ブログBlog
気になるお悩みや最新治療について、ぜひ参考になさってください。
リストカット跡の治療は何科を受診すればいい?形成外科・美容外科・皮膚科の違い
「リストカット跡を治療したいのですが、何科を受診すればいいのでしょうか?」
インターネットで調べると、形成外科、皮膚科、美容外科など、さまざまな診療科が出てきます。そのため、「結局どこへ行けばいいのかわからない」と迷ってしまう方は少なくありません。
リストカット跡や根性焼きの跡は、瘢痕(はんこん)と呼ばれる傷あとです。傷あとにはさまざまな状態があるため、まずは形成外科で相談することをおすすめします。
大切なのは、傷あとの状態に合わせて治療法を選ぶことです。
傷あとの種類や程度によって、期待できる治療効果は異なります。
リストカット跡は「傷跡」の治療です
リストカット跡は、皮膚が傷ついたあとに残った瘢痕です。
白く細い線状の傷跡、幅が広がった傷跡、赤く盛り上がった傷跡、凹凸のある傷跡など、状態は一人ひとり異なります。傷跡の数が少ない方もいれば、前腕全体に多数の傷跡が残っている方もいます。
そのため、治療ではまず傷跡の深さ、幅、向き、数、範囲、皮膚の余裕、体質などを診る必要があります。
「レーザーを当てればよい」「手術で切ればよい」と単純に決められるものではありません。
皮膚科では対応できるのか
皮膚科でも傷跡の相談はできます。
特に、赤みや盛り上がりがある肥厚性瘢痕やケロイドに対して、塗り薬、貼り薬、注射などを行うことがあります。
ただし、リストカット跡の治療では、薬だけでは十分な改善が難しいこともあります。
傷跡の状態によっては、フラクショナルレーザー、切除形成術、炭酸ガスレーザーによる削皮術などを検討する必要があります。
もちろん、傷跡治療を積極的に行っている皮膚科もあります。しかし、すべての皮膚科でリストカット跡や自傷瘢痕の治療に対応しているわけではありません。
受診前には、リストカット跡の治療を行っているか確認した方がよいでしょう。
美容外科ではどうなのか
美容外科でもリストカット跡の治療を行っている施設はあります。
特にレーザー治療を中心に行っているクリニックもあります。
「美容外科だから傷跡治療も得意だろう」と考えるのは危険です。
美容外科といっても、二重手術、鼻の手術、脂肪吸引、注入治療など、得意分野は医師によって大きく異なります。
リストカット跡の治療では、レーザー機器の有無だけでなく、傷跡を診断する力、手術で傷跡を作り直す技術、治療後の瘢痕管理が重要になります。
高価なレーザーを持っているからといって、リストカット跡の治療が得意とは限りません。
大切なのは、美容外科という名前ではなく、その医師が傷跡治療をどれだけ理解し、経験しているかです。
なぜ形成外科が向いているのか
形成外科は、傷跡を扱う診療科です。
けがの傷跡、手術後の傷跡、やけどの傷跡、ケロイド、肥厚性瘢痕などを日常的に診療しています。
リストカット跡も、本質的には傷跡の治療です。
形成外科では、細く浅い傷跡であればフラクショナルレーザー、太く目立つ傷跡が少数であれば切除形成術、広範囲に多数の傷跡がある場合には炭酸ガスレーザーによる削皮術など、傷跡の状態に応じて治療法を検討します。
もちろん、すべての傷跡に治療が適しているわけではありません。
だからこそ、最初の診察が重要です。
リストカット跡は完全には消せません
現在の医療では、リストカット跡を完全に消すことはできません。
これは形成外科でも、美容外科でも、皮膚科でも同じです。
「完全に消えます」と説明する医療機関があれば、むしろ慎重に考えた方がよいと思います。
ただし、完全に消せないから治療する意味がないわけではありません。
治療の目的は、傷跡を目立ちにくくすることです。
半袖を着やすくすること。
人から指摘される不安を減らすこと。
傷跡を見るたびにつらい記憶がよみがえる負担を少しでも軽くすること。
そのためには、治療前にゴールをはっきりさせる必要があります。
当院では、治療前に「どこまで改善を目指すのか」「どのような傷跡として残る可能性があるのか」をできる限り具体的に説明しています。耳ざわりの良い説明だけで治療をすすめることは、かえって不親切だと考えているからです。
病院選びで確認したいこと
リストカット跡の治療を受ける場合、「何科か」だけで決めるのはおすすめしません。
形成外科、皮膚科、美容外科という名前だけでなく、実際に傷跡治療を行っているかを確認することが大切です。
特に、リストカット跡や自傷瘢痕の治療経験があるか、レーザー以外の治療選択肢があるか、術後の傷跡ケアまで対応しているか、治療前に限界やリスクをきちんと説明してくれるかは確認したい点です。
傷跡は一度治療すると元には戻せません。
だからこそ、安易に治療を決めず、納得してから治療を受けることが大切です。
相談することは治療を決めることではありません
リストカット跡で悩んでいる方の中には、受診すること自体に抵抗を感じる方もいます。
「こんな傷を見せてもいいのか」
「責められるのではないか」
「治療を強くすすめられるのではないか」
そのように不安に思う方もいるかもしれません。
しかし、相談したからといって、すぐに治療を受ける必要はありません。
まずは現在の傷跡に対して、どのような治療が可能なのかを知ることが大切です。
説明を聞いたうえで、治療を受けるかどうかを考えればよいのです。
まとめ
リストカット跡や根性焼きの傷跡の治療を考えている場合、まず形成外科を受診することをおすすめします。
リストカット跡は、単なる皮膚の色の問題ではなく、瘢痕、つまり傷跡の治療だからです。
皮膚科でも相談できる場合はあります。美容外科でも治療を行っている施設はあります。
しかし大切なのは、診療科の名前だけではありません。
傷跡を正しく診断し、レーザー治療、切除形成術、削皮術などから適切な方法を選べるかどうかです。
当院では、リストカット跡や根性焼きの傷跡に対して、形成外科専門医が診察を行い、傷跡の状態と患者さんの希望を確認したうえで治療方法をご提案しています。
詳しい治療方法については、当院ホームページの「リストカット(自傷瘢痕)・根性焼き」の診療ページをご覧ください。
リストカット レーザー治療 手術
詳しい治療方法については、当院ホームページの「リストカット(自傷瘢痕)・根性焼き」の診療ページをご覧ください。





