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まぶたの老人性イボは取れる?目の保護と炭酸ガスレーザー治療
まぶたに茶色や黒っぽいイボができて、気になっている方はいませんか。
年齢とともに増えてくる「老人性イボ(脂漏性角化症)」は、顔や首だけでなく、まぶたにもできます。良性の皮膚腫瘍ですが、目立つ場所にできるため、治療を希望される患者さんも少なくありません。
しかし、まぶたは皮膚が薄く、眼球にも近いため、治療には慎重な対応が必要です。切除手術では、傷跡や術後のまぶたの変形が問題になることもあります。
一方、炭酸ガスレーザーでは、周囲の正常な皮膚をできるだけ残しながら、イボを除去できる場合があります。
やまもと形成外科クリニックでは、眼球を保護するために独自に作製した角膜保護板を使用し、まぶたの老人性イボに対する炭酸ガスレーザー治療を行っています。
目次
Toggleまぶたにも老人性イボはできる
一般に老人性イボと呼ばれるものの多くは、脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)です。
加齢に伴って生じる良性の皮膚腫瘍で、顔や頭皮、体など、さまざまな場所にできます。まぶたも例外ではありません。
初めは平らなシミのように見えることもありますが、次第に盛り上がり、表面がざらざらしたイボになることがあります。色は薄い茶色から黒褐色までさまざまです。
まぶたにできた場合、見た目が気になるだけでなく、洗顔や化粧の際に引っかかることもあります。
ただし、まぶたにできるイボ状の病変がすべて脂漏性角化症とは限りません。ほかの良性腫瘍や悪性腫瘍の場合もあるため、治療前に診察で確認することが大切です。
まぶたのイボは、なぜ治療が難しいのか
まぶたは、体の中でも特に皮膚が薄い場所です。また、眼球を保護するという重要な役割があります。
皮膚腫瘍の切除手術では、腫瘍を切除した後、必要に応じて傷を縫い合わせます。しかし、まぶたでは皮膚を切除する範囲によって、術後にまぶたが引っ張られたり、形が変わったりすることがあります。
特に、まつ毛の生えている眼瞼縁(がんけんえん)に近い場所では、わずかな変形でも目立ちやすく、まぶたの機能に影響することもあります。
また、まぶたは顔の中でも人目につきやすく、傷跡を隠しにくい場所です。
そのため、まぶたの腫瘍治療では、単に腫瘍を取り除くだけでなく、まぶたの形や機能をできるだけ保つことが重要です。
炭酸ガスレーザーなら、皮膚を縫わずに治療できる
当院では、まぶたの老人性イボに対して炭酸ガスレーザーを使用しています。
炭酸ガスレーザーは、レーザーのエネルギーで組織を蒸散させる治療です。病変の状態に応じて、盛り上がったイボを少しずつ除去することができます。
切除手術との大きな違いは、周囲の正常な皮膚を大きく切り取らず、縫合せずに治療できることです。
炭酸ガスレーザーでは、病変を蒸散させた後、傷を縫わずに自然に治るのを待ちます。治癒の過程で傷は徐々に縮小し、治療直後より小さな傷跡になることがあります。
まぶたは比較的傷が治りやすく、適切な深さで照射できれば、傷跡が目立ちにくくなることも期待できます。
ただし、レーザー治療でも赤みや色素沈着、陥凹などが残ることがあります。また、傷の収縮が強い場合には、まぶたが引っ張られる可能性もあるため、照射範囲や深さの判断には経験が必要です。
まつ毛の近くでもレーザー治療はできる?
「まつ毛の生え際にイボがあるのですが、取れますか?」
このような相談を受けることもあります。
当院では、まぶたの皮膚だけでなく、まつ毛の生え際にあたる眼瞼縁の病変にも、状態によっては炭酸ガスレーザーを使用しています。
ただし、眼瞼縁にはまつ毛の毛根やマイボーム腺など、まぶたの機能を保つための重要な組織があります。そのため、病変の位置や深さを確認し、周囲の組織への影響をできるだけ抑えながら慎重に照射する必要があります。
眼瞼縁の治療には、まぶたの解剖を理解したうえで、適切な照射範囲と深さを判断する経験が求められます。
眼球を守るため、当院独自の角膜保護板を使用
まぶたのレーザー治療で特に重要なのが、眼球の保護です。
炭酸ガスレーザーは組織を蒸散させるため、レーザーによる眼球への損傷を防ぐための適切な保護が必要です。
当院では、まぶたのレーザー治療のために独自に作製した角膜保護板を使用しています。
ただし、保護板を使用すれば、どのような場所でも安全に照射できるわけではありません。眼球と病変の位置関係を理解し、レーザーの照射方向や深さに注意する必要があります。
大きな老人性イボは切除手術が必要なことも
まぶたの老人性イボがすべて炭酸ガスレーザーで治療できるわけではありません。
比較的小さく、表面的な病変ではレーザー治療が適していることが多いですが、大きな病変や深い病変では切除手術が必要になる場合があります。ただし、ある程度の大きさがあっても、表面的な脂漏性角化症であればレーザーで対応できることもあります。
また、悪性腫瘍を疑う所見がある場合には、レーザーで蒸散させず、病理組織検査による診断を優先します。
一方、診察で良性の脂漏性角化症と判断できる場合には、局所麻酔後に病変の一部を採取して病理組織検査に提出し、残りを炭酸ガスレーザーで除去することもあります。ただし、一部の組織だけでは病変全体を評価できないため、悪性腫瘍が疑われる場合にはこの方法は選択しません。
当院では、病変の大きさだけでなく、厚みや広がり、眼瞼縁との位置関係、悪性腫瘍の可能性などを確認して治療方法を決めています。
まぶたの老人性イボ治療でよくある質問
治療中に痛みはありますか?
当院では、局所麻酔を行ってから炭酸ガスレーザーを照射します。麻酔の注射時には痛みがありますが、麻酔が効いていれば、治療中に強い痛みを感じることは通常ありません。
治療後にまぶたは腫れますか?
まぶたは皮膚が薄いため、レーザー治療後に腫れが出ることがあります。腫れの程度や持続期間は、病変の大きさや治療範囲によって異なります。
傷跡は残りますか?
炭酸ガスレーザーでは通常、切除手術のような縫合による傷跡は生じませんが、照射した部分に赤みや色素沈着、陥凹などが残ることがあります。
一度取れば再発しませんか?
老人性イボを十分に除去できれば、同じ場所での再発は少なくなります。ただし、病変が残っていた場合には再び盛り上がることがあります。また、周囲の皮膚に新しい老人性イボができることもあります。
まとめ|まぶたの老人性イボもレーザー治療が可能です
まぶたの老人性イボは、眼球に近く、まぶたの形や機能にも配慮して治療する必要があります。
炭酸ガスレーザーは、適切な症例では皮膚を縫合せずに病変を除去できる治療方法です。当院では、独自に作製した角膜保護板を使用し、眼球を保護しながら治療を行っています。
ただし、すべての病変にレーザー治療が適しているわけではなく、切除手術が必要になる場合もあります。
「まぶたのイボを取りたい」「目の近くなので治療が心配」「できるだけまぶたの形を変えずに治療したい」という方は、やまもと形成外科クリニックへご相談ください。
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