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逆さまつげ手術は保険適用?費用はいくら?形成外科専門医が解説
「逆さまつげの手術は健康保険で受けられますか」
「手術には、いくらくらいかかりますか」
診察でよく受ける質問です。
逆さまつげによって、まつげが角膜や結膜に当たり、治療が必要と判断された場合には、手術は健康保険の対象になります。
ただし、「逆さまつげがある」というだけで、すべての方が手術になるわけではありません。
また、目への刺激や角膜への影響を改善するために行う手術は保険診療ですが、見た目を整えることだけを目的とする場合は保険適用にはなりません。
保険が使えるかどうかだけでなく、本当に手術が必要な状態なのかを診察で判断することが大切です。
逆さまつげ手術は健康保険が適用されます
逆さまつげでは、まつげが目の表面に触れることで、次のような症状が現れることがあります。
・目がゴロゴロする
・涙が多い
・目やにが出る
・充血を繰り返す
・まぶしく感じる
・目をこすることが多い
まつげによる刺激が続いている場合や、眼科で角膜に傷があると指摘された場合には、治療として手術を行うことがあります。このような場合、手術には健康保険が適用されます。
一方、まつげが目に当たっておらず、症状もない状態で、見た目を整えることだけを目的とする場合は、健康保険の対象にはなりません。
逆さまつげがあるというだけで保険が適用されるのではなく、病気の治療として手術が必要かどうかによって判断されます。
逆さまつげ手術の費用はいくらですか
逆さまつげ手術には健康保険が適用されます。
実際の自己負担額は、片側か両側か、1割・2割・3割などの自己負担割合によって異なります。
また、当院の日帰り手術では、手術料に加えて短期滞在手術等基本料を算定します。このほか、初診料や再診料、検査、処方などの費用がかかる場合があります。
保険適用でも、必ず手術になるわけではありません
「保険で受けられるなら、すぐに手術をしたい」と考える方もいます。
しかし、手術が保険適用になることと、その方に手術が必要であることは別の問題です。
症状が軽く、眼科で角膜に傷がないことが確認されている場合には、経過をみることもあります。子どもの逆さまつげでは、成長とともに自然に改善することもあります。
一方で、次のような場合には、手術を検討します。
・眼科で角膜に傷があると指摘された
・涙、目やに、充血などが続いている
・何度まつげを抜いても症状を繰り返す
・目の異物感や痛みが続いている
・日常生活に支障がある
手術が必要かどうかは、年齢や逆さまつげがあるというだけでは決まりません。
まつげの当たり方、まぶたの形や動き、症状、眼科で確認した角膜への影響を踏まえて判断します。
まつげを抜き続けても原因は治りません
逆さまつげの患者さんの中には、何年も自分でまつげを抜いている方がいます。
まつげを抜くと、一時的に目への刺激は軽くなります。しかし、まつげの向きやまぶたの形が変わるわけではありません。しばらくすると再びまつげが生え、同じ症状を繰り返します。
数本のまつげだけが当たっている場合には、眼科で抜毛などを行いながら経過をみることもあります。
一方、広い範囲のまつげが当たっている場合や、抜毛を繰り返しても症状が続く場合には、原因に応じた手術を検討します。
当院では手術前後に眼科受診をお願いしています
眼科から紹介状を持って受診された方については、紹介状に記載された角膜や眼表面の診察結果を確認し、まぶたやまつげの状態とあわせて手術の適応を判断します。
眼科を受診せずに当院へ来院された場合は、手術を検討する方に眼科受診をお願いしています。
眼科では、まつげによって角膜に傷がついていないか、眼表面にほかの異常がないかを詳しく診察します。当院では、その結果を確認したうえで、手術の適応や方法を判断しています。
また、手術後にも眼科を受診していただき、まつげによる角膜への刺激が改善しているかを確認してもらいます。
少し手間に感じられるかもしれませんが、まぶたの状態だけでなく、眼球への影響も確認しながら治療を進めることが大切だと考えています。
費用だけで手術を決めないことが大切です
逆さまつげは、治療として手術が必要と判断された場合には健康保険が適用されます。
しかし、最も大切なのは、費用ではなく、本当に手術が必要な状態かどうかを正しく判断することです。
「保険が使えるか知りたい」「手術が必要か分からない」という段階でも構いません。
逆さまつげによる涙、目やに、充血、異物感などでお困りの方は、一度当院へご相談ください。
手術を検討する場合は、眼科で角膜の状態を確認したうえで治療を進めます。
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