ブログBlog
気になるお悩みや最新治療について、ぜひ参考になさってください。
ほくろ除去後はいつ落ち着く?赤み・色素沈着・盛り上がりを長引かせないための傷跡ケア
「跡は消えますか?」が一番多い質問です
ほくろ除去の相談で、患者さんが特に気にされるのが、
「取った跡は消えますか?」
「いつになったら目立たなくなりますか?」
ということです。
ほくろ除去は、皮膚に傷をつけて治していく治療です。そのため、「まったく跡が残りません」と言い切ることはできません。
ただし、炭酸ガスレーザーによるほくろ除去では、治療直後の赤みや凹みがそのまま残るわけではありません。時間がたつにつれて傷は瘢痕組織となり、その後、赤みや硬さが少しずつ落ち着いて目立ちにくくなっていきます。
一方で、ほくろの大きさや深さ、治療する場所、肌質などによっては、赤みや色素沈着が長く残ったり、まれに傷跡が盛り上がったりすることがあります。
そのためは、ほくろをどのように取るかだけでなく、「取った後にどのような経過をたどるのか」についても治療前に説明しています。
この記事では、ほくろ除去後の傷跡がいつ頃落ち着くのか、赤み・色素沈着・盛り上がりはなぜ起こるのか、そして傷跡をできるだけ目立ちにくくするためのケアについて解説します。
ほくろ除去後が落ち着くまでの目安は約半年
傷跡は少しずつ変化していきます
炭酸ガスレーザーでほくろを除去すると、その部分は小さな傷となり、その後、時間をかけて傷跡が落ち着いていきます。
治療直後は少し凹んで見えたり、傷がふさがった後もピンク色の赤みが残ったりすることがあります。その後、一時的に茶色っぽい色素沈着が目立つこともあります。
こうした変化の多くは、傷が治っていく過程でみられるものです。
傷跡は時間とともに赤みが薄くなり、硬さがやわらぎ、周囲の皮膚になじんでいきます。この過程を「傷跡の成熟」といい、半年から1年程度かけて変化することもあります。
まず「傷跡が落ち着くまで約半年」を一つの目安として説明しています。
もちろん、すべての方が半年で同じ状態になるわけではありません。ほくろの大きさや深さ、治療した部位、肌質などによって経過には個人差があります。
「跡が残っている」と感じる原因は主に3つあります
ほくろ除去後に患者さんが「跡が残っている」と感じる原因には、主に次の3つがあります。
- 赤み
- 色素沈着
- 傷跡の盛り上がり
見た目には同じ「跡」のように感じても、それぞれ原因や経過が異なります。
赤みは数週間から数か月続くことがあります
赤みが残っていても、すぐに異常とは限りません
レーザー治療後の赤みは、皮膚が傷を修復していく過程でみられる反応の一つです。
傷がふさがったからといって、すぐに周囲と同じ皮膚の色に戻るわけではありません。
治療の深さや部位、皮膚の反応によっては、ピンク色や赤みが数週間から数か月続くことがあります。
治療後しばらく赤いからといって、「傷跡が残ってしまった」と慌てる必要はありません。
こすらないことが大切です
治療した部分を何度も触ったり、洗顔やクレンジングで強くこすったりすると、傷への刺激になります。
傷が治るまでは、できるだけ摩擦を避けてやさしく扱うことが大切です。
また、入浴や運動、飲酒などによって血流が増えると、一時的に赤みが強く見えることがあります。
赤みが一時的に強くなることと、傷跡そのものが悪化することは同じではありません。
茶色くなっても「シミができた」とは限りません
炎症後色素沈着が起こることがあります
ほくろ除去後、傷がふさがってから茶色っぽく見えてくることがあります。
これは「炎症後色素沈着(PIH)」と呼ばれる反応であることがあります。
皮膚が傷ついた後の炎症をきっかけにメラニンが増えて起こるもので、紫外線だけが原因でできるものではありません。
そのため、
「日焼けしてしまったから茶色くなった」
「レーザーでシミができた」
とは限りません。
色素沈着は焦って治療しないことも大切です
炎症後色素沈着の出方には個人差があります。肌質によっては色が濃く出たり、長く残ったりすることがあります。
この時期に「早く消したい」と思って、自己判断で刺激の強い化粧品や外用薬を使ったり、患部を強くこすったりすると、かえって炎症を起こすことがあります。
多くの場合は、こすらず、通常の紫外線対策をしながら経過を見ることが大切です。
色が濃くなってきた場合や、長期間変化がない場合には、自己判断で治療を追加するのではなく、一度診察を受けることをおすすめします。
傷跡が盛り上がることもあります
部位によって傷跡の残り方は違います
ほくろ除去後の傷が赤く硬くなり、少し盛り上がってくることがあります。
このような傷跡を「肥厚性瘢痕」と呼びます。
肥厚性瘢痕は体質だけで決まるものではありません。皮膚に張力がかかる場所や、動きや摩擦の多い場所などでは起こりやすくなります。
特に胸や肩、背中などは、顔に比べて盛り上がった傷跡が残りやすい部位です。
そのため、同じ大きさのほくろでも、「顔のほくろ」と「胸や背中のほくろ」では、治療後の傷跡についての考え方が異なります。
ほくろは「取れるか」だけでなく「どう治るか」も大切です
炭酸ガスレーザーを使えば、短時間で除去できるほくろは少なくありません。
しかし、治療ができることと、ただし、治療後の傷跡の目立ち方は、ほくろの大きさや深さ、治療する部位によって異なります。
ほくろの大きさや深さ、場所によっては、レーザーより切除手術が適している場合もあります。
また、悪性腫瘍との鑑別が必要な病変では、美容的に取ることよりも診断を優先する必要があります。
ほくろの状態を診察し、治療後にどのような傷跡になる可能性があるかも考えたうえで治療方法を選択しています。
当院では治療後2週間は傷を保護します
最初の2週間は傷を乾燥や摩擦から守ります
炭酸ガスレーザーでほくろを除去した後は、皮膚ができるまで傷を適切に管理することが重要です。
治療後の傷に軟膏を約2週間使用していただいています。
目的は、傷を乾燥や摩擦から守り、治りやすい環境を保つことです。
「早く乾かした方が治る」と考えて何も塗らなかったり、できたかさぶたを無理にはがしたりするのはおすすめできません。
治療直後の時期に傷をきちんと管理することは、その後の傷跡を考えるうえでも大切です。
2週間後からは傷の状態に応じたケアへ
傷がふさがった後は、状態に応じて傷跡用クリームを使用します。傷跡を完全になくすことはできませんが、少しでも目立ちにくくするために、経過を見ながら必要なケアを続けます。
特に赤みが長く続いている場合や、傷が硬くなってきた場合、盛り上がりが出てきた場合には、その状態に応じた対応が必要になることがあります。
こんな場合は早めに受診してください
ほくろ除去後の赤みや色素沈着の多くは、時間とともに変化していきます
一方で、次のような場合には早めにご相談ください。
- 赤みが次第に強くなり、周囲まで広がってきた
- 腫れや強い痛みが続いている
- 傷から膿のようなものが出てくる
- 強いかゆみが続いている
- 傷が次第に硬く盛り上がってきた
「正常な治り方なのか、それとも治療が必要なのか」を患者さん自身で判断するのは難しいことがあります。
気になる変化があれば、無理に様子を見る必要はありません。
まとめ|ほくろ除去は「取った後」まで考えることが大切です
ほくろ除去後の傷跡について、「何日で消えますか?」と聞かれることがあります。
しかし、傷跡はある日突然消えるものではありません。
赤みが薄くなり、色素沈着が目立たなくなり、少しずつ周囲の皮膚になじんでいきます。
まず約半年を一つの目安として説明していますが、半年から1年程度かけて変化することもあります。
そして大切なのは、ほくろを「取ること」だけを治療のゴールにしないことです。
どの方法で取るのか、どのような傷跡になる可能性があるのか、治療後にどのようなケアをするのかまで考えて治療を選ぶ必要があります。
当院では、ほくろの大きさや深さ、場所、悪性を疑う所見の有無などを診察したうえで、炭酸ガスレーザーと切除手術のどちらが適しているかを判断しています。
「ほくろを取りたいけれど、傷跡が心配」という方も、まずは診察でご相談ください。
関連記事
-
ほくろ除去後のテープはいつまで?顔は1日・体は4〜5日|洗顔・入浴の目安も
「そのほくろの性質」をチェックしてみませんか?
当院では形成外科専門医がほくろの性質を正しく診断し、保険・自費を問わず最適な治療法をご提案します。跡を残さないための丁寧な処置を徹底しており、無理な勧誘もございません。コンプレックスを解消し、自信の持てる肌へ。まずは気軽にご相談ください。
あわせて読みたい決定版ガイド
再発のリスクや傷跡の仕上がりに不安を感じていませんか?数多くの症例に向き合ってきた形成外科専門医が、保険診療と自費診療のボーダーラインから、最新レーザーと切開手術の使い分けまでを徹底解説。新潟で後悔しないための治療選択のすべてを、この記事に凝縮しました。
完全版】新潟市でほくろ除去なら当院へ|形成外科専門医が教えるレーザーと手術の選び方
クリニックからのお知らせ
当院で行っているほくろ除去の具体的な術式や費用、リスクについては、ホームページの「ほくろ除去(炭酸ガスレーザー・切除手術)」にて詳しくご確認いただけます。形成外科専門医が、傷跡が目立ちにくい最適な治療をご提案します。





