することをお勧めします。
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- 粉瘤の臭いの原因は何ですか?
- 匂いの原因は嚢胞の中にたまった老廃物です。
また、皮膚開口部から匂いのある膿のようなものが出てくるときは、細菌が感染して炎症が起きています。
感染が起きている場合は、切開排膿して中の膿を出して炎症が落ち着くまで待って摘出します。
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- 粉瘤は再発するのか?
- 粉瘤は、確実に摘出すれば再発することはありません。
しかし、炎症を何度も繰り返している粉瘤の場合、粉瘤の病片が周囲に残るため時に摘出後に新しく粉瘤が起こることもあります。
炎症が起きていない早い段階で摘出することが重要です。
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- 粉瘤を自分でつぶすことは大丈夫ですか?
- 粉瘤の症状がニキビと似ていることもあり、「自分でつぶせそうだから、つぶしても構いませんか」というご質問を受けることがあります。潰すことで一時的には炎症は良くなりますが、すぐに元通りかそれ以上の状態になり、目立った傷あとになることがあります。
潰さず形成外科を受診されてください。
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- 粉瘤は薬で治せますか?
- 感染して炎症が起こっていれば、抗生剤で炎症を和らげることhあできます。しかし、粉瘤をなくす薬はありません。
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- 自然に治りますが?
- 粉瘤は放っておくと徐々に大きくなり、自然になくなることはありません。
早めに治療を受けることをオススメします。
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- 手術後には傷あとが残りますか?
- 手術ですので傷あとが全く残らないということはありませんが、手術後のケアを積極的に行うことでかなり目立ちにくくすることが可能です。
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- 手術後に入浴は可能でしょうか?
- 手術当日は出血が考えられますので、入浴・シャワーはお控えください。翌日よりシャワーは可能です。
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- 翌日から仕事はできますか?
- 痛みがなければ、翌日からのお仕事には問題ありません。
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- 手術後はどれくらい通院したらいいですか。
- 手術の翌日と翌々日に来ていただき患部の状態を確認します。その後は創部の状態にも異なりますが、1週間後の抜糸となります。