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まぶたのほくろ除去は危なくない?眼球保護・麻酔の考え方
「まぶたのほくろもレーザーで取れますか?」
「目のすぐ近くにレーザーを当てても大丈夫ですか?」
「まつ毛の生え際にあるほくろでも治療できますか?」
まぶたのほくろについて、このような不安を持つ方は少なくありません。
まぶたにあるほくろでも、位置や大きさ、ほくろの種類によっては炭酸ガスレーザーで除去することができます。
ただし、まぶたは皮膚が薄く、すぐ裏側に眼球があります。また、まつ毛の生え際や涙が流れる通り道の近くにほくろができることもあります。
そのため、まぶたのほくろでは、単に「取れるかどうか」だけではなく、眼球を守りながら、まぶたの形や機能への影響をできるだけ少なくすることが重要です。
ここでは、まぶたのほくろをレーザーで治療するときに眼球をどのように守るのか、麻酔はどうするのか、まつ毛の生え際でも治療できるのか、レーザーと切除はどう使い分けるのかを解説します。
まぶたのほくろ除去で大切なのは眼球を守ること
「目の近くにレーザーを当てて、眼球は大丈夫なのですか?」
まぶたのほくろ治療で、患者さんが最も心配されることの一つです。
炭酸ガスレーザーを使用する際には、レーザーが眼球に当たらないように適切に保護する必要があります。
当院では、ほくろの位置に応じて金属製の専用の眼球保護シールドを使用します。
シールドを使用する場合には、まず点眼麻酔を行い、痛みや違和感をできるだけ抑えてから、まぶたの内側にシールドを装着します。これによってレーザーから眼球を物理的に保護します。
「目の中に金属製の器具を入れる」と聞くと怖く感じるかもしれません。しかし、眼球に近い場所へレーザーを照射するときに、眼球を保護するために使用する器具です。
もちろん、保護シールドを使用すれば、それだけで安全というわけではありません。適切に装着したうえで、ほくろの位置を確認し、レーザーの照射方向や出力に注意しながら治療することが大切です。
まぶたの麻酔はどのようにする?
まぶたは痛みに敏感な場所なので、炭酸ガスレーザー治療では局所麻酔を行います。
当院では極細の針を使用し、ほくろの周囲に少量ずつ麻酔薬を注入します。
局所麻酔をすると治療中の痛みを抑えることができます。一方で、麻酔薬を多く注入するとまぶたが腫れ、ほくろの形や境界がわかりにくくなることがあります。
そのため、必要な範囲に麻酔を効かせながら、できるだけまぶたの形を変えないように注入することが大切です。
まつ毛の生え際にあるほくろも治療できます
「まつ毛の生え際にあるので、取れないと思っていました」
このように話される患者さんもいます。
まつ毛の生え際にあるほくろでも、状態によっては治療できます。
ただし、まつ毛の生え際は「眼瞼縁」と呼ばれ、まぶたの形や機能を保つうえで重要な部分です。そのため、ほくろを取ることだけを考えて治療法を決めるわけにはいきません。
メスでほくろを切除して縫合する場合、病変の位置や大きさによっては、縫合した部分にわずかな段差や切れ込みが残ったり、まつ毛の並びや向きに影響したりする可能性があります。
一方、炭酸ガスレーザーでは、ほくろの組織を少しずつ蒸散させて除去します。適応が合えば、切除して縫合する方法よりも傷を小さくでき、眼瞼縁の変形を抑えられる可能性があります。
ただし、レーザー治療でも、ほくろが残ったり再発したりすることがあります。また、治療の深さによっては、色の変化やへこみ、まつ毛の毛根への影響などが生じる可能性があります。
大切なのは、「まつ毛の際だからレーザー」と最初から決めるのではなく、ほくろの位置、大きさ、深さなどを確認して治療方法を選ぶことです。
炭酸ガスレーザーと切除、どちらがよい?
まぶたのほくろには、炭酸ガスレーザーが適しているものと、切除した方がよいものがあります。
炭酸ガスレーザーは、ほくろの組織を少しずつ蒸散させて除去する方法です。通常はメスで切って縫合する必要がないため、適応が合えば傷を小さくでき、まぶたの変形を抑えられる可能性があります。
ただし、「レーザーなら傷跡が残らない」ということではありません。
蒸散が浅ければほくろが残ったり再発したりすることがあり、反対に深く削りすぎれば、へこみや色素脱失、赤みが長く残る原因になります。
特にまぶたは皮膚が薄いため、ほくろの状態を確認しながら適切な深さまで治療することが重要です。
一方、切除手術には、取り除いた組織を病理組織検査に提出できるという大きな利点があります。
そのため、傷跡だけでレーザーと切除のどちらがよいかを決めることはできません。
「レーザーで取れるか」より先に診断が必要なほくろがあります
まぶたに限らず、ほくろの治療で大切なのは、最初から「レーザーで取る」と決めないことです。
たとえば、
・最近大きくなってきた
・以前と比べて色や形が変わってきた
・輪郭が不規則になってきた
・出血や潰瘍がある
・診察で悪性の可能性を否定できない
といった場合には、治療方法を決める前に、まず診断を優先します。
悪性の可能性がある病変を炭酸ガスレーザーで蒸散してしまうと、病理検査に必要な組織が失われてしまいます。
そのため、悪性の可能性があると判断した場合には、レーザー治療を優先せず、組織を採取して病理検査を行います。
病変によっては一部を採取する場合もあれば、病変全体を切除して検査する場合もあります。
一方、診察で良性と判断でき、炭酸ガスレーザーが適しているほくろであれば、傷跡やまぶたの形への影響を考慮してレーザー治療を選択することがあります。
まぶたのほくろだからこそ、「どう取るか」の前に「レーザーで取ってよいほくろなのか」を確認することが大切です。
まぶたのほくろは診察当日に治療できることもあります
「相談だけで一度受診して、治療はまた別の日になりますか?」
当院では、診察で良性と判断でき、炭酸ガスレーザーの適応があり、当日の治療が可能な状態であれば、診察当日に治療できる場合があります。
ただし、すべてのまぶたのほくろを当日に治療できるわけではありません。
悪性を疑う所見がある場合や病理検査が必要な場合、ほくろの大きさや位置から切除術の方が適している場合などは、診断を優先し、治療方法をあらためて検討します。
「まぶたにあるから取れない」「目に近いからレーザーはできない」と最初から諦める必要はありません。
まず診察で、レーザーで治療できるほくろなのか、切除した方がよいのかを判断することが大切です。
まとめ
まぶたやまつ毛の生え際にあるほくろでも、位置や大きさ、種類によっては炭酸ガスレーザーで除去することができます。
目のすぐ近くにレーザーを使用する場合には、必要に応じて点眼麻酔を行い、専用の眼球保護シールドを使用して眼球を保護します。
また、まつ毛の生え際にあるほくろでは、単にほくろを取るだけでなく、眼瞼縁やまつ毛への影響も考えて治療法を選ぶ必要があります。
適応が合えば、炭酸ガスレーザーは切除して縫合する方法より傷を小さくでき、まぶたの変形を抑えられる可能性があります。一方、悪性が疑われる場合には、レーザー治療よりも病理検査を含めた診断を優先します。
「まぶたにあるから取れない」「目に近いから危ない」と自己判断する必要はありません。
当院では、ほくろの位置、大きさ、形、盛り上がり、悪性を疑う所見の有無などを診察し、炭酸ガスレーザーと切除術を使い分けています。炭酸ガスレーザーの適応であれば、診察当日に治療できる場合もあります。
まぶたやまつ毛の生え際のほくろが気になっている方は、まず診察で、ご自身のほくろにどの治療法が適しているのかを確認してください。
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▶︎ ほくろ除去について詳しくはこちら(公式サイトへ)
当院で行っているほくろ除去の具体的な術式や費用、リスクについては、ホームページの「ほくろ除去(炭酸ガスレーザー・切除手術)」にて詳しくご確認いただけます。形成外科専門医が、傷跡が目立ちにくい最適な治療をご提案します。





