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思春期のワキガ(腋臭症) 親御さんが気づくサインとは
お子さんの成長とともに、
「最近、ワキのにおいが気になるようになった」
「制服のワキが黄ばむようになった」
「本人は何も言わないが心配」
と感じる保護者の方もいらっしゃいます。
ワキガは思春期頃から目立ち始めることがあり、お子さん本人だけでなく、ご家族が心配されることもあります。
ただし、ワキのにおいや衣類の黄ばみだけで、ワキガと判断することはできません。また、本人が気にしていない場合には、どのように伝えればよいのか悩む親御さんもいます。
思春期のワキガで親御さんが気づくことの多いサインや、お子さんへの伝え方、受診や治療を考えるタイミングについて解説します。
ワキガは思春期から目立ち始めることが多い
ワキガは、ワキにあるアポクリン汗腺が関係しています。
アポクリン汗腺は子どもの頃からありますが、思春期になると性ホルモンの影響で働きが活発になります。
そのため、小学生の頃は気にならなかったのに、中学生や高校生になってからワキのにおいが目立つようになることがあります。
思春期になってワキのにおいが気になり始めることは、珍しいことではありません。
親御さんが最初に気づくことも少なくありません
ワキガのにおいは、自分では気づきにくいことがあります。同じにおいには慣れてしまい、自分では気づきにくくなることがあるためです。
また、思春期のお子さんは、自分の体の変化について家族に話したがらないこともあります。
そのため、本人より先に親御さんがワキのにおいに気づくことがあります。
実際の診療でも、本人は気にしていなくても、親御さんが心配して受診することがあります。
親御さんが気づくことの多いサイン
制服や体操服、白いシャツなどのワキ部分が黄ばむことがあります。
衣類の黄ばみはワキガ体質を考える参考になりますが、それだけでワキガと診断することはできません。
汗や皮脂、制汗剤などが原因で衣類が黄ばむこともあります。
ワキのにおいが気になる
汗をかいた後だけでなく、衣類ににおいが残ることがあります。
ただし、一般的な汗のにおいとワキガのにおいは同じではありません。
においだけでワキガかどうかを判断するのは難しいため、気になる場合は診察で確認してもよいでしょう。
耳垢が湿っている
ワキガ体質の方では、耳垢が湿っていることがあります。
ただし、耳垢が湿っているからといって、必ずワキガというわけではありません。
あくまでワキガ体質を考える際の参考になる特徴の一つです。
本人が汗やにおいを気にするようになる
汗やにおいを気にして、着替えを頻繁にしたり、制汗剤を繰り返し使ったりするお子さんもいます。
ただし、このような行動があるからといって、必ずワキガというわけではありません。
本人がどの程度気にしてい
本人にどう伝えればよいのか
親御さんが悩むことの一つが、「本人にどのように伝えるか」です。
においについての話は、とてもデリケートです。
伝え方によっては、お子さんが必要以上に自分のにおいを気にするようになることもあります。
そのため、
「臭うから何とかしなさい」
と責めるような言い方は避けた方がよいでしょう。
本人が気にしているようであれば、
「最近、汗やにおいで気になることはない? 気になるなら一度相談してみる?」
というように、責めるのではなく、落ち着いて話す方がよいでしょう。
本人がまったく気にしていない場合には、親御さんの不安だけで強く意識させるのではなく、本人の気持ちにも配慮することが大切です。
思春期はにおいの悩みが大きくなりやすい時期です
思春期は、汗やにおいを周囲にどう思われているか気にしやすい時期です。
実際のにおいがそれほど強くなくても、
「友達に気づかれているのではないか」
「周囲の人に迷惑をかけているのではないか」
と不安になることがあります。
一方で、ワキのにおいがあっても、本人はまったく気にしていないこともあります。
そのため、においの程度だけでなく、本人がどの程度困っているのかも大切です。
すぐに手術を考える必要はありません
親御さんの中には、「早く手術をした方がよいのではないか」と考える方もいます。
しかし、思春期のワキガでは、まず本当に腋臭症なのか、症状がどの程度なのかを確認することが大切です。
診察の結果、
・手術を検討するケース
・日常的な対策で様子をみるケース
・現時点では治療を必要としないケース
などがあります。
腋臭症だからといって、すべてのお子さんに手術が必要なわけではありません。
当院では、年齢や体の成長などを考慮し、手術は早くても中学卒業後の春休み以降を一つの目安としています。
最初から手術を受けると決めて受診する必要はありません。まず状態を確認するための診察だけでも構いません。
一人で悩ませないことが大切です
思春期のお子さんは、においの悩みを家族にも話さないことがあります。
友人にも相談できず、一人で抱え込んでしまうこともあります。
だからこそ、
「気になることがあれば相談していいよ」
「一緒に考えていこう」
という姿勢を示すことが大切です。
親御さんが落ち着いて対応することで、お子さんも悩みを話しやすくなることがあります。
まとめ
ワキガは思春期頃から目立ち始めることが多く、本人より先に親御さんが気づくこともあります。
制服のワキの黄ばみ、ワキのにおい、湿った耳垢などはワキガ体質かどうかを考える参考になりますが、それだけでワキガと判断することはできません。
また、思春期はにおいに強い不安を感じることもあるため、本人の気持ちに配慮することも大切です。
お子さんのワキのにおいが気になる場合でも、最初から手術を考える必要はありません。
まずは本当に腋臭症なのか、どの程度なのかを診察で確認してもよいでしょう。
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