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まぶた の できもの(皮膚腫瘍)保険適用

まぶた のできもの(腫瘍)
まぶた は皮膚が薄く、外部からの刺激を受けやすいため、さまざまな「できもの(腫瘍)」が発生しやすい部位でもあります。
良性のものから悪性のものまで種類があり、早期発見・治療が重要です。
まぶた に違和感を感じたっり、腫れやしこり、赤みがある場合は、当クリニックにご相談ください。
まぶた のできもの(腫瘍)に対する手術の難しさ
まぶたにできる腫瘍(できもの)の手術は、高度な技術と専門的な知識が求められます。その理由は、まぶた特有の解剖学的・機能的な特徴にあります。
まぶた の手術が難しい理由
1:解剖学的な構造の複雑さ
まぶたは非常に薄く、神経や血管が豊富に分布しています。そのため、手術中にこれらを傷つけるリスクがあり、慎重な対応が必要です。
2:機能を維持しながらの摘出が必要
まぶたは、目を保護し、涙を均等に分布させる重要な役割を担っています。腫瘍を摘出する際は、まぶたの機能を損なわないよう細心の注意が求められます。
3:審美的な仕上がりの重要性
手術後の見た目も大切です。まぶたは顔の中心に位置するため、傷跡が目立たないような工夫が必要となります。
4:腫瘍の種類による手術方法の違い
まぶたにできる腫瘍には、良性腫瘍と悪性腫瘍があります。悪性の場合は、より広範囲の切除が必要となるため、手術の難易度が高くなります。
5:合併症のリスク
手術後の出血、感染、眼瞼下垂(まぶたが下がる症状)などの合併症が起こる可能性があるため、術後のケアも重要です。これらの理由から、まぶたの腫瘍摘出手術は、専門的な知識と経験を持つ医師による治療が推奨されます
気になる症状がある場合は、早めに形成外科専門医いにご相談ください。
当院の まぶた の腫瘍 治療の特徴
当院では、日本形成外科学会専門医および皮膚腫瘍外科指導医である院長が、診察・治療・術後のケアまで一貫して担当します。
精密な診断で正確な治療を実施
1:ダーモスコープ(拡大鏡)による詳細な診察
皮膚腫瘍の状態を詳しく観察し、適切な治療方針を決定します。
痛みを最小限に抑えた手術
1:極細の針を使用した局所麻酔
できるだけ痛みを感じにくいよう配慮しています。
2:最小限の切開で傷跡を目立ちにくく
手術後の傷跡をできるだけ目立たせないよう、小さな切開で腫瘍を摘出します。
3:細い糸で丁寧に縫合
極細の縫合糸を使用し、細かく丁寧に縫うことで傷跡をできるだけ目立たなくします。
安心のアフターケアと診断体制
1:全ての手術で組織検査を実施
摘出した皮膚腫瘍を詳細に分析し、良性・悪性の診断を行います。
2:傷跡のフォローを積極的に実施
術後の経過を丁寧にチェックし、必要に応じて適切なケアを行います。
治療費について
1:健康保険適用で患者さんの負担を軽減
手術での治療は原則、健康保険適用となるため、費用負担を抑えることができます。
2:レーザー治療は自由診療
レーザーを用いた治療については自由診療となりますので、詳細はご相談ください。
まぶた(眼瞼)にできるできもの(腫瘍)
まぶた(眼瞼)にできるできもの(腫瘍)は、皮膚や粘膜の細胞が異常に増殖することで発生します。
腫瘍の原因とは?
1:細胞の異常増殖による発生
腫瘍とは、もともと人体を構成する細胞が過剰に増殖し、組織の塊として形成されるものです。
2:さまざまな要因が関与
腫瘍の発生には、加齢・紫外線・遺伝的要因など、さまざまな要因が関与していると考えられていますが、明確な原因は特定されていません。
3:良性腫瘍と悪性腫瘍の違い
まぶたにできる腫瘍には、良性腫瘍(悪性化しないもの)と悪性腫瘍(がんの可能性があるもの)があります。
気になる症状がある場合は、早めに専門医の診察を受けることが大切です。
良性腫瘍
麦粒腫(ものもらい・ばくりゅうし)
麦粒腫(ばくりゅうしゅ)は、一般的に「ものもらい」と呼ばれる病気で、まぶたの分泌腺(脂腺・汗腺)に細菌が感染することで発症します。見た目が似ているため、霰粒腫(さんりゅうしゅ)と間違えられやすい疾患です。
症状しては、まぶたの痛み(ズキズキとした違和感)・腫れや赤み(発赤)・盛り上がる(隆起)が起こり、進行すると膿がたまることもあります。
治療法は、軽症の場合は抗生物質の点眼・軟膏の塗布および内服薬の服用で対応しますが、膿がたまった場合は切開による膿の排出を行います。
霰粒腫(さんりゅうしゅ)
霰粒腫(さんりゅうしゅ)は、まぶたの内側にあるマイボーム腺にできる肉芽腫(にくげしゅ)と呼ばれる腫瘍です。
痛みを伴わないのが特徴で、自然に治ることもありますが、放置すると大きくなることがあります。
また、麦粒腫(ものもらい)に似ていますが、炎症や痛みがないのが特徴です。
治療は自然に治ることもあるありますが、症状が続く場合は手術が必要となります。
局所麻酔を使用し、皮膚側またはまぶたの裏側から切開して腫瘍を摘出します。
ほくろ
褐色から黒褐色をしていて、形は平らなものから、隆起したものまであります。
治療は大きい場合は外科摘出ですが、小さいもの・頭や眉毛などの毛の生えている部分にある場合は、炭酸ガスレーザー治療が短時間で傷あとも目立ちにくいです。
眼瞼黄色腫
中年以降の方の上まぶたの内側にできる黄白色の腫瘍で、コレステロールがたまったものと言われていますが、血液中のコレステロールの量は正常である場合が多いです。
平坦で、境界がはっきりしており、上まぶた内側に、左右対称性に発生します。高脂血症と関係があるといわれています。
高脂血症に対する内服薬「プロブコール」の内服で退縮する場合はありますが、その効果は大きくはありません。
治療は切除術ですが、二重の線が乱れたり、「ひきつれ」などのまぶたの形が変形することがあるため、炭酸ガスレーザーを用いた治療がオススメです。
大きい黄色腫の場合は炭酸ガスレーザーでも二重の線が乱れたり、「ひきつれ」などが起きることがありますので、2~3回に分けて治療することで瞼の変形を少なくすることできます。
イボ(尋常性疣贅)・乳頭腫
皮膚の角質が増殖してできる良性の腫瘍で、特にまぶたのふちにできやすいのが特徴です。
原因としては、皮膚の良性腫瘍であることが多いですが、ヒトパピローマウイルスの感染が関与する場合もあります。見た目の特徴としては、皮膚の表面が隆起し、イボのような形をしており、放置すると数が増えることもあります。
治療方法には手術での摘出がありますが、切除後にまぶたの形が変形してしまう可能性があります。
一方、炭酸ガスレーザーを用いた治療では、腫瘍のみを除去できるため、まぶたの形がほとんど変わらず、傷跡も目立ちにくいというメリットがあります。また、レーザーを照射する際は、目を守るための特殊な器具を使用するため、目への影響はありません。
脂漏性角化症(老人性イボ)
中年以降に淡褐色〜黒色のもので、しみ状のものが徐々に隆起してイボ状になっていることが多いです。時にかゆみを伴います。紫外線の影響が大きいと言われています。
一見悪性に見えますが、良性ですので心配ありません。
ただ、黒くなると見た目が老けて見えますので、治療をお勧めします。
治療は炭酸ガスレーザーによる除去が出血もせず、傷あとも目立ちにくいです。
汗管腫
汗管腫とは、汗を発生させるエクリン汗腺が、真皮内で増加してできた良性の 皮膚腫瘍 です。下まぶたに一番多く見られ、左右対称に集まって多発するために、化粧で隠せず外出を嫌がられる方もおられます。
大きさは帽針頭大から米粒大で、正常な皮膚の色か、淡い褐色をし、皮膚の表面からやや隆起しています。
年齢や性別では子供や男性にも見られますが、主に思春期、または、中年以降の女性に見られます。
原因としては、遺伝性が指摘されていますが、はっきりしたことは判ってはいません。
汗管腫は悪性ではありませんので、放置しておいても構いませんが、整容的な面で治療を希望する方が多くおられます。
治療は炭酸ガスレーザーを用いて除去します。
エクリン汗嚢腫(かんのうしゅ)
30代後半~60代、特に更年期世代の女性の下まぶたに一番多く見られます。
皮膚の真皮内のエクリン汗腺が大きくなり袋状の嚢腫を形成することで起こります。
エクリン汗嚢腫の原因は不明ですが、汗をかきやすい時期(特に夏場)にでき始め、徐々に症状が悪化しますが、冬になると小さくなります。
良性ですので、本人が気にならなければ放置しても問題ありません。
治療は炭酸ガスレーザーを用いて除去するか、夏場のひどい時な多汗症治療に使うボトックス注射で汗を抑えて小さくします。
稗粒腫(はいりゅうしゅ)
眼のまわりにできる「しぼうのかたまり」のような直径1~2mmの白いぶつぶつです。
うぶ毛の毛穴の皮膚からできたもので、粉瘤腫の小さなものと考えられています。
乳児では自然に消えることがありますが、成人では自然になくなることはありません
注射針で小さく切開し内容物を押し出すの場合が多いのですが、再発が起こりやすいです。
治療は、炭酸ガスレーザーでは皮膚に小さな穴を開け、内専用のピンセットで内容物を取り出し、その後嚢胞壁(内容物を製造する壁)を焼くことで再発が起こりにくくなります。
稗粒腫は眼の周りにあるため、眼球を保護するプロテクターを使用しています。
傷あとは4か月ほどで目立たなくなります。
粉瘤 (ふんりゅう)
形成外科で治療することの最も多い 皮膚腫瘍 です。
皮膚の一部が陥凹して袋状になったもので、内容物は悪臭のある「おから状」になった皮膚の垢です。
まぶたのうしろなどにでの部分はどこにでもできます。
放っておいた場合は大きくなって化膿して破裂することがありますので、できる限り小さいうちに外科的手術をお勧めします。
一般に無痛性で表面が平滑、皮膚との癒着はありませんが、骨膜との癒着がある場合が多いです。時に頭蓋内へ連絡していることもあります。
類皮嚢腫(デルモイドシスト)
まぶたの上外方によくできる、幼少児に多い良性腫瘍です。母体内のうちに、皮膚が奥にめり込んでしまうことで発生すると言われています。
腫瘍の発育は殆どないか、緩徐ですが、外傷などを契機として増大したり,炎症を起こすこともあります。
手術にて切除します。幼少児では全身麻酔の手術となります。
毛細血管拡張性肉芽腫
急にできてくる直径は5mm~2cmくらいの赤色か暗赤色で柔らかくて盛り上がった皮膚腫瘍です。子どもや若年者、または妊婦の方によく見られます。
急にできてきて大きくなり、傷つけると出血しやすいため、悪性の皮膚腫瘍との鑑別が必要なこともあります。
治療は、小さいものは炭酸ガスレーザーで焼いて取り除きますが、大きなものは手術となります。
また、悪性腫瘍との鑑別の必要な場合は、レーザー照射前にメスにて一部を切除し病理検査を行うこともあります。
皮膚悪性腫瘍
皮膚腫瘍の中には時に悪性のものがあります。基底細胞腫、有棘細胞腫、悪性黒色腫などです。
悪性腫瘍は出血したり、周囲との境界が不鮮明だったり、ジュクジュクしているなどの症状がある場合は、急いでご相談ください。
皮膚の悪性腫瘍の治療は手術です。
基底細胞腫
皮膚に最も一般的に見られる悪性腫瘍の一つです。通常、日光の紫外線曝露が主な原因と言われています。基底細胞腫は成長が遅く、周囲の組織に浸潤することがありますが、転移することはほとんどありません。
治療は基本的には手術となりますが、レーザー治療を併用することもあります。治療には局所麻酔、または全身麻酔下で行います。
数mm程度の小さいものは単純に切除縫縮を行いますが、大きいものは切除後、周囲の皮膚を切開してずらしたり(皮弁)、他の部位から皮膚を移植したりして(皮膚移植)、機能的・整容的に問題がないように治療します。
下まぶたにできた基底細胞腫 腫瘍より5mmほど離して全層で摘出しました。
扁平上皮癌
表皮の角化細胞から発生する悪性腫瘍です。悪性度が高く、発育は早く、進行するとリンパ節・遠隔臓器に転移します。
治療 は転移がない場合は手術により切除しますが、転移がある場合は化学療法や放射線療法を併用します。
脂腺癌
まぶたの皮脂腺(Moll腺、Zeis腺)から発生する悪性腫瘍です。悪性度は高く、リンパ節に転移しやすい傾向があります。
脂漏性角化症に似ていますが、成長速度が違います。1-2ヶ月で急に大きくなることが多いできものです。
治療 は手術により周囲皮膚も含めて拡大して切除を行います。切除後はまぶたの再建手術を行います。また、放射線治療を行うこともあります。
メルケル細胞癌
皮膚の感覚を司る細胞のひとつであるメルケル細胞から発生する悪性腫瘍です。赤く、盛り上がった腫瘍が徐々に大きくなります。悪性度は高く、リンパ節に転移しやすい腫瘍です。
治療 は手術で周囲の皮膚を含めて切除します。欠損部が大きくなる場合は、まぶたを再建します。
手術後、リンパ節に対して放射線治療が適応になります。
瞼のできもの(腫瘍 )の診療の流れ
予約
予約制ですので、お電話か予約してメールにてご予約ください。
外来診察
待合室にて問診表をお渡ししますのでお書きください。
予約制ですので、比較的他の患者さんと一緒になることは少ないです。
診察から説明が終わるまでは約15分です。
炭酸ガスレーザーで治療ができる場合は、診察後に治療を行います。
手術の場合は、後日予定日を決めたもらいますが、すぐに日程が決められない患者さんの場合は、当日に血液検査を受けていただきますと、後日お電話でご希望の手術日の予約ができます。
まぶたのできもの 治療方法
瞼は眼球が近くにあるために医療側としては治療をためらう場合もあります。
当クリニックでは、腫瘍の大きさや部位にあわせて、手術方法や炭酸ガスレーザーを用いて治療しています。
手術治療
切除縫合法
具体的方法
・腫瘍のある部位の皺の状態を観察します。
・腫瘍除去 後にできる直線の傷あとが、皺に平行になる様にデザインします。
・局所麻酔をしたのちに、メスも用いて皮膚を切開し脂肪の深さでほくろを切除します。
・欠損部は細い糸で皮膚の中を寄せ(真皮縫合)、その後皮膚をシワのラインに沿って縫い合わせます(皮膚縫合)。これにより1本の線の傷になります。
適応
・悪性が疑われ、病理検査(顕微鏡で細胞をみる検査)で良性か悪性かの判断を調べたい場合
・再発の心配をなくしたい場合
・ほくろ が大きく、炭酸ガスレーザーでは傷あとがかなり目立つ場合(肥厚性瘢痕)
利点
・健康保険で治療が受けれれる
・病理検査ができる(レーザー治療でも可能です)
・再発が少ない
欠点
・術前の感染症検査(B型・C型肝炎)が必要です。
・縫合するため、抜糸が必要です。
・状の傷にはしばらく赤みが残ります。(半年経てばほぼ消失します。)
・ガスレーザーと比較すれば、感染症、出血などの術後のトラブルが多いです。
・化粧等の日常生活に多少の制約あります。
・腫瘍をその形通りに切除し、そのまま縫合すると、切除した中心部が凹み両端がもりあがるdog earといわれる変形(縫合部の両サイドが盛り上がる)が起こることがあります。
・二重瞼近くに腫瘍がある場合は 術後ラインの変形が起きます。
くりぬく法
腫瘍に沿って楔型にメスと加えて腫瘍を除去し縫合はしません。しかし、縫合をしないため治療時間は短いのですが、出血あるために止血操作が必要です。また、瞼はしわが目立ちやすいため生じる傷跡は陥凹性の強い傷跡になりやすいです。
当クリニックでは行っていません。
治療手順
1)切開のデザイン
2)局所麻酔 極細の針を用いた痛みの少ない局所麻酔を行っています。
3)手術後の傷あとを目立ちにくくするために、比較的小さな切開を行います。
4) 皮膚腫瘍 を摘出します。
摘出した腫瘍は病理検査を行い、どのような皮膚腫瘍であるかを診断します。
5)細い糸を使用し、細かく丁寧に縫合することで、手術後の傷あとを目立ちにくくします。
6)傷に軟膏を塗りガーゼをテープで固定します。
7)手術時間は30分ほどです。
8)翌日の診察時間を予約してお帰りください。
手術後のアフターケア
1)当日はシャワーや入浴飲酒はお控えください。出血の原因となります
2)翌日に受診していただき、傷の状態を確認します。
3)1週間後に糸を取り、1週間テーピングを行います。
4)テープを取り除いた後は、傷部を洗っていただき、保湿を行っていただきます。
保湿には傷専用のクリームをお薦めします。
ご心配ごとがございましたらお尋ねください。
手術後の問題点
- 出血及び血腫
- 局所の感染
- 再発
- 傷あと
傷あとは通常、白く平坦な線状になりますが、部位によっては赤く盛り上がる(肥厚性瘢痕)こともあります。それを予防するために、積極的な保湿管理が必要です。
保湿には傷専用のクリームをお薦めします。
炭酸ガスレーザー治療
レーザー治療の場合には瞼の解剖の知識に加えて、レーザー機器に対する知識・技術などが結果を大きく左右します。
利点
診察当日、治療が受けられます。
出血がほとんどありません。
二重瞼の場合でもそのラインの変形が少ないです
- 局所麻酔
ほくろ及びその周囲に極細の針を用いた局所麻酔をします。麻酔中の痛みは多少ありますが、レーザー照射中の痛みは全くありません。 - 炭酸ガスレーザー照射
ほくろにレーザーを照射して取り除きます。
治療時間は1個2~3分程です。 - 照射後の処置
照射後には傷を治す軟膏を塗布して、肌色のテープを貼ります。 - 痛み止めの内服
レーザー照射後の痛みを心配される方は、治療直後に痛み止めをおすすめします。ご希望の方はお気軽にスタッフにお伝えください。
アフターケア
- テープを貼ったまま当日から洗顔・化粧やシャワーが可能です。
- お渡しします塗り薬を翌日より1日1回、10日間程塗っていただきます。
- 治療のために仕事をお休みされる必要はありませんが、テープが気になる方は休日前に受けられた方が良いかと思います。
炭酸ガスレーザー治療後の問題点
短期的問題
赤み:しばらくの間目立つことがありますが、徐々に改善していきます。
色素沈着(PIH):経過観察で徐々に消退していきます。
PIH:ケガや手術などの後の傷あとの赤みが落ち着くにつれて、一時的に色素沈着が起こります。
消退するまでの期間は部位や炎症の強さで異なります。顔は数か月~半年、体幹は1年、四肢はさらに時間がかかることがあります。顔の場合は色素沈着が濃くならないように日焼け止めのおすすめします。
長期的問題
再発:最初から深く・広く炭酸ガスレーザーを照射すれば再発は起こりにくいのですが、それでは傷あとが広くなり表面の凹凸も強くなるため、やや控えめに照射します。
再発した場合は6か月過ぎて再照射を行います。この方法が傷あとを小さくする事ができます。
肥厚性瘢痕:瞼は傷跡が目立ちにく部分ですが、消えてしまうわけではありませんので、積極的に保湿ケアを行っていただきます。
費用一覧
手術の場合は診察代・血液検査代・手術代・病理検査代そして薬代が健康保険の適応となります。
一方、炭酸ガスレーザー治療は診察代・治療代(麻酔代hあ含まれます)・病理検査代はすべて保険外診療をなります。
お知らせ
ホームページの内容は随時更新されることがあります。
修正作業を行っていますが、古い情報や誤った記載が残っている場合もありますので、ご了承ください。
また、治療費については、健康保険の場合は診療報酬の変更により変動することがあります。
費用一覧
診療名 | 料金 | |
---|---|---|
健康保険適応 | 皮膚腫瘍 (保険適応) | 8,000円〜25,000円程 |
血液検査(保険適応) | 3,000円程 | |
保険外治療 | 炭酸ガスレーザー | 5,500円(税込)〜 |
傷あと専用クリーム | 小 3,300円・大4,400円(税込) | |
初診料 | 2,750円(税込) | |
再診料 | 550円(税込) |
よくある質問
-
- 診察当日に手術日程を決められない場合はどうしたらいいですか?
- 手術日程が決められない場合は、当日血液検査を受けていただき、後日お電話でご希望の日をご予約ください。
-
- 手術は痛いですか?
- 局所麻酔を行いますので、治療中の痛みはありません。
局所麻酔では多少の痛みはありますが、手術中に痛みはありません。
手術中に痛みがあれば、麻酔を追加しますのでお知らせください。
-
- 手術後は痛みますか?
- 小さな腫瘍の切除の場合、痛みはほとんどありませんが、大きいものや皮膚の深いところにある場合は手術後数日間痛みが出ることがあります。痛み止めの内服薬を処方しますので、服用ください。
-
- 手術後当日にシャワーは浴びて良いですか?
- 出血の原因となりますので当日のシャワーや入浴飲酒はお控えください。
翌日より可能です。
そのため、手術の前に入ってきていただくことをお勧めします。
-
- 手術のあと、抜糸まではどのように過ごしたらいいですか?
- 当日はシャワーや飲酒はお控えください。
手術部位を強く圧迫したりこすったりしなければ、通常の生活に制限はありません。
糸抜は通常1週間後に予定しています。
-
- 手術の後、運動は制限されますか?
- 手術の傷口が小さい場合や、関節などの可動域の大きい場合以外は特に運動の制限はありません。
しかし、過度な運動により血圧が上昇すると、傷口が開いて出血すことおありますので、数日間は運動をお控えいただいています。
-
- 傷跡は残りますか?
- 傷あとは通常、白く平坦な線状になり、あまり目立ちにくくなります。
ただ、時に赤く盛り上がる(肥厚性瘢痕)こともありますが、それを予防するために、積極的な保湿管理がをお願いしています。
-
- 病理検査はなぜ行うのですか
- 病理検査とは、手術で切除したできものの顕微鏡標本を作製し、どのような皮膚腫瘍であるかを診断することです。
特に、瞼の悪性腫瘍は初期の段階でほくろやイボとの区別が難しいため、良性か悪性かをより正確に診断することができます。
-
- 瞼の腫瘍の治療には、健康保険が適用されますか?
- 手術の場合は基本的には保険診療となります。ただし、レーザー治療行う場合は自由診療とナチます。
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- 汗管腫とは、汗を発生させるエクリン汗腺が、真皮内で増加する事で下まぶたなどにブツブツができる良性の皮膚腫瘍です。