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ワキガ手術で再発することはある?手術後ににおいが戻る理由
結論から言えば、ワキガ手術後に再発することはあります。
ただし、多くの場合、手術前とまったく同じ状態に戻るというより、においが一部残る、数年後に少し気になる、という形で現れることが多いです。
今回は、ワキガ手術後の再発について解説します。
ワキガ手術はアポクリン汗腺を減らす治療
ワキガの主な原因は、アポクリン汗腺から出る汗です。
アポクリン汗腺から出る汗そのものが強くにおうわけではありません。
その汗が皮膚の常在菌によって分解されることで、ワキガ特有のにおいが生じます。
ワキガ手術では、このアポクリン汗腺をできるだけ取り除くことを目的とします。
特に形成外科で行う剪除法では、皮膚の裏側を確認しながら、アポクリン汗腺を直接取り除いていきます。
そのため、適切に行われれば、においの大きな改善が期待できます。
それでも再発が起こる理由
ワキガ手術は効果の高い治療ですが、再発の可能性を完全になくすことはできません。
理由の一つは、アポクリン汗腺をすべて完全に取り除くことが難しいためです。
ワキの皮膚は薄く、血流も保たなければなりません。
においをなくそうとして汗腺を取りすぎると、皮膚の血流が悪くなり、皮膚壊死や傷の治りの遅れなどにつながることがあります。
ワキガを改善することは大切ですが、皮膚を傷めないことも同じくらい大切です。そのため手術では、においを減らすことだけでなく、傷の治りや皮膚の状態にも配慮しながら治療を行います。
そのため、、ある程度アポクリン汗腺が残ることがあります。
手術で汗腺が一部残った場合、その汗腺が原因で、手術後も軽いにおいが続くことがあります。また、時間がたってから、においが戻ったように感じることもあります。
手術前と同じ状態に戻るとは限らない
再発と聞くと、手術前とまったく同じ強いにおいに戻ることを想像する方もいるかもしれません。
しかし実際には、手術前と同じ程度まで戻るわけではありません。
多くは、
・以前より軽いが、まだ少しにおう
・汗をかいた時だけ気になる
・衣類ににおいが残ることがある
・片側だけ気になる
再発といっても、必ず手術前と同じ強いにおいに戻るわけではありません。軽いにおいが残る程度のこともあります。
ただし、残っている汗腺の量や体質によっては、においが気になり、再手術を考える場合もあります。
思春期早期の手術では再発しやすいことがある
若い時期に手術を受けた場合には、特に注意が必要です。
ワキガは思春期以降に目立ちやすくなります。
これは、成長に伴ってアポクリン汗腺の働きが活発になるためです。
思春期の早い段階で手術を行うと、その時点ではまだ発達していなかった汗腺が、後から働き始めることがあります。
その結果、数年後に再びにおいが気になることがあります。
そのため、未成年のワキガ手術では、年齢、体格、においの程度、学校生活への影響などを総合的に考えて判断する必要があります。
ワキガと多汗症を混同している場合もある
手術後に再発したと感じる理由として、汗の量が関係していることもあります。
ワキガと多汗症は別の状態です。
ワキガは主にアポクリン汗腺が関係します。
一方、多汗症はエクリン汗腺から出る汗の量が多い状態です。
ワキガ手術をしても、汗が完全になくなるわけではありません。
そのため、手術後も汗をかくことがあります。
汗による蒸れや衣類のにおいを、ワキガの再発と感じることもあります。
この場合、必要に応じて制汗剤やボトックス治療などを検討することもあります。
においへの不安が続くこともある
ワキガに長く悩んできた方は、手術後も周囲の反応が気になることがあります。
誰かが鼻を触った、咳払いをした、近くの人が距離を取ったように見えた。
そのようなことがあると、自分のにおいが原因ではないかと不安になることがあります。
もちろん、実際ににおいが残っている場合もあります。
しかし、客観的にはかなり少なくなっているので、ご本人だけが強く気にしている場合もあります。
手術後に不安が続く場合は、自分だけで判断せず、医療機関で確認してもらうことが大切です。
他院手術後の再発相談について
過去に他院でワキガ手術を受けた方から、においがまた気になるという相談を受けることがあります。
診察してみると、状態はさまざまです。
・においはかなり改善している
・軽度のにおいが残っている
・汗の量が主な悩みになっている
・傷跡や皮膚の硬さが気になっている
・再手術を検討した方がよい
このように、再発といっても一人ひとり状態は違います。
再手術は初回手術より難しくなることがあります。
皮膚の癒着や傷跡があるため、皮膚の血流や傷の治りをより慎重に考える必要があります。
そのため、再手術を希望する場合も、まずは現在の状態を丁寧に診察することが大切です。
再発を完全に防ぐことは難しい
ワキガ手術は、においの改善に有効な治療です。
しかし、再発の可能性をゼロにすることはできません。
手術では、アポクリン汗腺をできるだけ取り除きますが、皮膚の安全性も守らなければなりません。 形成外科では、
においの改善
傷跡
皮膚の血流
傷の治り方
腕の動かしやすさ
これらを考えながら治療を行います。
においを減らすことだけを優先しすぎると、皮膚のトラブルや傷跡の問題が起こる可能性があります。
そのため、治療では効果と安全性のバランスが重要です。
まとめ
ワキガ手術後に再発することはあります。
特に、アポクリン汗腺が一部残った場合や、思春期の早い時期に手術を受けた場合には、手術後に再びにおいが気になることがあります。
ただし、多くの場合、手術前とまったく同じ状態に戻るわけではありません。
手術後ににおいが気になる場合でも、原因は一つではありません。
軽いにおいが残っていることもあれば、汗の量が気になっているだけの場合もあります。
また、においへの不安が強くなり、実際以上に気になってしまうこともあります。
手術後ににおいが気になる場合は、一人で悩まず、形成外科で現在の状態を確認してもらうことが大切です。
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