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ほくろは取った方がいい?受診した方がよい変化と除去が適しているケースを形成外科専門医が解説
「顔のほくろが目立って気になる」
「ヒゲを剃るたびに引っかかる」
「以前より少し大きくなった気がする」
このような理由で、ほくろの相談に来院される方は少なくありません。
ほくろは美容上の問題と思われがちですが、ヒゲ剃りや着替えの際に引っかかったり、繰り返し刺激を受けたりして、日常生活の邪魔になることもあります。
一方で、「最近大きくなってきた」「形や色が変わってきた」という場合には、単に取るかどうかを考えるだけでは十分ではありません。
大切なのは、ほくろを取るかどうかを決める前に、「レーザーで取ってよいほくろなのか」をきちんと診断することです。
ほくろは、すべて取る必要はありません
一般に「ほくろ」と呼ばれるものには、母斑細胞母斑などがあります。
生まれつきあるものもあれば、成長とともに目立ってくるものもあります。平らなもの、盛り上がったもの、茶色や黒色のものなど、その形や大きさもさまざまです。
多くのほくろは良性であり、特に変化がなく、日常生活でも困っていなければ、必ずしも取る必要はありません。
ただし、ほくろのように見える皮膚病変の中には、ほかの良性腫瘍のほか、まれに皮膚がんなどが含まれることがあります。特に悪性黒色腫などとの鑑別が必要になることもあります。
そのため、気になるほくろを自分で「良性だから大丈夫」と判断するのではなく、必要に応じて医師の診察を受けることが大切です。
こんな変化があるほくろは一度診察を
「何mm以上なら危険」というように、大きさだけで良性・悪性を判断することはできません。
一方で、次のような変化がある場合には、一度医療機関で診察を受けることをおすすめします。
・以前より大きくなってきた
・形が左右非対称になってきた
・輪郭が不規則になってきた
・一つのほくろの中に色の濃淡がある
・以前と比べて形や色が変化してきた
・出血や潰瘍などの変化がある
こうした特徴があるからといって、必ず悪性というわけではありません。
反対に、見た目だけですべてを判断できるわけでもありません。
特に、以前からあるほくろに変化を感じた場合には、美容目的ですぐにレーザーで取るのではなく、まず診断を受けることが重要です。
良性と考えられるほくろでも取ることを考えてよい場合があります
診察で良性と考えられるほくろであれば、必ず治療しなければならないわけではありません。
それでも、日常生活で支障がある場合や、見た目が気になる場合には、除去を検討してよいでしょう。
たとえば、
・顔の目立つ場所にあり、長年気になっている
・ヒゲ剃りのたびに引っかかる
・衣服や下着に擦れて気になる
・盛り上がっていて、洗顔やメイクの際に邪魔になる
・美容上の理由から取りたい
といったケースです。
「良性なら取ってはいけない」ということではありません。
ほくろが気になっている理由は患者さんによって違います。そのため、医学的に治療が必要かどうかだけではなく、「なぜ取りたいのか」を確認したうえで治療方法を考えることが大切です。
ほくろの治療にはレーザーと切除があります
当院では、ほくろの状態を診察したうえで、主にレーザー治療と切除手術から治療方法を選択しています。
どちらが適しているかは、大きさだけではなく、部位、盛り上がり、深さ、色、悪性を疑う所見がないかなどを含めて判断します。
レーザー治療
小さなほくろや、診察でレーザー治療が適していると判断したほくろでは、炭酸ガスレーザーによる治療が選択肢になります。
レーザー治療では、ほくろの組織を蒸散させて除去します。切開して縫合する必要がないため、顔などの小さなほくろでは選択されることの多い方法です。
眉毛や髪の生え際など、毛のある部位でもレーザー治療が可能な場合があります。ただし、照射する位置や深さによっては毛に影響する可能性があるため、ほくろの位置や状態を確認して治療方法を選びます。
診察で良性と考えられる場合でも、病理組織検査が必要と判断したときには、局所麻酔を行ったうえで病変の一部をメスで切除して病理組織検査に提出し、その後に炭酸ガスレーザーで治療することがあります。
一方、悪性が疑われる場合には、この方法を行わず、診断を優先した検査や治療を行います。
レーザー治療が適していると判断したほくろは、診察当日に治療することが可能です。一方、切除手術が必要な場合や、悪性の可能性を考えて詳しい検査が必要な場合には、当日に治療せず、あらためて治療方針を決めます。
切除手術
大きなほくろや、レーザーより切除した方が適していると判断した場合には、手術を行います。
局所麻酔を行い、ほくろを皮膚ごと切除して縫合します。
切除した組織を病理組織検査に提出できることが、レーザー治療との大きな違いです。
特に悪性の可能性を否定できない場合には、ほくろを除去することよりも、まず「何の病変なのか」を診断することが重要になります。
そのため、見た目だけを理由にレーザー治療を選択するのではなく、診断を優先して切除を選ぶ場合があります。
レーザーなら傷跡が残らないわけではありません
「レーザーなら傷跡が残らない」と思われている方もいますが、レーザー治療でも皮膚に傷を作ってほくろを除去することに変わりはありません。
治療直後は赤みがみられ、その後も赤みや色素沈着がしばらく続くことがあります。
また、ほくろの大きさや深さ、部位、体質などによっては、凹みや盛り上がり、色の違いなどが残ることもあります。まれに感染などが起こる可能性もあります。
多くの場合は時間の経過とともに目立ちにくくなりますが、取れば完全に元の皮膚に戻るとは限りません。小さなほくろでは、切除手術よりも炭酸ガスレーザーの方が傷跡を小さく、目立ちにくくできることがあります。ただし、ほくろの大きさや深さ、部位によっては切除手術の方が適している場合もあります。
形成外科では、ほくろを取ることだけでなく、治療後の傷跡をできるだけ目立たせないことも考えて治療方法を選びます。
ほくろは一度取れば絶対に再発しない?
レーザー治療では、傷跡をできるだけ目立たせないため、必要以上に深く削らないように治療することがあります。
そのため、深い部分に母斑細胞が残ると、時間がたってから再び色や盛り上がりが出てくることがあります。
再発したからといって、すぐに悪性を意味するわけではありません。
再発した場合には状態を確認し、必要に応じて再治療を検討します。
ほくろ除去は保険診療?自由診療?
美容目的でほくろを除去する場合は、自由診療になります。
一方、病変の状態や症状などから、保険診療の対象となる疾患や治療に該当する場合には、保険診療となることがあります。
「引っかかるから必ず保険になる」「出血したから必ず保険になる」というわけではありません。
保険診療の対象になるかどうかは、診察でほくろの状態を確認したうえで判断します。
レーザーによる美容目的のほくろ除去は自由診療となり、費用はほくろの大きさなどによって異なります。治療を受ける前に、治療方法と費用について確認しておくことが大切です。
よくあるご質問
Q.ほくろ除去は痛いですか?
レーザー治療、切除手術ともに局所麻酔を使用します。
麻酔の注射をする際には痛みがありますが、麻酔が効いた後は痛みを抑えて治療を行うことができます。
Q.ほくろを取ると傷跡は残りますか?
レーザーでも手術でも、程度の差はありますが傷跡が残ります。
どの治療方法が傷跡を目立たせにくいかは、ほくろの大きさや深さ、部位などによって異なります。
「レーザーだから傷跡が残らない」「手術だから必ず目立つ」というわけではありません。
Q.診察した日に取ることはできますか?
診察で良性と考えられ、レーザー治療が適している場合には、当日に治療できることがあります。
一方、悪性の可能性を否定できない場合や、切除手術が適している場合などには、当日に治療せず、改めて治療日や治療方針を決めることがあります。
Q.保険は使えますか?
美容目的のほくろ除去は自由診療です。
病変の状態や症状などから保険診療の対象となる場合には、保険が適用されることがあります。診察時にほくろの状態を確認したうえでご説明します。
「取るかどうか」より、まず診断することが大切です
ほくろが気になったとき、「レーザーで取れるだろうか」「傷跡は残らないだろうか」「いくらかかるだろうか」と考える方は多いと思います。
まず大切なのは、そのほくろがどのような病変なのかを診ることです。
多くのほくろは良性であり、すべて取る必要はありません。
良性と考えられるほくろで、見た目が気になる、ヒゲ剃りで引っかかる、衣服に擦れるなどの悩みがあれば、その方に合った治療方法を考えます。
反対に、形や色が変化しているなど気になる所見があれば、美容目的ですぐにレーザー治療をするのではなく、診断を優先する必要があります。
「このほくろは取った方がいいのだろうか」と迷っている段階で受診していただいて構いません。
取ることを前提にするのではなく、まず診察し、そのうえで治療するかどうか、レーザーと切除のどちらが適しているかを一緒に考えることが大切です。
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当院では、ほくろの大きさや形、色、盛り上がりなどを診察し、レーザー治療が適しているか、切除や病理組織検査が必要かを判断しています。
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クリニックからのお知らせ
当院で行っているほくろ除去の具体的な術式や費用、リスクについては、ホームページの「ほくろ除去(炭酸ガスレーザー・切除手術)」にて詳しくご確認いただけます。形成外科専門医が、傷跡が目立ちにくい最適な治療をご提案します。





