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脂漏性角化症の治療をお探しの方へ|シミとの違いと正しい治し方
顔や首の茶色い盛り上がり それはシミではないかもしれません
「シミだと思っていたのでシミ取りレーザーを受けました。」
診察室でよく聞く言葉です。
ところが実際に拝見すると、シミではなく脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)だったということは少なくありません。
脂漏性角化症は、いわゆる「老人性いぼ」と呼ばれる良性の皮膚腫瘍です。
顔や首、こめかみなどにできやすく、加齢とともに少しずつ増えていきます。
患者さんの多くはシミだと思っています。しかし、シミと脂漏性角化症は全く別のものです。
診断を間違えると、思うような結果が得られないことがあります。
まずは違いを知ることが大切です。
シミと脂漏性角化症は何が違うのか
シミは平ら 脂漏性角化症は盛り上がる
一般的にシミと呼ばれる老人性色素斑は、平らな色素沈着です。
一方、脂漏性角化症は皮膚そのものが厚くなって盛り上がっています。
指で触ると、
・ざらざらする
・少し厚みがある
・表面が凸凹している
という特徴があります。
診察していると、「最初は平らだったのに、だんだん盛り上がってきた」という方も少なくありません。
色も形もさまざま
脂漏性角化症は薄茶色から黒に近い色まであります。
大きさも数ミリ程度のものから数センチになるものまでさまざまです。
表面が粉を吹いたように見えることもあります。
そのため、
「シミだと思った」
「ほくろだと思った」
という方が非常に多いのです。
市販薬やシミ取りクリームで治る?
脂漏性角化症は皮膚の表面に色が付いているだけではありません。
皮膚そのものが増殖して盛り上がっています。
そのため、
・美白化粧品
・シミ取りクリーム
・市販薬
だけで消えることは期待できません。
診察していると、何年もクリームを塗り続けている方がおられます。
しかし盛り上がった組織そのものがなくなることはありません。
シミと脂漏性角化症を同じものと考えてしまうことが、遠回りになることがあります。
シミ取りレーザーで取れないことがある理由
脂漏性角化症をシミだと思い込み、シミ取りレーザーを受けるケースもあります。
しかし脂漏性角化症はメラニン色素だけの問題ではありません。
皮膚の厚みそのものが増えているため、シミ取りレーザーでは十分な効果が得られないことがあります。
何度照射しても変化が乏しい。
そんな場合は診断そのものを見直す必要があります。
治療で最も大切なのはレーザーの種類ではありません。
まず正しい診断です。
なぜ増えてくるのか
加齢や紫外線の影響が関係します
脂漏性角化症は加齢とともに増えやすくなります。
また長年浴びてきた紫外線も関係していると考えられています。
体質的にできやすい方もいます。
取ったのにまたできた?
診察でよく受ける質問です。
「以前取ったのにまたできました。」
しかし実際には再発ではなく、別の場所に新しく発生していることがほとんどです。
脂漏性角化症は一つできると、その後も新しい病変が出てくることがあります。
これは治療が失敗したわけではありません。
加齢に伴う自然な変化の一つです。
脂漏性角化症はがんになる?
脂漏性角化症は、基本的には良性のできものです。
脂漏性角化症そのものが、皮膚がんに変わることは通常ありません。
ただし、注意が必要なことがあります。
まれに、皮膚がんの一種が脂漏性角化症のように見えることがあります。
悪性黒色腫
基底細胞がん
有棘細胞がん
などです。
特に、急に大きくなった、出血する、色が濃くなった、形がいびつになった場合は注意が必要です。
取る前に、まず診断を受けることが大切です。
必ず治療しなければならないのか
脂漏性角化症は、基本的には良性のできものです。
そのため、必ず治療しなければならないものではありません。
しかし実際には、
「最近急に老けて見えるようになった」
「顔がくすんで見える」
「鏡を見るたびに気になる」
という理由で相談される方が少なくありません。
特に顔や首は人目につきやすく、小さな脂漏性角化症でも年齢以上に老けた印象を与えることがあります。
また、
・見た目が気になる
・化粧がしにくい
・髭剃りで引っかかる
・服やネックレスに擦れる
・出血する
といった場合にも治療を検討します。
治療方法について
治療法には、
・液体窒素による凍結療法
・炭酸ガスレーザー
・切除
があります。
当院では顔や首など見た目への配慮が必要な部位では、炭酸ガスレーザーによる治療を主に行っています。
病変の境界を確認しながら少しずつ蒸散できるため、周囲へのダメージを抑えながら治療しやすいという特徴があります。
ただし、どの治療法にもメリットとデメリットがあります。
診察のうえで最適な方法をご提案しています。
治療後の色素沈着について
どの治療法でも炎症後色素沈着が生じることがあります。
特に顔は紫外線の影響を受けやすいため注意が必要です。
通常は時間とともに改善しますが、数か月続くこともあります。
そのため治療前には十分な説明を行っています。
保険適用になる?
脂漏性角化症は、見た目の改善を目的とする場合は自由診療となることが一般的です。
しかし、
・出血している
・炎症を繰り返している
・日常生活に支障がある
などの場合には保険診療で扱われることがあります。
実際の取り扱いは病変の状態によって異なります。
診察のうえで判断します。
正しい治療とは
脂漏性角化症の治療では、病変を取り除くだけでなく、正確な診断と適切な治療法の選択が大切です。
見た目が似ていても、ほくろや他の皮膚腫瘍、まれに悪性腫瘍のことがあります。
そのため、まず病変の性質を確認したうえで、部位や大きさ、仕上がり、色素沈着のリスクなどを考慮しながら治療方法を決定します。
顔にできることが多い病気だからこそ、取ることだけでなく、その後の見た目にも配慮した治療が重要です。
まとめ
顔や首にできた茶色い盛り上がりは、シミではなく脂漏性角化症かもしれません。
シミと脂漏性角化症は似ていますが、診断も治療法も異なります。
市販薬やシミ取りクリームで改善することは期待できず、まずは正しい診断を受けることが大切です。
慌てて治療する必要はありません。
自己判断で放置したり、シミだと思い込んで治療を繰り返したりする前に、一度診察を受けることをおすすめします。
新潟で脂漏性角化症の治療をご検討中の方は、状態を確認したうえで、適した治療方法をご提案いたします。
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