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老人性イボ・脂漏性角化症は液体窒素とレーザーのどちらがいい?治療方法の違い
「「液体窒素で何回も治療しているけれど、なかなか取れない」
「治療したところの周りがシミのようになってしまった」
「顔や頭皮のイボなので、傷あとや毛への影響が心配」
老人性イボ・脂漏性角化症の治療について、このようなお悩みはありませんか?
老人性イボの治療には、液体窒素で凍らせる方法と、炭酸ガスレーザーで除去する方法などがあります。液体窒素は皮膚科などで広く行われていますが、病変の厚みや大きさによっては、何回も治療が必要になることがあります。
一方、炭酸ガスレーザーは病変を少しずつ削り、1回で除去できる場合が多い治療です。当院では自由診療となりますが、顔や頭皮、まぶたなどの老人性イボにも、状態に合わせて治療を行っています。
この記事では、それぞれの治療方法や回数、傷あと、費用の違いについて説明します。
目次
Toggle老人性イボ・脂漏性角化症とは
一般に老人性イボと呼ばれるものの多くは、脂漏性角化症という良性の皮膚腫瘍です。顔やこめかみ、頭皮、胸、背中などにでき、年齢とともに数が増えることがあります。
肌色から茶色、黒色までさまざまで、平らなものもあれば、表面がざらついたものや、厚く盛り上がったものもあります。
良性であれば必ず治療が必要なわけではありません。しかし、見た目が気になる、ひげそりで傷つける、頭皮でくしに引っかかるなどの場合には、除去を検討できます。
液体窒素による治療とは
液体窒素による治療は、非常に低い温度の液体窒素を老人性イボに当て、病変を凍らせる方法です。皮膚科などで広く行われている治療の一つです。
治療後は、液体窒素を当てた部分が赤くなったり、水ぶくれやかさぶたができたりします。その後、凍結された病変がかさぶたとともに剥がれ落ち、イボが小さくなったり、取れたりします。
小さく薄い病変では、少ない回数で改善することもあります。一方、厚く盛り上がったものや大きいものでは、1回では取り切れず、繰り返し治療が必要になる場合があります。
液体窒素治療後の色素沈着
液体窒素では、病変を凍らせる際に周囲の皮膚にも冷却の影響が及ぶことがあります。そのため、治療後の炎症によって、イボの周囲まで茶色いシミのような色素沈着が生じる場合があります。
色素沈着は時間とともに薄くなることが多いものの、数か月以上続くこともあります。また、皮膚の色が白く抜ける色素脱失や傷あとが残る場合もあります。
顔のように目立つ部位では、イボが取れるまでの回数だけでなく、治療後の皮膚の変化も考慮することが大切です。
炭酸ガスレーザーによる治療とは
炭酸ガスレーザーは、皮膚の組織に含まれる水分に吸収されるレーザーを照射し、その熱作用で病変を蒸散させて除去する方法です。
老人性イボは主に皮膚の浅い部分にあるため、病変の形や厚みを確認しながら少しずつ除去します。通常は縫合や抜糸を必要とせず、レーザーの熱で細い血管を凝固させるため、出血を抑えながら治療できます。
炭酸ガスレーザーは1回で取れますか?
炭酸ガスレーザーでは、病変の状態を確認しながら除去できるため、1回の治療で取り除ける場合が多くあります。
何度も通院することが難しい方や、顔に多数あり、まとめて治療を希望される方には利点があります。
ただし、大きさや厚みによっては、傷あとへの影響を考えて深く削りすぎず、経過を見る場合があります。病変が残った場合は、傷の回復を確認してから追加治療を検討します。
麻酔は必要ですか?
治療時の痛みを抑えるため、病変の大きさや部位に応じて局所麻酔を行います。小さく浅い病変では、冷却で対応する場合もあります。
当院では、局所麻酔に極細の針を使用し、冷やしながら注射することで、痛みをできるだけ軽くするよう配慮しています。麻酔が十分に効いていれば、レーザー照射中の痛みはほとんどありません。
液体窒素と炭酸ガスレーザーの違い
液体窒素は、病変を凍らせる治療です。通常は麻酔をせずに行いますが、病変の大きさや厚みによっては、複数回の治療が必要になります。治療後は赤み、水ぶくれ、かさぶたなどが生じ、色素沈着や色素脱失が起こる場合もあります。
炭酸ガスレーザーは、病変を確認しながら少しずつ除去する治療です。大きさや部位に応じて局所麻酔を行い、1回で除去できる場合が多い一方、治療後は軟膏などで傷の手当てが必要です。赤み、色素沈着、へこみなどが残る可能性もあります。
どちらも、治療後の色の変化や傷あとが全く生じない方法ではありません。病変の状態だけでなく、通院回数や治療後の手当ても確認して選ぶことが大切です。
顔にたくさんある老人性イボは一度に取れる?
顔に老人性イボが多数ある場合でも、炭酸ガスレーザーで一つひとつの病変を照射し、同じ日に複数を治療できる場合があります。
当院では、患者さんのご希望、病変の大きさや厚み、治療後の手当てなどを確認して、治療する数を決めています。何度も通院することが難しい方では、一度に100個程度を治療する場合もあります。
一方、初めての治療で傷あとが心配な方は、まず1~2個を治療し、赤みや傷の治り方を確認してから残りを検討することもできます。
どなたでも必ず同じ数を一度に治療できるわけではありません。「目立つものだけ取りたい」「できるだけまとめて取りたい」など、ご希望をお聞かせください。
頭皮や眉毛の老人性イボも治療できますか?
頭皮や眉毛の中の老人性イボは、くしや洗髪の際に引っかかり、傷つけてしまうことがあります。
切除して縫合する場合は、傷あとの部分に毛が生えなくなることがあります。一方、炭酸ガスレーザーでは、老人性イボが浅い部分にある場合、毛根への影響を抑えながら除去できることがあります。
通常は広い範囲を剃毛する必要はありません。照射時に表面の毛が焼けても、毛根が保たれていれば、再び毛が伸びてきます。
ただし、病変が厚い場合や照射が深くなる場合は、毛根に影響し、毛が生えにくくなる可能性もあります。治療前に部位と病変の状態を確認し、ご説明します。
まぶたや目の周囲のレーザー治療
まぶたや目の周囲にできた老人性イボも、炭酸ガスレーザーで治療できる場合があります。
ただし、まぶたは皮膚が非常に薄く、そのすぐ近くに眼球があります。照射する位置や深さを慎重に判断しなければなりません。
目の周囲をレーザーで治療する際には、病変の位置に合わせた適切な眼球の保護が欠かせません。 当院では、必要な眼球保護器具を使用し、眼瞼の解剖を踏まえて治療します。病変の位置や大きさによっては、レーザー以外の方法を検討します。
炭酸ガスレーザー治療は照射する深さの判断が大切
炭酸ガスレーザーは、ただ照射すればよい治療ではありません。
浅すぎると病変が残ることがあり、反対に深く削りすぎると、へこみや傷あと、色の変化が残る原因になります。
老人性イボは一つひとつ大きさや厚みが異なるため、病変を確認しながら、どの深さまで除去するか判断することが大切です。特に、まぶた・眉毛・頭皮などは、皮膚の厚さや眼球・毛根との位置関係を考えた治療が必要です。
当院では拡大鏡を使用し、病変と正常な皮膚の境界や、除去した部分の状態を確認しながら照射します。
炭酸ガスレーザーでも病理検査はできますか?
「レーザーで取ると、がんかどうか調べられないのでは」と心配される方もいます。
炭酸ガスレーザーで蒸散した組織そのものは、病理検査に提出できません。ただし、病理検査が必要な場合には、レーザーを照射する前に、病変の一部または全体を採取して調べることができます。
診断が難しい場合や悪性が疑われる場合は、病変に応じた方法で組織を採取し、検査結果を踏まえて治療を決めます。状態によっては、レーザーではなく切除や専門医療機関への紹介が適切なこともあります。
大切なのは、レーザー治療を行う前に病変を診察し、病理検査が必要かどうかを判断することです。
治療後の手当てと傷あとは?
炭酸ガスレーザー治療後は、照射した部分に軟膏を塗り、必要に応じてテープで保護します。
当院では、治療する数が少ない場合は、通常3~4日程度テープで保護します。小さな病変を多数治療した場合は、テープを貼らず、軟膏による手当てで対応することもあります。
照射後は赤みが生じ、その後、茶色い色素沈着が目立つことがあります。赤みや色素沈着は時間とともに薄くなることが多いものの、部位や治療の深さ、体質によっては数か月以上続く場合もあります。へこみや白く色が抜ける変化が残る可能性もあります。
レーザー治療でも、傷あとが全く残らないわけではありません。当院では、治療後も傷の状態を確認しながら、必要なケアをご説明します。
保険は使えますか? 費用の違いは?
脂漏性角化症に対する液体窒素治療は、健康保険が適用される場合があります。ただし、保険適用の可否は診断や治療内容などによって異なるため、治療を受ける医療機関でご確認ください。
当院の炭酸ガスレーザー治療は、健康保険の適用外となる自由診療です。費用は病変の大きさや数によって異なります。
自由診療は費用の負担がある一方、病変によっては1回で除去でき、何度も通院する負担を減らせる場合があります。費用だけでなく、治療回数、治療後の手当て、傷あとのリスクも含めて検討することが大切です。
当院では診察時に病変を確認し、具体的な費用をご説明します。金額を確認したうえで、治療を受けるかどうかご検討いただけます。
液体窒素とレーザー、どちらを選べばいい?
治療方法を考える際は、次のような点を確認するとよいでしょう。
・イボの大きさや厚み、数
・顔・頭皮・まぶたなど、できている部位
・何回通院できるか
・治療後の傷あとや色の変化がどの程度気になるか
・保険診療と自由診療の費用
・診断を確認するために病理検査が必要か
液体窒素による治療では、少ない回数で改善する病変もあります。一方、何度も治療しているのに盛り上がりが残る場合や、顔・頭皮などの見た目が気になる場合は、炭酸ガスレーザーが選択肢になることもあります。
「液体窒素で治療を続けているけれど、なかなか取れない」という方も、一度ご相談ください。これまでの治療経過と病変の状態を確認したうえで、治療方法をご説明します。
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