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脂肪腫保険適用
脂肪腫 は良性腫瘍ですが、放置せず専門医の治療をお受けください。
脂肪腫 は、皮下の脂肪組織が増殖することによって生じる、全身のあらゆる部位の皮下に発生する軟部腫瘍で多くみられる良性皮膚腫瘍(できもの)です。
特に、背部、肩甲部や腹部が好発部位です。
痛みなどの自覚症状がないため大きくなって受診される患者さんが多いです。
当院における治療の特徴
- 日本形成外科専門医で皮膚腫瘍外科指導医である院長が診察・治療・ケアまで一貫して行います。
- 極細の針を用いた痛みの少ない局所麻酔を行っています。
- 手術後の傷あとを目立ちにくくするために、比較的小さな切開で摘出を行うように工夫をしています。
- 細い糸を使用し、細かく丁寧に縫合することで、手術後の傷あとを目立ちにくくします。
- 傷あとのフォローを積極的に行っています。
- 治療費は原則健康保険で行い、患者さんの負担を軽減しています。
脂肪腫 の発生原因
脂肪細胞の分化異常、外傷、慢性刺激などが考えられていますが、遺伝性疾患と関連が深い 脂肪腫 もあります。
また、筋肉内 脂肪腫 は筋線維から発生するするとされています。
脂肪腫 の種類
表在性 脂肪腫
腫瘍が大きくなるに伴ない外見上の変化が見られるため、手術を希望される方が多いです。
深在性 脂肪腫
痛みが生じたり、神経を圧迫して痺れが生じたりする機能的問題が起こる事があります。
治療は手術による摘出ですが、筋肉内にある場合は手術操作により機能障害が起きることもあります。
線維 脂肪腫
脂肪腫 のなかで最も多いもので、脂肪細胞の中に膠原線維が認められ、被膜に包まれています。
皮下に発生する柔らかなしこりで痛みはありません。
首の後ろや背中など、一般的に刺激や圧がかかりやすい部位にできやすいです。
筋 脂肪腫
筋 脂肪腫 は皮膚の深い部位、特に筋肉内に発生することが
多いです。
腫瘍が筋肉にある場合は摘出がしにくいです。
血管 脂肪腫
血管 脂肪腫は胴体だけでなく、腕にも発生します。
大きさは1センチほどで、脂肪細胞の隙間に毛細血管が認められます。
多発性でやや硬いしこりであることが多く、痛みが認められます。
脂肪肉腫
脂肪腫 が悪性化することはありません。
脂肪肉腫は脂肪細胞に似た細胞が増殖する腫瘍で、転移や周りの組織に浸潤していきます。脂肪肉腫は特にふとともに発生することが多いのですが、全身のどこにでも発生する可能性があります。
悪性度が低い「高分化型脂肪肉腫」は治療によって治ることが多いのですが、悪性度が高い「脱分化型脂肪肉腫」は治療が難しいです
症状
脂肪腫 は、皮膚の下にある、やわらかいしこりとして気づかれることが多いです。全身のどの部位にも発生する可能性がありますが、背中などに比較的よくみられます。時間の経過とともに徐々に拡大することが多く、10cm程度まで大きくなることもあります。
部位や大きさによっては盛り上がってふくらんだようにみえることもあります。通常は痛みを伴うことはありませんが、頸部などに生じて神経を圧迫すると痛みを伴うことがあります。なかでも、血管 脂肪腫 は体のさまざまな部位に多発する傾向があり、痛みや圧痛を伴うことがあります。筋肉に癒着していない 脂肪腫 であれば、水平方向に少し動かすことができます。
見た目や触ったときの感覚が似た病気として、粉瘤があります。
検査
通常は診察によって診断されます。
しかし、大きなサイズの場合は、脂肪腫 が筋肉の内部に入り込んでいるかどうか確認し手術方針を決めるにも超音波、CT検査やMRI検査が有効です。
また、脂肪肉腫などの悪性腫瘍やその他の病気と区別するためにも有効です
手術
良性腫瘍で放置していても命に関わることはありません。しかし、大きくなると手術のリスクが高くなり、傷跡が大きくなります。そのためにある程度の大きさになったら手術を受けられることをお薦めします。
小さい場合は局所麻酔で手術を行いますが、大きい場合や神経や血管が近くにある場合は全身麻酔で行います。
摘出術では、腫瘍の直上に腫瘍の直径に一致するように切開し、被膜を破らないように止血しながら摘出します。
摘出した後には隙間ができ血液がたまりやすいので、排出するためのドレーンという管を入れて圧迫固定します
診療の流れ
予約
予約制ですので、お電話でご予約ください。
外来診察
健康保険での治療が受けられますので、保険証を必ずお持ちください。
待合室にて問診表をお渡ししますのでお書きください。
予約制ですので、比較的他の患者さんと一緒になることは少ないです。
診察から説明が終わるまでは約15分です。
診察後手術を希望されれば、当日に手術の予約が可能です。
ただ、日程が決められない患者さんの場合は、当日血液検査を受けていただきますと、後日お電話でご希望の手術日の予約が可能です。
手術の手順
- 切開のデザイン
- 局所麻酔
極細の針を用いた痛みの少ない局所麻酔を行っています。 - 手術後の傷あとを目立ちにくくするために、比較的小さな切開を行います。
- 脂肪腫 を摘出します。
- 細い糸を使用し、細かく丁寧に縫合することで、手術後の傷あとを目立ちにくくします。
- 傷に軟膏を塗りガーゼをテープで固定します。
- 摘出した組織は病理検査に提出します。
- 手術時間は30分ほどです。
- 翌日の診察時間を予約してお帰りください。
- 当日はシャワーや入浴飲酒はお控えください。出血の原因となります
「再診」
- 翌日に診察の来られてください。傷の状態を確認します。
- 1週間後に糸を取り、1週間テーピングを行います。
- 2週間後にテープを取り、傷専用のクリーム(保険外)を開始していただきます。
この時、病理結果をお知らせします。
ご心配ごとがございましたらお尋ねください。
手術後の問題点
- 出血及び血腫
- 局所の感染
- 再発
- 傷あと
傷あとは完全にはなくなりませんが、傷専用のクリームを使用することでかなり目立ちにくくなります。
費用一覧
費用一覧
保険適応 | 手術費 | 10,000円〜(3割負担の場合) |
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血液検査費 | 3,000円程(3割負担の場合) |
大きさ・手術方法により異なりますし、病理検査費も追加となります。
診察後に具体的な治療費をお知らせします。
よくある質問
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- 脂肪腫の治療は何科を受診すればいいですか?
- 脂肪腫の治療は形成外科が良いでしょう。皮膚科でも診てもらえますが、経過をみられる場合が多いです。摘出術を希望される場合は形成外科を受診されてください。
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- 脂肪腫は、どんな症状で発症するのですか?
- 皮膚の下に軟らかいできものとして気づかれますが、症状がないため放置されることが多いです。
場所によっては圧迫により違和感として感じることもあります。
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- 脂肪腫はどの部位にできやすいですか?
- 脂肪腫は身体のどこにでもできますが、特に首、肩、背中が多く、次いで大腿や下腿、臀部などです。
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- 脂肪腫はいつ頃できるのですか?
- 発生時期は幼少時頃と考えられていますが、徐々に大きくなるため 30歳以降に気づかれやすいです。
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- 脂肪腫は、どのように診断しますか?
- 基本的には指針と触診と診察で診断されます。
しかし、視診や触診でわからない場合は、超音波検査やCT、MRIなどの画像検査をすることがあります。当院にはCT、MRIはありませんので、信頼のおける関連医療機関に依頼しています。
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- 脂肪腫の原因は何ですか?
- 脂肪腫が発生する原因やメカニズムは、まだ分かっていませんが、何らかの理由で脂肪細胞が増殖して腫瘍になると考えられています。
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- 脂肪腫は、どのくらいの頻度で起こる病気ですか?
- 皮膚の下にできる腫瘍の中では粉瘤腫に次いで多いものです。
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- 脂肪腫はたくさんできますか?
- 多くの場合は単発性で一箇所にのみ発生しますが、まれに脂肪腫が多発する場合もあります。脂肪腫が複数できる病気を「多発性脂肪腫」といいます。
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- 脂肪腫が急に大きくなることがありますか?
- 脂肪腫は発生から徐々に大きくなるため、急に大きくなることはありません。
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- 脂肪腫が悪化することがありますか?
- 脂肪腫は基本の良性のため、悪化することはありません。
ただ、脂肪肉腫、結節性筋膜炎、平滑筋腫などの腫瘍との鑑別が必要です。
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- 脂肪腫は自然になくなることはありますか?
- 脂肪腫は自然なくなることはありません。そのため、外科手術での摘出しかありません。
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- 脂肪腫の治療法について教えて下さい。
- 良性の腫瘍であるため無治療でも問題はありません。
しかし、見た目が気になる場合、圧迫すると違和感が出るなどの症状がある場合、脂肪腫と診断できない場合は病理診断を合わせて摘出術を行います。
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- 脂肪腫でも当日手術はできますか?
- 診察後手術を希望されれば、当日に手術の予約が可能です。
ただ、日程が決められない患者さんの場合は、当日血液検査を受けていただきますと、後日お電話でご希望の手術日の予約が可能です。
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- 脂肪腫の手術では入院が必要ですか?
- 脂肪腫は、多くは日帰りの外来手術で切除できます。しかし極度に大きい場合や深い場所にあるものでは、入院が必要となるため、信頼のおける関連医療機関に紹介いたします。
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- 脂肪腫の治療費はいくらぐらいかかりますか?
- 脂肪腫手術費用の目安は、保険適用・3割負担にて10,000~25,000円です。部位・大きさなどによって変動することがあります。
初診料・再診料・処方料等が別途かかります。
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- 脂肪腫の手術後に再発することがありますか?
- 取りきれていれば同じものが再発することはありません。
しかし、他の場所に別の脂肪腫ができてしまう可能性はあります。
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- 脂肪腫と粉瘤腫との違いは何ですか?
- 脂肪腫と粉瘤は、rともによくできる良性のできものです。
脂肪腫は柔らかく、ゆっくりと大きくなることはありますが、感染を起こすことはありません。
一方、粉瘤腫は固く感じ、時々感染症を起こして急速に大きくなり痛くなります。