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気になるお悩みや最新治療について、ぜひ参考になさってください。
リストカット跡は一つの治療法だけでは治療できません
リストカット跡の治療で最も大切なのは、「どの治療を行うか」ではありません。
患者さん一人ひとりに最も適した治療を選択することです。
リストカット跡は、すべて同じ傷跡ではありません。
浅い傷跡もあれば、深く皮膚が陥没している傷跡もあります。
色だけが残っている傷跡もあれば、皮膚が硬くなり、何本もの傷跡が重なっている場合もあります。
そのため、一つの治療法だけで対応できることはほとんどありません。
浅い傷跡にはフラクショナル炭酸ガスレーザーが適していることがあります。
幅が広い傷跡では切除術が第一選択になることがあります。
傷跡の形を整えるためには瘢痕形成術が必要になることもあります。
広範囲の傷跡では、植皮術や皮膚移植術を選択しなければならないこともあります。
さらに、傷跡の凹凸を改善するために、炭酸ガスレーザーによる削皮術が有効な場合もあります。
つまり、リストカット跡の治療には、一つではなく複数の選択肢が必要なのです。
一つの治療法しか提案できない医療機関には注意が必要です
レーザー治療を中心に行っている医療機関では、レーザー治療が選択肢として提案されることが多いかもしれません。
一方、切除形成術を中心に行っている医療機関では、手術による治療が勧められることもあるでしょう。
しかし、本当に大切なのは、どの治療法を勧めるかではなく、その患者さんの傷跡に最も適した治療を選ぶことです。
レーザー治療だけで満足できる結果が得られる患者さんもいます。
一方で、手術が適している患者さんもいます。
さらに、レーザー治療と手術を組み合わせた方が、より良い結果につながることもあります。
そのため、私は最初から治療法を決めて診察することはありません。
まず傷跡の状態をよく診察し、その患者さんに最も適した治療方法を一緒に考えるようにしています。
形成外科専門医なら安心?リストカット跡治療で見るべきポイント
「形成外科専門医なら安心ですか。」
これもよく受ける質問です。
私の答えは、「資格だけでは判断できません」です。
形成外科専門医であっても、専門分野はさまざまです。手の外科を専門とする医師もいれば、乳房再建や頭頸部再建を専門とする医師もいます。
一方で、リストカット跡のような自由診療の傷跡治療を日常的に行っている形成外科医は、それほど多くありません。
また、美容外科医の中にも、形成外科で長年経験を積み、傷跡治療を専門的に行っている医師がいます。
診療科名や資格だけでは、リストカット跡の治療経験までは分かりません。
私は、「どの資格を持っているか」だけでなく、「リストカット跡や傷跡治療をどれだけ経験しているか」を確認することが大切だと考えています。
この方が、資格を否定せずに、経験の重要性をはっきり伝えられます。
私が診察で必ずお伝えしていること
診察では、「先生、この傷跡を消してください」と言われることがあります。
そのとき、私は最初に「完全に消すことはできません」とお伝えします。
患者さんによっては、厳しい説明に感じるかもしれません。しかし、できることだけを強調して、過度な期待を持たせる説明はしたくありません。
リストカット跡の治療は、傷跡をなくす治療ではありません。今ある傷跡を、より目立ちにくくし、手術跡やけがの跡のように見える状態へ近づける治療です。
治療で期待できることだけでなく、限界も最初にお伝えすることが、医師として大切だと考えています。
まとめ
リストカット跡の治療では、「形成外科だから」「美容外科だから」という理由だけで受診先を選ぶことはおすすめできません。
保険診療を中心に行う形成外科では、自由診療によるリストカット跡の治療を行っていない施設もあります。一方、美容外科でも、傷跡治療の経験には差があります。
リストカット跡は、傷跡の数や深さ、範囲によって、適した治療法が異なります。レーザー治療、切除形成術、植皮術、炭酸ガスレーザーによる削皮術など、それぞれの特徴と限界を理解したうえで、患者さんの傷跡に合った方法を選ぶことが重要です。
だからこそ、「何ができるか」だけでなく、「何ができないか」も正直にお伝えしています。
受診先を選ぶ際には、診療科名やホームページの印象だけで判断するのではなく、リストカット跡の治療経験があり、複数の選択肢から傷跡に合った方法を提案できる医師かどうかを確認することが大切です。
それが、治療後の後悔を減らすための第一歩だと考えています。
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リストカット レーザー治療 手術
詳しい治療方法については、当院ホームページの「リストカット(自傷瘢痕)・根性焼き」の診療ページをご覧ください。





