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糸リフト(スレットリフト)で改善しやすいのはどこ?ほうれい線・マリオネットライン・フェイスラインの違い
「糸リフトをすれば、ほうれい線は消えますか?」
「マリオネットラインにも効果がありますか?」
「フェイスラインはどのくらいすっきりしますか?」
糸リフトの診察でよく聞かれる質問です。
私は長年、糸リフトを行ってきましたが、同じ糸を同じように入れれば、ほうれい線、マリオネットライン、フェイスラインがすべて同じように改善するわけではありません。
大切なのは、患者さんが「どこを一番改善したいのか」を確認し、その部分に影響している頬などの組織を、どの方向に、どの程度引き上げるかを考えることです。
また、糸リフトで改善しやすい部分がある一方で、糸だけでは残りやすい部分もあります。
この記事では、ほうれい線、マリオネットライン、フェイスラインで、糸リフトによって期待できる変化がどう違うのかを説明します。
糸リフトは「線を直接消す治療」ではありません
糸リフトは、ほうれい線やマリオネットラインそのものに糸を入れて、線を消す治療ではないということです。
基本的には、下がってきた頬などの組織を糸で持ち上げ、位置を整える治療です。
その結果として、フェイスラインがすっきりしたり、口元のもたつきが軽くなったり、ほうれい線やマリオネットラインが浅く見えたりします。
したがって、
「ほうれい線があるから糸リフト」
「マリオネットラインがあるから糸リフト」
と単純に決めることはできません。
その線や影が、頬などの組織の下がりによって目立っているのかを診察することが重要です。
糸リフトで変化が出やすいのは頬のたるみとフェイスライン
糸リフトで比較的変化を出しやすいのが、頬のたるみやフェイスラインのゆるみです。
頬などの組織が下がってくると、顔の下半分にボリュームが集まり、以前より輪郭が丸く見えたり、フェイスラインがぼやけたりします。
この下がった組織を適切な方向へ引き上げることで、口横のもたつきが軽くなり、フェイスラインがすっきり見えることがあります。
鏡の前で頬の外側を軽く斜め上へ持ち上げたときに、フェイスラインや口元がすっきりする方は、頬の下がりが見た目に影響している可能性があります。
ただし、皮膚の余りが多い場合や、脂肪の量、骨格などが輪郭に大きく影響している場合には、糸だけで希望する変化が得られないこともあります。
ほうれい線は糸リフトでどこまで改善する?
「ほうれい線を消したい」という目的で糸リフトを希望される方は少なくありません。
頬が下がることでほうれい線が深く見えている場合には、頬を引き上げることでほうれい線が浅く見えることがあります。
ただし、糸リフトでほうれい線が浅く見えることはあっても、完全になくなるとは限りません。
ほうれい線は、頬の下がりだけでできるものではありません。骨格や皮下組織のボリューム、皮膚の状態など、さまざまな要素が関係しています。
そのため、頬を十分に引き上げても、深いほうれい線そのものが残ることがあります。
無理に糸だけでほうれい線をなくそうとすると、必要以上に頬を引き上げることになり、不自然な仕上がりにつながることがあります。
糸リフトで頬の位置を整え、それでも深い溝が気になる場合には、残った部分にヒアルロン酸注入など別の治療を検討する方法があります。
最初から「糸+ヒアルロン酸」と決めるのではなく、まず糸でどこまで変化するかを見たうえで、残った部分をどうするか考えることも選択肢の一つです。
マリオネットラインも改善するが、ほうれい線とは少し違います
マリオネットラインは、口角からあご方向に伸びる線や影です。
頬や口横の組織が下がることで目立っている場合には、糸リフトでその部分を持ち上げることで改善が期待できます。
ただし、マリオネットライン周辺は、ほうれい線とは少し違う特徴があります。
私たちは一日に何度も話し、食事をし、口を開けたり閉じたりします。口元は顔の中でも特によく動く部分です。
施術直後にはマリオネットライン周辺がすっきりしていても、その後、日常的な口の動きなどの影響を受けながら、徐々に戻りを感じることがあります。
これは必ずしも「糸リフトが失敗した」ということではありません。
糸リフトには永久的な効果があるわけではなく、また、よく動く口元では変化の経過にも個人差があります。
経過を見てマリオネットライン周辺の戻りが気になる場合には、状態を確認したうえで、その部分を補うように糸を追加することもあります。
ただし、「戻ったら必ず追加する」ということではありません。
どこが戻っているのか、追加することでどの程度の変化が期待できるのかを診察したうえで判断します。
ほうれい線だけを強く引けばよいわけではありません
糸リフトでは、フェイスラインをすっきりさせたいのか、口横のたるみを改善したいのか、ほうれい線を少しでも浅くしたいのかによって、糸を入れる位置や引き上げる方向が変わります。そのため、診察では患者さんがどこを最も気にしているのかを確認することが重要です。
同じ本数の糸を使用するとしても、どこを重点的に引き上げるかによって、仕上がりは変わります。
例えば、フェイスラインを重視する場合と、口元のもたつきを重視する場合では、糸を入れる位置や引き上げる方向を同じにする必要はありません。
そのため、大切なのは糸の本数ではなく、どの部分を、どの方向に引き上げるかです
本数を決める前に、
「どこが一番気になるのか」
「その原因は何なのか」
「どこを引き上げれば、その悩みが改善しやすいのか」
を考えることが大切です。
糸リフトで「全部消す」ことを目標にしない
ほうれい線やマリオネットラインが目立ってくると、「できれば線をなくしたい」と考える方は少なくありません。
ただし、線を完全になくそうとすると、かえって不自然な印象になることがあります。
特にほうれい線は、若い方にもみられる自然な顔のラインです。大切なのは、線をゼロにすることではなく、目立ち方をやわらげて顔全体を自然に整えることです。
大切なのは、線を完全になくすことではなく、頬や口元のたるみを整え、顔全体のバランスをよくすることです。
糸リフトで改善しやすい部分は糸で整え、糸だけでは残る部分は無理に引き上げず、必要に応じて別の治療を検討します。
このように、それぞれの悩みに合った方法を選ぶことが、自然な仕上がりにつながります。
どこを強く引き上げるかは一人ひとり違います
同じ「たるみが気になる」という相談でも、診察してみると気になる場所はかなり違います。
フェイスラインをすっきりさせたい方に、ほうれい線を重視した入れ方をしても、本人が望んでいる変化にはなりません。逆も同じです。
そのため、診察では顔全体を見るだけでなく、「どこが一番気になりますか」と確認することが重要です。
そのうえで、頬や口元を実際に持ち上げながら、どの方向へ引くと希望する変化に近づくのかを確認します。
糸リフトは、本数だけで結果が決まる治療ではありません。
患者さんの顔の状態と希望に合わせて、「どこを、どの程度引き上げるのか」を考えることが重要です。
まとめ|糸リフトは「どこを改善したいか」で入れ方が変わります
糸リフトで比較的変化を期待しやすいのは、頬の下がりによってぼやけたフェイスラインや、口元のたるみです。
ほうれい線やマリオネットラインも、頬や口元の組織の下がりが関係していれば、引き上げることで浅く見えることがあります。
ただし、深いほうれい線は糸だけでは残ることがあります。その場合には、残った部分にヒアルロン酸注入などを検討する方法もあります。
また、マリオネットライン周辺はよく動くため、施術後の経過の中で戻りが気になることがあります。状態によっては、経過を確認してから糸を追加することもできます。
大切なのは、「ほうれい線だから何本」「マリオネットラインだから何本」と決めることではありません。
どこが一番気になっているのか。その原因は何なのか。そして、どこを引き上げれば自然に改善できるのか。
これを診察で確認してから、糸を入れる位置や本数を決めます。
自分の悩みに糸リフトが合うか分からない方へ
「フェイスラインをすっきりさせたい」「ほうれい線を浅くしたい」「マリオネットラインが気になる」など、同じ糸リフトでも目的によって治療の考え方は変わります。
診察では、どの部分の下がりが目立っているのか、どこを引き上げると希望する変化に近づくのかを確認したうえで、糸リフトが適しているかを判断します。
糸リフトで改善しやすい部分と、糸だけでは残りやすい部分を分けて考えることが、自然な仕上がりにつながります。
施術方法、費用、ダウンタイムについては、当院の糸リフト施術ページで詳しくご案内しています。





