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ワキガ手術の傷跡は残る?目立たなくなるまでの経過を形成外科医が解説
ワキガ手術を検討している方からよく受ける質問の一つが、「ワキガのにおいは改善したいけれど、傷跡は残りませんか?」というものです。
特に若い方や女性の患者さんから、手術後の傷跡について質問を受けることがあります。
ワキガ手術では皮膚を切開するため、傷跡をまったく残さずに手術することはできません。傷跡は時間とともに目立ちにくくなることが多い一方、赤みや盛り上がりが長く残ることもあります。また、傷跡の目立ち方は、手術方法や体質、術後の経過などによって異なります。
今回は、形成外科で行うワキガ手術の傷跡について、その経過や注意点を解説します。
目次
Toggleワキガ手術ではなぜ傷跡ができるのか
ワキガのにおいには、アポクリン汗腺からの分泌物と、皮膚表面の細菌などが関係しています。
保険診療で行われる代表的な手術の一つである皮弁法では、ワキの皮膚を切開し、皮膚の裏側にあるアポクリン汗腺を目で確認しながら取り除きます。
そのため、皮膚を切開した部分には傷跡が残ります。
ワキガ手術では、においの改善だけでなく、
- 傷跡の目立ちにくさ
- 皮膚への負担
- 傷の治り方
なども考えながら治療を行います。
ワキガ手術で傷跡をまったく残さないことはできる?
皮膚を切開する手術である以上、傷跡をまったく残さないことはできません。
大切なのは、「傷跡が残るか、残らないか」だけではなく、どの程度の傷跡になる可能性があるのかを理解したうえで手術を受けることです。
傷跡の目立ち方には個人差があり、手術方法や体質、術後の経過などによっても変わります。
そのため、ワキガ手術を検討する際には、においの改善だけでなく、傷跡が残る可能性についても理解しておくことが大切です。
ワキの傷跡はどこにできるのか
傷跡はワキのしわに沿うように作る
皮弁法では、ワキに数センチ程度の切開を行います。
傷跡はワキのしわに沿うように作ります。腕を下ろした状態では見えにくい場所ですが、傷跡の目立ち方には個人差があります。
腕を上げると見えることはある
ノースリーブや水着などで腕を大きく上げた場合には、傷跡が見えることがあります。
手術後の傷跡は、時間の経過とともに赤みや硬さが徐々に落ち着いていきます。
ワキガ手術の傷跡はどのように変化するのか
手術直後
手術直後は、切開した部分に赤みがみられます。
縫合した部分は線状の傷として見えますが、手術後の通常の経過としてみられるものです。
数か月後
術後しばらくは赤みや硬さが目立つことがありますが、時間の経過とともに徐々に落ち着いていきます。
この時期には、まだ傷跡が気になることがあります。
半年から1年後
半年から1年ほどかけて赤みが薄れ、白っぽい線状の傷跡へ変化していくことが一般的です。
ただし、傷の治り方には個人差があります。肥厚性瘢痕など、赤みや盛り上がりが長く残ることもあります。
ワキガ手術の傷跡が目立ちやすくなる場合
体質による違い
傷の治り方には個人差があります。
- 傷が赤くなりやすい
- 傷が盛り上がりやすい
- 肥厚性瘢痕やケロイドができたことがある
といった方では、傷跡が目立つ可能性があります。
過去の手術やけがで傷が赤く盛り上がった経験がある場合には、診察時に医師へ伝えてください。
術後の安静が守れない場合
ワキは腕の動きによって皮膚がよく動く部位です。
術後早期に腕を大きく動かしたり、激しい運動をしたり、重い荷物を持ったりすると、手術した部分に負担がかかることがあります。
傷をきれいに治すためにも、手術後は医師の指示に従って腕の動きを控えることが大切です。
傷跡だけでなく皮膚トラブルにも注意が必要
ワキガ手術では、傷跡だけでなく、皮膚の血流や傷の治りにも注意が必要です。
皮弁法では、皮膚の裏側にあるアポクリン汗腺を取り除くため、手術後に皮膚の血流が悪くなったり、傷の治りが遅れたりすることがあります。
そのため、術後に、
- 傷が治りにくい
- 色素沈着が残る
- 皮膚が壊死する
などの合併症が起こる可能性があります。
手術では、アポクリン汗腺を取り除くだけでなく、皮膚への負担や血流にも注意する必要があります。
傷跡が心配で手術を迷っている方へ
ワキガで受診したからといって、必ず手術を受けなければならないわけではありません。
実際の診察では、
- においの程度
- 年齢
- 日常生活への影響
- 傷跡への考え方などを確認して治療方法を検討します。
手術以外にも、制汗剤やボトックス治療などを検討することがあります。ボトックス治療は、主に発汗を抑える治療です。
一方、においの程度や本人の希望などを踏まえて手術が適していると判断される場合には、皮弁法による治療を検討します。
傷跡が心配で手術を迷っている方も、まずは診察で現在の状態を確認してから治療方法を考えることができます。
まとめ
ワキガ手術では皮膚を切開するため、傷跡を完全にゼロにすることはできません。
傷跡は時間とともに目立ちにくくなることが多いものの、体質や術後の経過によっては赤みや盛り上がりが長く残ることもあります。
また、皮弁法では傷跡だけでなく、皮膚の血流障害や治癒遅延などにも注意が必要です。
傷跡が心配な方は、手術を決める前に、予想される傷跡や術後の経過について診察で確認してください。
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