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リストカット跡はどの治療法を選ぶべき?レーザー・手術・その他の治療を形成外科専門医が解説
リストカット跡を治療したいと思っても、「どの治療法を選べばよいのか分からない」という方は少なくありません。
インターネットでは、レーザー治療、切除形成術、再生医療など、さまざまな治療法が紹介されています。
しかし、リストカット跡には「この治療を受ければ必ずよくなる」という万能な治療法はありません。
大切なのは、治療法の名前で選ぶことではなく、傷跡の状態に合った治療法を選ぶことです。
リストカット跡の治療で失敗しやすいのは、傷跡を診る前に治療法を決めてしまうことです。
「レーザーなら安心」
「手術なら確実」
という単純な話ではありません。
傷跡の深さ、幅、本数、範囲、皮膚の余裕、そして患者さんが何を希望しているのかによって、適した治療法は変わります。
まずは形成外科を受診し、傷跡の状態を診てもらうことが大切です。
リストカット跡といっても、状態は一人ひとり違います。
浅く細い線状の傷跡もあれば、幅が広がった傷跡、深くへこんだ傷跡、白く残った傷跡、赤みが残っている傷跡もあります。
同じように見えても、治療法は同じではありません。
そのため、最初から「レーザーをしたい」「手術をしたい」と決めるのではなく、まず傷跡の状態を確認することが大切です。
実際の診療では、傷跡の深さや幅、範囲、皮膚の余裕を確認したうえで、レーザー治療が向いているのか、切除形成術が向いているのか、あるいは組み合わせた方がよいのかを判断します。
レーザー治療が向いている傷跡
レーザー治療は、比較的浅い傷跡や、細かい傷跡が広い範囲にある場合に選択肢となります。
ただし、レーザー治療でリストカット跡が消えるわけではありません。
レーザー治療は、傷跡を完全になくす治療ではなく、少しでも目立ちにくくすることを目指す治療です。
そのため、「傷跡を完全に消したい」という方には向いていません。
しかし、「完全には消えなくてもよいので、少しでも分かりにくくしたい」という方には、レーザー治療が選択肢になることがあります。
治療は通常、3か月ほど間隔をあけて行います。
必要な回数には個人差がありますが、1回で大きく変わる治療ではありません。
ある程度の効果を判断するためには、少なくとも3回程度は受けていただきたい治療です。
その後は、傷跡の変化と患者さんの満足度を見ながら、継続するかどうかを相談していきます。
切除形成術が向いている傷跡
幅が広い傷跡や深い傷跡、同じ方向に何本も並んだ傷跡では、切除形成術が適していることがあります。
切除形成術は、今あるリストカット跡を切除し、手術後の傷跡へ置き換える治療です。
目的は、リストカット跡を完全に消すことではなく、リストカット跡だと分かりにくい傷跡にすることです。
ただし、傷跡の範囲が広い場合には、一度ですべて切除できないことがあります。
無理に広く切除すると、縫合部に強い緊張がかかり、かえって傷跡が広がる原因になります。
そのため、数回に分けて手術を行うこともあります。
治療法は名前だけで選ばない
リストカット跡の治療では、「レーザーがよいのか」「手術がよいのか」と治療法の名前を気にされる方が多くいます。
しかし、実際には治療法の名前だけで決めるものではありません。
大切なのは、傷跡の状態と患者さんの希望を合わせて考えることです。
浅い傷跡なのか。
幅のある傷跡なのか。
深くへこんだ傷跡なのか。
広い範囲にあるのか。
患者さんが「少しでも分かりにくくしたい」のか。
それとも「手術後の傷跡のように変えたい」のか。
そこを確認したうえで、レーザー治療がよいのか、切除形成術がよいのか、あるいは組み合わせるべきかを考えます。
手術とレーザーを組み合わせることもあります
リストカット跡の治療は、一つの方法だけで終わるとは限りません。
例えば、目立つ傷跡は切除形成術で治療し、残った細かい傷跡にレーザー治療を行うことがあります。
反対に、まずレーザー治療を行い、改善が不十分な部分について手術を検討することもあります。
「レーザーか手術か」のどちらか一つを選ぶのではなく、傷跡の状態に応じて治療を組み合わせることもあります。
新しい治療が最適とは限りません
最近では、新しい治療法や再生医療なども紹介されています。
しかし、新しい治療だからといって、すべてのリストカット跡に適しているわけではありません。
大切なのは、その治療法が自分の傷跡に合っているかどうかです。
「最新だから」
「SNSで見たから」
「名前を聞いたことがあるから」
という理由だけで治療法を選ぶのはおすすめできません。
治療法の名前ではなく、傷跡の状態で選ぶことが大切です。
まとめ
リストカット跡に最適な治療法は、一人ひとり異なります。
浅い傷跡や細かい傷跡には、レーザー治療が向いていることがあります。
幅が広い傷跡や深い傷跡には、切除形成術が向いていることがあります。
また、レーザー治療と手術を組み合わせた方がよい場合もあります。
レーザー治療でも、手術でも、傷跡が完全になくなるわけではありません。
大切なのは、傷跡を診察し、患者さんの希望を確認したうえで、その傷跡に合った治療法を選ぶことです。
「どの治療が一番よいか」ではなく、「自分の傷跡にはどの治療が合っているか」を考えることが、後悔しない治療につながります。
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詳しい治療方法については、当院ホームページの「リストカット(自傷瘢痕)・根性焼き」の診療ページをご覧ください。





