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顔のほくろは取った方がいい?形成外科専門医が判断のポイントを解説
「顔のほくろがずっと気になっている」
「取ってみたいけれど、傷跡が残るのが心配」
「このほくろはレーザーで取っても大丈夫なのだろうか」
このような相談を診察でよく受けます。
顔のほくろは、すべて取った方がよいわけではありません。反対に、良性のほくろであっても、見た目が気になる、ひげそりやメイクの邪魔になるといった理由で除去を考えてよい場合もあります。
大切なのは、まずほくろの状態を確認し、取るメリットと治療後の傷跡などを考えたうえで判断することです。
形成外科専門医の立場から、顔のほくろを取るか迷ったときの考え方を解説します。
顔のほくろは、気になるだけでも取っていい?
顔にあるほくろの多くは良性で、医学的に必ず治療しなければならないものではありません。
しかし、良性だから取ってはいけないということでもありません。
「写真を撮ると目立つ」
「いつもメイクで隠している」
「盛り上がっていて気になる」
「ひげそりのたびに引っかかる」
こうしたことも、ほくろ除去を考える理由になります。
見た目が気になるという理由だけで受診しても問題ありません。診察を受けたからといって、必ず取る必要もありません。
ただし、取る前に診断が大切です
ほくろを取りたいと思ったときに、最初に考えるべきなのは治療方法ではありません。
まず、レーザーなどで治療してよい病変なのかを確認することが大切です。
ほくろのように見えるものの中には、ほくろ以外の良性腫瘍や、まれに悪性腫瘍が含まれることがあります。
特に、
- 最近大きくなってきた
- 形が変わってきた
- 輪郭が不規則になってきた
- 色に濃淡が出てきた
- 出血や潰瘍を繰り返す
- 以前とは明らかに様子が違う
といった変化がある場合には、美容目的ですぐにレーザーを照射するのではなく、まず診察を受けることをおすすめします。
こうした特徴があるからといって、必ず悪性というわけではありませんが、見た目だけですべてを判断することもできません。
顔のほくろを取ることを考えてよい場合
診察で良性と判断されたほくろであれば、次のような場合には除去を検討してよいでしょう。
- 顔の目立つ場所にあり、以前から気になっている
- 盛り上がっていて目立つ
- メイクの際に邪魔になる
- ひげそりのたびに引っかかる
- 洗顔やタオルでこすると気になる
- 長年の見た目の悩みになっている
治療が必要かどうかだけでなく、本人がどの程度気になっているかも治療を考えるうえでは大切です。
あえて取らない方がよいこともあります
ほくろを除去すると、治療後には傷跡が残ります。
小さく目立たないほくろでは、無理に除去しない方がよい場合もあります。
「取れるかどうか」だけではなく、「取った方が現在よりよい状態になる可能性が高いか」まで考えることが大切だと考えています。
顔のほくろはレーザーと手術のどちらがいい?
ほくろには、平らなもの、盛り上がったもの、小さなもの、大きなものなど、さまざまな状態があります。
そのため、「顔のほくろならすべてレーザー」「大きければすべて手術」というように、治療法を一律に決めることはできません。
ほくろの大きさ、部位、盛り上がり、悪性を疑う所見の有無、治療後の傷跡や再発の可能性などを考えて治療方法を選択します。
小さな顔のほくろでは、炭酸ガスレーザーが適している場合があります。一方で、切除手術を選択した方がよい場合もあります。
また、診断を確認するために病理組織検査が必要と判断した場合には、局所麻酔後にほくろの一部を採取して病理組織検査に提出し、その後に炭酸ガスレーザーで治療することもあります。
どの方法が適しているかは、実際のほくろを診察したうえで判断します。
治療法を選ぶときは「傷跡」と「再発」も考えます
顔のほくろ除去では、治療後の見た目も重要です。
炭酸ガスレーザーでは、治療後に赤みやくぼみ、色素沈着などがみられることがあります。また、ほくろの細胞が皮膚の深い部分に残れば、再び色や盛り上がりが出てくることもあります。
一方、切除手術では縫合した線状の傷跡が残ります。
どちらにも長所と短所があるため、ほくろの状態だけでなく、治療後にどのような跡が残る可能性があるかも考えて選択することが重要です。
「見た目が気になる」ことも相談する理由になります
「病気でもないのに、ほくろを取りたいと言っていいのでしょうか」
そのように遠慮される方もいます。
しかし、顔のほくろが長年気になっているのであれば、それも十分に相談する理由になります。
取った方がよいのか、そのままでもよいのか。取るならレーザーと手術のどちらが適しているのか。
そこから相談していただければよいと思います。
顔のほくろが気になる方へ
顔のほくろを取った方がよいかどうかに、すべての人に共通する答えはありません。
ほくろの状態を診察し、治療が適していると判断した場合には、炭酸ガスレーザーや切除手術などから治療方法をご提案しています。
治療方法だけでなく、傷跡、再発の可能性、治療後のケア、費用についても治療前にご説明します。
「このほくろは取った方がいいのだろうか」
その段階で受診していただいて構いません。
顔のほくろが気になっている方は、一度ご相談ください。
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