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まぶたのほくろ除去は危なくない?眼球保護・麻酔の考え方
まぶたのほくろは、顔の中でも特に繊細な場所にあります。
皮膚が薄く、すぐ裏に眼球があり、まばたきでよく動く場所で、涙が流れる通り道にも近いため、わずかな腫れや傷でも違和感が出やすい部位です。
まぶたは目を守る働きがあるため、見た目だけでなく安全性と機能を両立させる必要があります。そのため、治療には経験と設備が求められ、対応できる医師や施設が限られます。
ここでは、不安な方のために、眼球保護の方法、麻酔の工夫、傷跡の注意点、治療法の選び方を順番にまとめます。
大前提は眼球を守ること
まぶたの治療で一番大切なのは、眼球を守ることです。特に炭酸ガスレーザーを使う場合は、照射の熱や誤照射が角膜に影響しないように、確実な防御が欠かせません。
当院では金属製の薄いシールドの角膜保護板を目の表面に置き、角膜を物理的に守ります。
ただし、保護板は初めての方には違和感が出やすいので、点眼の表面麻酔である「ベノキシール点眼薬」を点眼して角膜の感覚を鈍くし、違和感と反射を抑えてから行うことで、安全に、より楽に治療が受けられます。
麻酔は効かせ方が結果に直結する
まぶたは痛みに敏感なので、極細の針を使用し、少量ずつ麻酔薬を注入していきます。
必要最小限の量で、腫れを増やしすぎないことがポイントです。
腫れが強いと、ほくろの境界が見えにくくなり、仕上がりの判断が難しくなります。
反対に麻酔が浅いと動いてしまい、これもリスクになります。安全に動かず、かつ形を崩しにくい麻酔設計が重要です。
傷跡の考え方と治療法の選び方
一般的なほくろの切除手術には、切除した組織を病理検査に提出できるという利点があります。ただし、まぶたのほくろでは、切除する場所によって傷跡への注意が必要です。
特に、まつ毛の生え際にあるほくろを切除すると、縫合部分にわずかなズレが生じただけでも、まぶたの縁に段差や切れ込みが残ることがあります。また、まつ毛の並びや向きが乱れる可能性もあります。
まぶたは常に動く部位であり、皮膚も薄いため、傷跡の赤みや引きつれが気になることもあります。丁寧に切除して縫合すれば目立ちにくく治る場合もありますが、ほくろの位置や大きさによっては、切除手術よりも炭酸ガスレーザー治療の方が傷跡を目立たせにくいことがあります。
そのため、まぶたのほくろは、病理検査の必要性だけでなく、ほくろの位置、大きさ、盛り上がり、悪性を疑う所見の有無を確認したうえで、切除手術と炭酸ガスレーザー治療を使い分けることが大切です。
炭酸ガスレーザーが有利になりやすい理由
炭酸ガスレーザーは、適応が合えば、切除して縫合する方法よりも傷跡を小さくし、まぶたの変形を抑えられる可能性があります。ほくろの組織を少しずつ蒸散させながら除去するため、通常はメスで切って縫合する必要がないから、眼瞼縁の段差や縫い跡が残るリスクを抑えることができます。
ただし、炭酸ガスレーザー治療には、適切な深さを見極める技術と経験が必要です。蒸散が浅すぎるとほくろが残りやすく、深すぎるとへこみや白抜け、赤みが長引く原因になります。まぶたの皮膚は薄く、周囲への熱の影響も受けやすいため、熱によるダメージを抑えながら、適切な深さまで丁寧に蒸散することが重要です。
病理検査が必要な場合の治療法
通常、悪性の可能性を否定できず病理検査が必要な場合は、ほくろを切除して組織を病理検査に提出する方法が適応になります。
炭酸ガスレーザー治療では、照射によって組織が蒸散するため、そのままでは病理検査ができないとされています。ただし、レーザー照射前にほくろの一部を切除して病理検査用の組織を採取し、その後に残った部分へ炭酸ガスレーザーを照射する方法もあります。
この方法であれば、病理検査に必要な組織を確保しながら、切除範囲を小さくし、まぶたの変形や傷跡をできるだけ抑えることが期待できます。ただし、悪性が強く疑われる場合や、病変全体を評価する必要がある場合は、部分的な採取ではなく、切除術を優先します。
まとめ
まぶたのほくろ除去で注意が必要なのは、眼球への影響と眼瞼縁の変形です。治療では、必要に応じて点眼麻酔を行い、専用の角膜保護板で眼球を守ります。
適応が合えば、炭酸ガスレーザーは切除して縫合する方法より傷を小さくでき、まぶたの変形を抑えられる可能性があります。当院では、多くのまぶたのほくろで炭酸ガスレーザーを第一選択として検討しています。
ただし、悪性が疑われる場合や、位置や深さによって形への影響が大きい場合は、切除術など別の方法を選ぶことがあります。治療法は、ほくろの種類、位置、大きさを確認したうえで決めることが大切です。
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▶︎ ほくろ除去について詳しくはこちら(公式サイトへ)
当院で行っているほくろ除去の具体的な術式や費用、リスクについては、ホームページの「ほくろ除去(炭酸ガスレーザー・切除手術)」にて詳しくご確認いただけます。形成外科専門医が、傷跡が目立ちにくい最適な治療をご提案します。





