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ワキガと体臭の違いは?清潔にしていてもにおう原因と対策
ワキガについて相談される方の中には、
・毎日お風呂に入っているのににおう気がする
・清潔にしているのに改善しない
・自分の体臭なのかワキガなのか分からない
と悩んでいる方が少なくありません。
最近はインターネットやSNSで体臭に関する情報を見る機会も増え、「自分はワキガではないか」と不安になる方もいます。
しかし、ワキガと一般的な汗臭さは同じものではありません。また、ワキガは不潔だから起こるものでもありません。
今回は、ワキガと清潔さの関係、一般的な体臭との違い、日常生活でできる対策について解説します。
目次
Toggleワキガは不潔だから起こるわけではありません
ワキガは、不潔だから起こるものではありません。大きく関係しているのは、その人の体質です。
ワキには、エクリン汗腺とアポクリン汗腺という2種類の汗腺があります。
ワキガのにおいに深く関係しているのがアポクリン汗腺です。アポクリン汗腺から出る分泌物には脂質やたんぱく質などが含まれており、これらが皮膚表面の細菌によって分解されることで、ワキガ特有のにおいが生じます。
そのため、毎日入浴してワキを清潔にしていても、ワキガ体質の方ではにおいが気になることがあります。
「清潔にしているのににおうから、洗い方が足りない」というわけではありません。
いは同じではありません
汗をかいたときに感じるにおいが、すべてワキガというわけではありません。
エクリン汗腺から出る汗は大部分が水分で、分泌された直後には強いにおいはありません。しかし、汗や皮脂などに含まれる成分が皮膚表面の細菌によって分解されることで、いわゆる汗臭さが生じます。
一方、ワキガでは、アポクリン汗腺から出る分泌物がにおいに深く関係しています。
つまり、汗をかいたときの一般的な汗臭さと、ワキガ特有のにおいは同じものではありません。
また、汗をたくさんかくからといって、必ずワキガになるわけでもありません。
ワキガと一般的な体臭の違い
体臭には、汗や皮脂、皮膚の細菌、衣類、生活環境など、さまざまな要因が関係しています。
そのため、体臭があるからといって、ワキガと判断することはできません。
一般的な汗臭さは、運動後や暑い日、長時間同じ衣類を着ているときなどに気になりやすくなります。
一方、ワキガはアポクリン汗腺からの分泌など、体質的な要因が大きく関係しています。
ワキガのにおいは「ツンとしたにおい」「香辛料のようなにおい」などと表現されることがありますが、においの感じ方には個人差があります。
そのため、においの表現だけで、自分がワキガかどうかを判断することはできません。
清潔にしているのにワキがにおうのはなぜ?
毎日お風呂に入り、ワキを洗っていてもにおいが気になることはあります。
入浴によって汗や皮脂などを洗い流すことはできますが、アポクリン汗腺そのものがなくなるわけではありません。そのため、入浴後でも再び汗をかくと、においが気になることがあります。
特に、暑い環境で過ごしたとき、運動したとき、緊張して汗をかいたとき、長時間同じ衣類を着ているときなどには、においが強くなることがあります。
だからといって、何度もワキを強く洗う必要はありません。においが気になるからとゴシゴシ洗いすぎると、皮膚を刺激し、赤みやかゆみなどの原因になることがあります。
ワキガは汗をこまめに拭くとにおいが減る?
汗をこまめに拭くことは、日常生活でできるワキガ対策の一つです。
汗をかいたままにせず、こまめに拭き取ることで、においを軽減できる場合があります。
ただし、汗を拭けばワキガそのものが治るわけではありません。
汗が気になる場合は、乾いたタオルなどで何度も強くこするのではなく、やさしく押さえるように拭くとよいでしょう。
また、汗を吸った衣類を長時間着ていると、衣類に付着した汗や皮脂などによって、においが気になることがあります。汗を多くかいた場合には、可能であれば衣類を交換することも対策になります。
ワキガ体質にみられることがある特徴
ワキガ体質の方には、
・耳垢が湿っている
・家族にもワキガの方がいる
・衣類のワキ部分が黄ばみやすい
・思春期頃からワキのにおいが気になり始めた
といった特徴がみられることがあります。
ただし、これらはあくまで目安です。
耳垢が湿っているから必ずワキガというわけでも、衣類のワキ部分が黄ばむからワキガと決まるわけでもありません。実際のにおいの程度などを確認して判断することが大切です。
気にしすぎてしまうケースもあります
においは自分では客観的に判断しにくいものです。
「周囲に迷惑をかけているのではないか」
「人が離れたのは自分のにおいのせいではないか」
と考え始めると、においへの不安が大きくなってしまうことがあります。
一方で、実際にワキガのにおいがあり、日常生活で困っている方もいます。
大切なのは、自分だけで「ワキガだ」と決めつけないことです。においが気になる場合は、医療機関を受診し、診察で実際のにおいの程度を確認してもらうことも一つの方法です。
日常生活でできるワキガ対策
汗をこまめに拭く
汗をかいたままにせず、こまめにやさしく拭き取ります。
ワキを清潔に保つ
入浴時にはワキを洗い、汗や皮脂を落とします。ただし、においが気になるからと強くこすりすぎる必要はありません。
通気性のよい衣類を選ぶ
ワキの蒸れを減らすことで、においが気になりにくくなることがあります。
汗をかいた衣類を交換する
衣類に汗や皮脂が付着すると、衣類のにおいが気になることがあります。汗を多くかいた場合には、可能であれば早めに着替えましょう。
制汗剤やデオドラント剤を使用する
汗やにおいを抑えるために、制汗剤やデオドラント剤を使用する方法もあります。
これらの対策でにおいを十分に抑えられているのであれば、必ずしも治療が必要とは限りません。
対策をしてもワキガのにおいが気になる場合
汗をこまめに拭いたり、制汗剤を使用したりしてもにおいが気になり、日常生活で困っている場合には、医療機関に相談してもよいでしょう。
ワキガの治療には、外用薬、ボツリヌス毒素注射、手術などがあります。
ただし、においが気になるからといって、すぐに手術が必要になるわけではありません。
まず、本当にワキガなのか、実際のにおいがどの程度なのかを確認することが大切です。
治療方法については、においの程度や汗の量、日常生活でどの程度困っているかなどを確認したうえで検討します。
まとめ
ワキガは、不潔だから起こるものではありません。
ワキガのにおいにはアポクリン汗腺が深く関係しており、毎日入浴して清潔にしていても、ワキガ体質の方ではにおいが気になることがあります。
また、一般的な汗臭さとワキガ特有のにおいは同じものではありません。
汗をこまめに拭く、ワキを清潔に保つ、汗をかいた衣類を交換する、制汗剤を使用するなどによって、においを軽減できる場合があります。ただし、それによってワキガ体質そのものが治るわけではありません。
一方で、本人はにおいを強く気にしていても、診察では強いにおいを認めないこともあります。
ワキのにおいが気になる場合は、自分だけでワキガと判断せず、まず実際のにおいの程度を確認することが大切です。
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