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ワキガの診察では何をする?においが確認できない場合も解説
「自分はワキガだと思うので、手術を受けたい」
このような希望で来院されても、診察では明らかなワキガのにおいが確認できない患者さんがいます。
ワキガのセルフチェックでは、耳垢が湿っている、衣類のわきが黄ばむ、家族にワキガの人がいるといった特徴がよく紹介されています。しかし、これらに当てはまるからといって、必ずしもワキガ特有のにおいが強いとは限りません。
形成外科の診察で重要なのは、実際にワキガ特有のにおいがあるのか、その程度はどのくらいなのか、そして手術が必要な状態なのかを判断することです。
今回は、ワキガの診察で確認することと、手術を希望してもおすすめしない場合がある理由について説明します。
ワキガの診察では何を確認する?
ワキガの診察では、まず実際にワキガ特有のにおいがあるかどうか、その程度を確認します。
また、いつ頃からにおいが気になっているのか、どのような場面で強くなるのか、家族にワキガの人がいるか、制汗剤などを使用しているかといったことも確認します。
耳垢が湿っていることや衣類の黄ばみは、ワキガの体質を考えるうえで参考になりますが、それだけで手術の必要性を判断することはできません。
診察では、実際のにおいの程度に加え、日常生活への影響や患者さんの希望も踏まえて、治療の必要性を総合的に判断します。
普段はにおうのに、診察ではにおいがしないこともある
ワキガのにおいは、一日中同じ強さで発生しているわけではありません。発汗の状態や時間帯、入浴からの経過時間、制汗剤の使用などによって変化します。
そのため、普段はにおいが気になっていても、診察時には明らかなにおいが確認できないことがあります。このような場合、診察時ににおいがなかったという理由だけで、ワキガではないと断定することはできません。
しかし、においが確認できない状態で、すぐに手術を決めることも適切ではありません。ワキガの手術には合併症のリスクがあり、においの程度が確認できなければ、手術によってどの程度の改善が期待できるかを判断することが難しいためです。
ワキガの手術を希望しても、おすすめしないことがある
実際の診察では、ワキガの手術を希望されても、明らかなにおいが確認できない患者さんがいます。このような場合、私は手術を積極的にはおすすめしていません。
ワキガの手術には、血腫、皮膚壊死、傷跡、皮膚のひきつれなどの合併症が起こる可能性があり、術後は一定期間、わきの安静も必要です。
特に、においがほとんど確認できない患者さんでは、手術によって得られる改善が限られる可能性がある一方、合併症のリスクは変わりません。そのため、私は手術のリスクや術後の負担について、より時間をかけて詳しく説明しています。
においがほとんど確認できない状態で、あえて手術のリスクを負う必要があるのか。
患者さんにも、この点を十分に考えていただくようにしています。
ワキガの診察前に制汗剤を使ってもよい?
制汗剤やデオドラント製品には、汗の量やにおいを抑える作用があります。そのため、診察直前に使用すると、ワキガ特有のにおいを確認しにくくなる可能性があります。
ワキガの診察を受ける際には、できれば診察直前の制汗剤やデオドラントの使用を控えてください。ただし、何日も入浴を控えたり、無理に汗をかいたりする必要はありません。
普段どおりに清潔を保ち、制汗剤を使用した場合には、診察時にそのことを伝えていただければ参考になります。
診察を受けたら、必ず手術を決めなければならない?
ワキガの診察を受けたからといって、必ず手術を受ける必要はありません。
においが軽度であれば、日常生活での対策やデオドラント製品などで対応できる場合もあります。一方、明らかなワキガのにおいがあり、日常生活に支障がある場合には、手術を含めた治療方法について説明します。
ワキガの手術には、症状や手術の適応によって健康保険が適用される場合があります。
大切なのは、最初から手術を決めるのではなく、診察で自分のにおいの程度を確認し、適切な治療方法を検討することです。
まとめ|ワキガの診察は、手術をすすめるためだけのものではありません
ワキガのセルフチェックは、体質を知るための参考にはなりますが、それだけで手術の必要性を判断することはできません。
やまもと形成外科クリニックでは、形成外科専門医が実際のにおいの程度や日常生活への影響などを確認し、治療の必要性を判断しています。
手術を希望していることと、手術を受けた方がよいことは、必ずしも同じではありません。
「自分はワキガなのか」「手術が必要な程度なのか」と迷っている方は、まず診察で確認することをおすすめします。
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